まったーマンです。

キャメルのオイル交換はmini-moniによるECUチェックも含んだ安心点検付き。

だから個人売買や中古車店などで購入の方は点検が目的だったりもします。

今回のKWM様もオイル交換と併せてアイドリング時の不調の点検のご依頼です。

97年式インジェクションのMTです。エンジン脱着はしているようですが購入したお店からは、エンジンについては何も聞いてないとのことですし、見た目も普通なのでノーマルということで点検は進めます。

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エンジン始動は特に問題ないのですが、数分アイドリングしてるとゴボゴボと燻ってきます。

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試乗テストでも、アイドリング以外では調子悪くないですね。

5000回転近くまで回しても快調です。

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では早速mini-moniでECUチェックしてみましょう。

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ノーフォルト・・・ ECUの中で拾ってるエラーはありません。

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MAPセンサー44Kpaは高いですね。(負圧が低い状態)

第一回 ミニモニ日記でも出てきましたね。 

バキュームホース不良などでインマニで2次エアー吸ってしまうとMAP数値は高くなって

ECUは燃料増量して燃調が濃くなりすぎて不調になりますね。

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当然この時点でバキュームホースは点検、そして念のために交換しましたが変化なし。

つなぎ目の無い1本もののホースを使っても変わりません。

バキュームホース以外の吸気系のどこかでエアーを吸ってしまってるのでしょう・・・。

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この画面は Short Term Fuel Trim で、O2センサーや水温センサーからの情報をもとに燃調を補正する短期学習の状態を表します。

しかし、現在はオープン表示で補正機能が働いてない状態です。

ここまでの推測では、インマニに混入する2次エアーが原因で濃くなりすぎた燃調を薄く補正しようとしたけど、エあ混入量が多すぎて燃調補正できる範囲を超えてしまったのではないか・・・・??


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吸気系のエアー混入を調べる前に MAPセンサーが正しい数値を出しているのかを確認しておきます。

マイティバッグから出る負圧をECUのMAPセンサーに直接入れてその数値を比較します。

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mini-moni はマイティバッグ側とほぼ同一の34KpaなのでECUのMAPセンサーは正常に動作してますね。


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そしてその時のは燃調補正もクローズドでしっかり機能してます。

しかも、105%ということは、薄くなりすぎた燃調を濃く補正していることになります。

ということは、バキュームホース以外のインマニ系からのエア混入箇所を見つければ解決か・・・。

ひとつづつパーツを脱着してテストしていきました。

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インマニそのものを他のものと入れ替えたり・・・

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スロットルボディも入れ替えたりしても

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MAPは45Kpaで変わらず。。

うーーん、そうなると2次エアの混入が原因ではないのかぁ~。

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基本的なことから見直していきますか・・。

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点火系のチェック。。  OK

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圧縮も測ってみよう。。

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4気筒ともに圧縮13kg以上で、バルブ密着は問題なし。 

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念の為にECU入れ替えても同じ。。。

おいおい、どーなってるんだよぉ。

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車載用の mini-moni ミニを付けて、実際の走行状態での各センサーの動きを確認してみることにします。

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エンジン始動直後から O2センサー数値は高め。

燃調が濃いことを示しています。

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始動後1分後  O2センサーからの情報から -19%に燃調補正で薄くしようと頑張ってます。

この状態ならばアイドリングし続けることができます。

しかし、燃料補正の限界値は20%までです。。

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燃調補正が機能している間は、MAPは40kpaまで下がりました。

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O2センサーの数値はますます高止まり、棒グラフも上がりっぱなし、

燃調はかなり濃い状態が続いてます。

そして、!マークが出て O2センサーはギブアップ。。

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それに連動して、1分30秒あたりでFuel Trim はオープンになってしまい、

燃調補正もギブアップ。 
 
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そして MAPは入庫チェック時と同じ45Kpaになって

アイドリングがゴボゴボしてきて、プラグがかぶってしまってエンジン絶不調。


まったーマン1ss

圧縮、点火に問題はなく、走り始めればアイドリング以外は好調で、

ECUの基本的な制御も問題なさそうです。

うーん、解決のヒントは最初の1分半までの燃調補正にありそうです。

アイドリング時の燃調補正を20%以内に抑えれることさえできれば、そのまま適正な燃調を維持することができるわけです。

対処療法的な発想ですが、ストックヴィンテージさんのSFRという燃圧調整パーツを使って、アイドリング時の燃圧を落として強制的に燃調を薄くしてみましょう。。

SFR取付1

スロットルボディの燃圧レギュレーターに取り付けます。

SFR取付2

インジエクション車をチューンするときに高回転、高負荷時に燃圧を上げて燃調を濃くし、

逆にアイドリングなどの低負荷時はインマニの負圧を利用して燃圧を落とすことができます。

チューニングパーツですが、この機能を使ってアイドリング時の燃調を下げてみます。


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作戦成功!  燃調補正は -11%で留まっていてECUで調整できる範囲に収まりました。

これならアイドリングし続けていられます。

しかも、高負荷時の燃調を濃いめに調整することでパワーも出てきました。

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MAP値は標準よりは高いですが、燃調さえクリアすればそれも問題なし。。

まったーマン1ss

エアクリーナーもエキマニもノーマルのままだったので、最初の内はまったく予想してませんでしたが

このMINI・・、オーバーラップの大きいハイカムが入ってるようです。

ノーマルECUは高回転域での燃調が薄くてハイカム本来のパワーが出せずにいたのですね。

新車から何年も経過してるMINIは、複数の人の手に渡ってていろいろイジッてあるものも多いのですが、

今回のKWM様のケースのように、チューニングされている詳細も伝わらないで転売されてることもあるわけです。


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