曽根です。

オリジナルオートマのオイルフィルターパッキン製作、選定の続編。 


今までの経緯を振り返ってみると・・・


最初に作った硬度70のオリジナルATフィルターパッキンを、硬度75の従来品(グリーンライン)と同じ力で絞めると切れてしまうので、そのゴムの硬度と柔軟性に合わせて締め付けトルクを変えなくてはいけない。。



ということは分かったので、

それぞれの強度と柔軟性を知るために引っ張り破壊試験をした結果から締め付けトルクの違いは25%くらいかな・・という仮説を立てて製品開発していきます。



と書いたら、ここで強力な助っ人『みくたさん』からの助け舟
mikuta2 各フィルターパッキン引っ張り試験のグラフから圧縮方向で使用した場合の変形率を割り出していただき、 圧縮側で使用する場合は変形の許容率がすごく低くなるので、圧縮したときの変形率を15%前後に抑えなければならない・・
というのを、わかりやすく解説していただきました。




ならば、規定トルクの19Nmで締め付けた時に変形率が15%くらいになるパッキンを作ろう



で、製作をお願いしている細谷ゴムの社長さんに依頼して新たに3種類の硬度『75、82、88』の違うパッキンを製作してもらい、それを引っ張り破壊試験しました。



グラフ1

これが従来品(硬度75のグリーンライン)も含めての試験結果のグラフです。

前回みくたさんは グラフの写真から圧縮方向の歪率を割り出してくれたのですが・・・



Image1


今回は膨大な試験データをCDでもらって、みくたさんに渡してお願いしました。。・・

スーパーバトルの表彰式にも来れないほど仕事で忙しいみくたさんにだいぶ無理言ってしまいました・・<(_ _)>






そして大晦日の夜メール届きました。。。 

みくたさんのブログ
 
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mikuta2『1枚目のグラフはグリーンラインと各硬度のキャメル製パッキンとの比較で、圧縮方向まで外挿を終えてます。

前回はネットから拾った写真を元に数値をデジタイズしてグラフ化したのに対して今回は生データを頂いてますので、微妙にグラフの形が違います。特にグリーンラインの弾性率が小さめに出てます。が、そういう事情ですので今回を正として下さい。

キャメルさんのパッキンを並べてみると、先日お送りしたゴムの教科書に載っていた引っ張り/圧縮特性そのものだということが分かると思います。

つまり架橋密度を変えて特性を変えた様子がまざまざと見て取れます。

これが何を意味しているかというと、このゴムはまじめに作られたゴムってことですね。

普通は架橋密度を変えてもその他の外乱因子(異物の混入とか混練不足による組成の不均一性とか架橋不良とか)によってこれほどキレイには傾向が出ないことが多いです。

ちょっとビックリしました。

それぞれの硬度のゴムで破断の手前で上に伸び上がるように応力が増していますが、これはゴム分子が延伸方向に配向することで生じているのですが、上で述べたような外乱因子があると延伸の途中でゴム内部でブチブチ分子が切れてカーブが凸凹してしまうんですよ。

実はグリーンラインの特性がそんな感じだったりしますがw

圧縮方向に使うパッキンですのでこんな過延伸領域に気を遣う必要は無いので実はオーバースペックだったりするのですが、そういう現実はともかく真面目なゴムだなあと感じた次第です。

いいメーカーさんを捕まえましたねw』


Image1 細谷ゴムさんは、取り引きとしてはPECSのメーカーであるターゲンテックスからの依頼になるのですが、キャメルに直接来てくれて説明してくれた社長さんは熱い人で信頼できるメーカーだなぁ・と思いましたが、みくたさんの製品から見た評価を聞いて納得です。







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mikuta22枚目のグラフは圧縮方向だけを抜き出した結果ですが、硬度70と75だとほとんど変わりませんでした。



Image1うーん、それは引っ張り試験のグラフだけ見ても分からないですね。 難しいけどこうして圧縮側だけのグラフにしてもらうとわかりやすい 








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mikuta2『3枚目のグラフではグリーンラインを基準とした上下限範囲で比べてみました。

この中で言えば硬度82のパッキンがグリーンラインに最も近くかつやや硬めの領域にいますので、曽根さんが選んだ通りこれを選ぶのが正しいのではないかと思いました。

硬度88だと下手をすると変位の下限を切りかねない位置に居ますので、例えば微妙な凹凸をパッキンが吸収しきれずにオイル漏れを引き起こす心配が出てきてしまいます。

そんなことを考察してみました。



Image1私は引っ張り破壊試験のグラフと何となくの感覚で選んだ硬度82のパッキンですが、

こうして圧縮側の変形率を明確に示していただき、

それが適正変形内に入ってるということがわかったことで確信を持つことができました。

先日ワークスATで使ってから取り出した使った硬度82のパッキンの変形が少なかった こともスッキリ納得です。





パッキンとして優れた材質と確かな製法そして適正な硬度 によって最高のオートマのフィルターパッキンが完成しそうです。。

たかがゴム、されどゴム・・・モノ造りってたいへんですねぇ。。

みくたさんのおかげで確かな製品を自信持って造り始めることができそうです。ありがとうございました。

硬度82hsのキャメルオリジナルATフィルターパッキン発注しましたので、出来上がり次第通販でも販売開始します。  もう少しお待ちください。






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