曽根です。


SN様の今回のメニューは車検と合わせて安心オートマに換装です。

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クルマを持ち込まれた日はSN様おひとりでした。。

この写真から始まる、『車検と安心オートマ』の本編はこちらから・・・・




去年の12月オイル下がりの修理の時はご家族で来店でした。。

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家族4人でMINIでキャンプにも行っちゃうというミニフリーク家族なんです。

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12月にお預かりの時もステアリングに注意書きが貼られました。。。

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『1速ジャダーあり注意 クリープで発進   4速抜けあり。。』

この注意書きももう要らなくなります♪。




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ココからは、安心オートマ製造工場の九州唐津の岩崎さんからのレポートです。


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SN様のエンジン&オートマ到着。

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エンジン降ろすならハーモニックバランサーは取付けの大チャンス。。

オートマ用のPECSも安心オートマと同時に付けちゃうことにしました。

手に持ってるパッキン・・・ 同梱しましたが間違えてマニュアル車用でした。

すみません。

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手術台に乗りました。  外側から状況観察中。


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デスビのシールからオイル漏れてるMINIは多いですね。 

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開きっぱなしのサーモスタット。

キャメルオートで事前に行った水路洗浄で発覚してましたね。

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かなり年季の入った錆でした。

高圧洗浄でもだいぶ汚れが出てきました。

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残ってるオイルを落とします。

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プラグを見る限り4本とも燃焼状態は良好でした。

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コンバーターを取り外しました。

ドレンボルトに細かな鉄粉(30ミクロン以下)が大量に付いてる場合だけはコンバーター交換することにしましたが、SN様のは大丈夫、そのまま使用可です。


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純正の紙フィルターともお別れ。。 今回PECSを取付けます。


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プライマリースラストは大きいので後ほど調整して組みます。

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新車からのテンショナーパッドですね。

減り方からの推測だと15万キロくらい・・。


『おぉ~ご名答です。。 メーター読みですが147000㎞です。』





オートマの前面パネルを外してチェックします。

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レバーの動きから、リバースバンドの減りは正常のようです。


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3速も正常です

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2速はレバーの動きが大きいのでブレーキバンドは消耗しているものと思われます。



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切り離します。


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おぉっと、2、3速ドラムに深い縦溝が掘れてしまってます。。。

コレだけの段差ができてしまうと、ドラムの再使用ができませんので

中古良品に交換させていただきます。


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縦溝の原因はこのスリット入りのブレーキバンドです。。。 

2速バンドはそのスリッドも無くなりかけてました。

実はこのバンドは1000ccのオートマに使われていたものですが、

インジェクション車が発売された当時、まだ1000cc用のブレーキバンドが残っていたのでそのまま流用したんでしょうね。



エンジンブロック製作年を見てみると・・・

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91年。





オートマケースの製造年も91年でした。

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このMINIは日本で登録されたのは93年ですが、製造はインジェクションが発売されたばかりの初期ということがわかります。




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これと同じバンドがあれば、ドラムの溝にピッタリはまるんでしょうけど・・・

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安心オートマで使用するバンドは、インジェクションモデルの標準タイプでフラットな面なので

縦溝ができてしまったドラムに使用すると接触面積が25%に減ってしまいます。







そして、今回オーバーホールすることになった発進時ジャダーの犯人は・・・・

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予想どおり、ファーストエンドプレートの割れでした。

この症状はインジェクション前期型に多いことからブレーキバンドの強さに問題があったようです。

安心オートマで使用されるブレーキバンドは、某有名外国メーカーのオートマにも採用されている素材で

強さと耐久性のバランスが取れた最高品質のものです。。






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トップ&リバースが入るOリングが切れてました。

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おそらく、新車製造時の組み付け段階で切れてたんじゃないかな・・と思われます。

4速のOリングの補助的な役割をしていますので4速が時々抜ける症状があったのはこのOリング切れが原因です。








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クランクスラストを測定してます。

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広がってますね。後ほど調整します。





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メタル分解しました。

両側の4つがコンロッドの大端、子メタル

中央の3つはクランクの親メタル。。


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新品のメタルは表面が曇った色ですが、まだ曇った部分がだいぶ残ってますね。

走行距離を考えるとメタルの状態は非常に良いと思います。

オイルメンテナンスを含めて、使い方も良かったのだと推測できます。

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オートマ車はメインメタル一番のエンジン側が減ってることが多いのですが

まだブロンズも出てなくコンディションイイですね。




親子メタル交換は安心オートマのお約束ですから全部交換します。

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オートマは油圧が命。 

エンジン側のこのメタル部分はオイルの通路でもあります。

その通路のクリアランスが広がればオートマに掛かる油圧も下がってしまうのです。

MINIのエンジンとオートマは一心同体なので、どちらか片方だけを見るだけでは片手落ちなのです。


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先ほど紹介した広がってしまってたクランクスラスト

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3/100mmまで追い込みました。。



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消耗パーツはすべて交換され 完成した安心オートマ。



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エンジンと合体します。






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アイドラーのクリアランスも慎重に測定して組み付けます。

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プライマリーが通常の状態で回るか確認しておきます。


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開きっぱなしだったサーモスタット交換。。

ハウジングの合わせ面も磨いて組み付けます。

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目立たないように、はみ出さないように、薄く液体ガスケットを使用しました。



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そして、SN様が楽しみにしていたパーツのひとつ。『ハーモニックバランサー


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キックダウンスイッチはすでに三和さんの対策品がついててコレはそのまま使用。

因みに、キャメルオートではこの三和さんの対策品の内部にベアリング2個追加して更に漏れにくくした、再対策品を販売しています。



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そして、PECSは安心オートマと同時に取付けです。

ドレンボルトに付く鉄粉は標準的だったのでPECSは3コアの標準モデルです。


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補機類が取り付けられ、試運転車両に積み込む準備中


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試運転車両に積み込まれます。


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エンジン始動  

まずはサーモスタットが開きはじめた時の冷間油圧チェック


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前進 約6.9kg    OKです。


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リバース油圧  約12kg    OKですね。




そして、実際に走らせます。

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テスト走行は約30㎞。

シフトアップ、ダウンの状態、変速ショック、タイムラグなど

実際に走らせて確認します。

もちろん、この時点で何か違和感があれば、再度分解点検することになります。

今回のテストでは全く問題なく出荷OKです。


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試運転後にプラグを見て燃焼チェック。 良好ですね。


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出荷前にオイルを抜き、ドレンボルトもチェック。 OK。


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キャメル⇔岩崎自動車 の専用通箱に収納されて

キャメルオートまで直行です。




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今回も良い安心オートマができました。

スムーズなシフトを堪能してください。



では、SN様の車検と安心オートマの本編は こちらから・・・・・・・・







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