曽根です。


99年式クーパーのオートマ  走行84000㎞  

IIJ様が乗り始める以前に、オートマは分解された形跡ありましたね。

おそらく10年以上前のことだと思います。

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今回の症状は、バックで滑ってしまう・・・です。

しかし、来店時はバックできてしまいましたが、ストールテストでは大きな振動のジャダーが発生。

滑ったり、滑らなかったりのリバースは 果たしてどこに問題があったのか。。


お預かりから納車までの、キャメルでの作業編は こちらです・・・・・・



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では、ここからは九州佐賀からの報告です。


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いつものように、エンジンは洗浄されることなく九州に送られてきます。

オイル漏れ箇所を見ながら、今までのメンテナンス状況を推測するためでもあります。


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コンバーターシール

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タイミングカバー

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スピードメーターアウトプット、

キックダウンスイッチ など定番の場所からの漏れです。

最後のキックダウンからの漏れには、キャメルスペシャルの対策品で対処します。



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キャメルオートに入庫時のチェックにもありましたが、

ミッションケース、デフケースの打刻番号から過去のオーバーホール歴がうかがえます。


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使用している液体パッキンの種類と入れ方が場所によって違います

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オートマ修理とエンジンとの組み付け工場は別のようですね。

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分解開始です。


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たっぷり使いすぎの液体パッキンは分解洗浄の仕事が大変なのです・・・・・。


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ブローバイパイプ内のメッシュの詰まりはオイル漏れを助長します。

予想通り詰まってたので洗浄しておきます。

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ウォーターポンプ と コアプラグ

冷却水の汚れ具合がわかります。

ここで、洗浄室に移されて高圧洗浄により水路の汚れを洗い落とされます。


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コンバーターハウジングケース外れました。


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フロントパネルを外しましたが、やはり液体パッキンがタップリ。。。

パッキンが千切れると中に落っこちるので、少なめに使うのがいいですねー。


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リバースバンドの動き代はかなり大きいので摩擦材の消耗が考えられます。


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3速バンドの消耗は少なそうです。

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2速バンドもいいですね。

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油圧の元 オイルポンプのクリアランスは0.09mm

サービスマニュアルの基準は0.15mm

安心オートマの基準は0.1mm

このオイルポンプはそのまま使えますね。

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プライマリースラストは広がりすぎです。

ここは安心オートマ基準 0.1mmです。


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バルブの密閉度もOK。


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タイミングカバーも脱着の形跡ありですね。


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ここでエンジンとオートマを切り離します。

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ハウジングの内壁のタールっぽい色は鉱物油を使ってたっぽいです。


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リバースのブレーキバンドが当たるところに少しキズが入ってましたがこのくらいならそのまま使えます。

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取り外したブレーキバンド。 手前からリバース、3速、2速用。


バックが滑ったり、滑らなかったりの原因はここにありました。

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リバースバンドが部分的に剥がれてしまってますね。

この摩擦材は、他店でオートマ修理した際に張替えられたものです。

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合口の部分も片側だけ剥がれてます。

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摩擦材が残ってる部分もあったので、ドラムとの当たり面によって

バックできたり、できなかったりという症状だったんですね。

摩擦材がなくなって金属が剥き出しになればドラムの方も再使用できなくなっていたところです。


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ブレーキバンドを締め付けるために油圧を受け止めるサーボピストンシールは

石のように固くなって柔軟性がないので切れやすくなっています。

摩擦材が減ってサーボピストンのストロークが大きくなってるのも切れやすい原因になります。

そして、このシールが切れた瞬間に油圧がかからなくなって、今回のケースだとバックできなくなります。

ドラムも再使用できたので、ぎりぎりのセーフ!  だったですねぇ。


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クラッチ板もギリギリだったですね。

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ドライバーの先のキズは、メインシャフトのCリングで削られて深くなってました。

この状態だと、トップ&リバースクラッチの油圧低下するのでブッシュ交換です。

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新しいブッシュと入れ替えました。

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べベルギヤの分解点検です。

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上の二つのべベルギヤは対で使用するようにナンバリングされています。

ほかのミッションから違うべベルギヤを組み合わせて使用することはできません。

それをやってしまうと、ギヤの剥がれを誘発して、突然前にも後ろにも動かなくなる・・・・

というトラブルに見舞われることになります。

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すべて洗浄してから組み付けます。

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先ほどの剥がれたブレーキバンドの摩擦材は、オイルストレーナーに集まってました。

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ポロッと塊で剥がれ落ちたようです。

これらはオイルストレーナーのメッシュに堰き止められ、その量が増えすぎればオイルポンプが吸い上げる能力に影響してしまいます。

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メタルの状態は悪くないです。

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オートマ車の弱点、1番エンジン側の親メタルの摩耗も標準的でした。

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オイルの通路であるこれら親子メタルの部分は交換のお約束です。


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洗浄されたケースとパーツで、オートマを組み上げていきます。

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半月シールの処理は慎重に行います。

ここからのオイル漏れはエンジンとオートマを切り離さないとシール交換できませんからね。

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オーバーホールの終わったオートマとエンジンがここで合体。

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振動を吸収してなめらかなエンジンにしてしまう、今注目のパーツ ハーモニックバランサー

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エンジンが降りてる今なら追加工賃なしで取り付けられるので

安心オートマにする時はハーモニックバランサー取付のチャンスなのです。

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そして最初から、オートマ用PECS もつけて 絶品な安心オートマになります。

フィルターの通過抵抗が低いPECSで驚くほどエンジンが軽くまわるようになります。

そして、30ミクロン以下の摩耗金属も取り除くことによるラッピング効果でますますスムーズなエンジンに変わっていきます。

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オイル漏れがあったキックダウンスイッチは、対策品のアルミ製に交換。

キャメルオリジナルはベアリングを2個追加することで軸のブレをなくしオイル漏れを防ぎます。

目印は黄色のペイント。

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サーモスタット交換して組み付け完了。

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補器類も取り付けられ、テストカーに積み込まれます。

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この状態で冷間時のオートマ油圧をチェックします。


油圧は良好なので、次は実走行テスト。

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シフトアップ、シフトダウン、変速の状態など、約30km走行してテストします。

すべて良好! いいですねぇ。

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完全に温まった状態での温間油圧

前進 6.8㎏  良好です。


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バック 12.3㎏  十分です。




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走行テストでの変速もスムーズ、油圧も問題なし。

今回も最高の安心オートマが完成しました。


では、IIJ様のMINIへ積み込みの本編に続きます。







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