雨宮です。

IWN様、オイル交換&ブレーキ異音でご来店です。

ご来店いただき、試乗したところ、どうやらFブレーキから音が出ている
様です。
分解点検します。

まずはオイル交換からスタートします。

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オイル量、若干少ないですが許容範囲ないかと思います。
 P1000587

オイルはきれいですね。
P1000588

ドレンボルトにも鉄粉はほとんど付着していません。
P1000590

グリスアップも一緒にさせて頂きました。
グリスアップは、オイル交換毎に実施されることをおすすめします。
やはり、3000km走ると、グリスがかなりジョイント部から流出してしまいます。

点検で発見しました。
冷却水リザーブタンクに水が入っていませんでした。
MINIのリザーブタンクは非常に見にくい所にあります。
左フェンダーの内側です。
ハンドルを左に目いっぱい切ってのぞくと見えます。
しかしながら、車高の低いMINIですと、点検する事すらできませんので・・・
オイル交換等でリフトアップした際に点検し、入っていないようでしたら、
補給しましょう。
P1000593

次は、ブレーキです。
タイヤを外し、点検してみると・・・
P1000591
おー!ドーナツ盤(古い)のようです。

BlogPaint
 左右ともこのようなローターです。
 写真では見えにくいですが、 ローターがNGになると、赤のラインの部分に
段差ができます。
なおかつ摩擦面も波打ってきます。
ローターの摩耗が進行してくると良くある症状が、80kmくらいからの強めの
ブレーキで、ジャダー(ブレーキを踏むと、車体ががたがた揺れる、ブレーキ
ペダルにキックバック感がある等)や、ブレーキ鳴きが起きることがあります。
これは、赤ラインの部分が摩耗して段付きが起きていることや、ローター
摩擦面が波打っている事によっておこる現象です。
この様な現象が出てしまった場合は、お店で点検をされることをおすすめ
致します。
ローターが摩耗すると、IWN様が訴えていらっしゃる、ブレーキ鳴きや、
先ほど説明した、ジャダーが起こります。
また摩耗限度を超えての使用は、最悪の場合、ローターにクラックを入れて
しまうこともあります。
クラックが入ると当然・・・危険です。

欧州車全般に言えることですが、欧州車はパットはもちろんのこと、
ローターも摩耗させてブレーキを強く効くようにしている傾向があります。
MINIもそうですが、Fホイールが真っ黒に汚れるかと思います。
これは、ブレーキパットの摩耗粉と、ローターの摩耗粉による汚れです。
日本車と比べた場合、とんでもない汚れかたですよね。
マーチやヴィッツは汚れないのになんでうちのMINIは汚れるの?と
思われていたお客様もいらっしゃるかと思います。
理由は上記のようなことがある為です。ヨーロッパ人と日本人の考え方
の違いですよね。
ちなみにBMW、ALFA、AUDI等もほとんどの欧州車で同じ現象が
起こります。
ですので、MINIや欧州車は、ローターもブレーキパットと同じくらい摩耗
しますので、パットとローターはセットで交換するものだとお考えください。

P1000595
 外された部品たちです。
摩耗しているのが見て取れるかと思います。

P1000598
ブレーキ鳴きの予防の為、パット面取りをします。
今回、ローター&パットとも新品ですので、面取りも少しにしておきます。

P1000599
リフレッシュしたブレーキです。
気持ちいいですね・・・!

試運転を行い、パットに焼きをいれました。

CIMG9343
今回、交換したブレーキパットはまだ残量が残っておりましたので、
お持ち帰り頂きました。
緊急時の予備としてお使いください。
どんな緊急だ?との突っ込み、ご勘弁くださいませぇ。m(_  _)m


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