曽根です。
前回12月の本庄サーキットでは5W40で走ったワークスAT
ストリートミニ編集部との対決走行企画だったんで、4回、回し乗りのワークスATは他車よりも
かなりハードな走行でしたが、サーキット走行中の油圧は約7kgをキープで安定していて全く問題なしでした。
4回走行直後のアイドリング状態では油温が一気に上がって、リバース油圧が若干下がりましたが、
その時だけバックしなければいいだけで、問題ありません。
もちろん、普通にバックはできてしまうのでフィルターヘッドからの油圧を見てなければ気づかないでしょう。
走行は約300km、本庄サーキット激走したオイルです。
そして、ドレンのマグネットにはこれだけの摩耗分。
オートマはこういう細かな摩耗粉が出てきます。
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そして、約3週間後、ワコーズに依頼した排油の分析結果が出てきました。
粘度の劣化はほとんどなく無くまだしばらく使える状態でした。
今後、オイル交換の尺度にしていこうと考える燃料希釈は0.6%で問題なし。
ワコーズの技術部によると、燃料希釈が2%程度が交換基準とのことです。
ただ、鉄0.002% 銅0.001% はちょっと多いです・・・・。
やっぱりオートマでサーキット激走したから??
そこで、オートマのWeb佐藤号の排油分析と比較してみます。
2014年7月に検査したデータです。
佐藤号の使い方は、サーキット走行なしで、もっぱら普通です。(笑)
走行3075kmで、燃料希釈0.7%は問題なし。
しかし、鉄0.002% 銅0.002% はワークスATの本庄激走後とほぼ同じ。。
ということは、ワークスATのサーキット走行で特に摩耗分が多かったわけではありません。
マニュアル車との比較資料として、曽根号の排油分析と比べてみます。
同じように、本庄激走したマニュアルの曽根号、
鉄0.001%と0.001%以下 銅0.001%以下 です。
ここまでで分かったのは、『オートマ車の方がマニュアル車より摩耗分が多い』 、
そして、『少なくとも寒い時期はオートマ車に5W40でまったく問題なかった』 ということ。
摩耗粉が多いオートマ車は、磁力型フィルターPECSの効果が特に期待されます。
1000ccキャブの曽根号は、本庄サーキットを1回走っただけでも、燃料希釈が2.4%で使用限度を超えてしまい、大幅に粘度低下してました。
ワコーズ技術部によると、
オイルのせん断で劣化しての粘度低下は許せても、燃料希釈による粘度低下はキャビテーションエロージョンによる腐食摩耗の原因になり非常に危険。 とのこと。
今後、オイル交換の基準はすべてのMINIが一律ではなく、この燃料希釈の度合と摩耗粉の量によって決めていくべきだと思っています。
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ワークスAT 5W40で本庄サーキット全開走行の排油検査OK