曽根です。


KJM様、社用車のMINIが調子悪くなって・・・ご来店です。

いいですねぇ、MINIが社用車なんてイイですねぇ(^'^)

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お仕事で奥様も乗ってます。。

面白くてハマっちゃって♪♪  仕事も楽しそうですね。

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走行中ギヤをニュートラルにするとエンジン止まっちゃうのと

足回りからガチャガチャ音がする・・ とのご依頼です。

吹かすとマフラーからは黒煙が出てます。。

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特徴的なカラー、 マッドなグレー。

第二次大戦中のドイツの重戦車 『タイガー』 の色だそうです。

うーん、重くて強そう(笑)


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今日はあいにく予定が一杯なのでミニモニでの簡易チェックだけさせていただき

お預かりさせていただけることになりました。




フォルトオンパレード!

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吸気温センサー  フォルト


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クランク角センサー フォルト

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MAPセンサー  フォルト  


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ステップ値  0   これもイケません。。


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ステップ値がゼロなので、アイドリングが高いけどこれ以上下げられない状態です



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排気黒煙を裏付けるように、燃調が濃いのでを87%に薄い方向に二次補正しています。


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バキューム101Kpa 負圧でなくてはいけないのに大気圧と同じ。。

黒煙の原因はコレですね。

バキュームホースが外れてるか 切れてるのか・・・

おそらくエンジン不調の原因の一つはコレに間違いありませんね。

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水温97℃

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スロットルポテンショ 0.42V  正常です。



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クーラー壊れてるのでクーラーコンプレッサーを外してしまいたい。。。。。

これはご自分でチャレンジしたいのでパーツでご用意することにしますね。


明後日以降の着工になりますので、少々お待ちください。


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5/25

メカ山田です。

KJM様、お待たせしました。 本日から、作業開始します !


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まずは、試乗から開始しました。

試乗では、エンストすること数回。 異音も確認できました。


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エンジン不調は、フューエルトラップの向きが逆だったりしてますが、

バキュームパイプは切れてませんでした。

何故、マップ値が大気圧なのか・・・


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そこで疑ったのは、バキュームパイプでバキュームラインを塞いで

しまってるのではないかということです。

フューエルトラップでは塞いでなかったのですが、ECUに刺さってる

バキュームパイプを少しだけ引き抜くと・・・


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マップ値は正常に !

フューエルトラップとECUを繋ぐバキュームパイプは、本来黒いパイプ

を使用してます。 今回取り付けられてたのは、赤いパイプです。

赤いパイプは、スロットルボディーとエアークリーナーを繋ぐパイプで、

エアークリーナー側の刺さり代が短く、ECUに奥まで差し込んだために

バキュームラインを塞いでしまってました。


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続いて異音ですが、アクセルを踏んだ時に右フロントからパキパキという

パネルがズレるような感じの音がしてました。 

右フロントのインナーフェンダーには、クラックはありますが、

クラックで音が出た車両は今までありません。


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ナイロンベアリングにも大き目の摩耗がありますが、

異音が出た場合の音の質が違います・・・


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デフケースに付いてるメタルスティックブッシュも、ゴムが無くなっていましたが、

異音は出ないでしょう。

アクセルのオンオフでシフトレバーが動いていたのは、ここが原因と思われます。


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パキパキという音ではありませんが、キコキコといった感じの音が、

アクセルのオンオフに関係無く試乗中してました。

その音は、前側のサブフレームマウントが剥がれてしまってるのが原因と思われます。

マウントは、交換されたほうが良いですね。

あとパキパキと異音が出そうなところは、アッパーステディーの締め付けが甘い

時も音が出ますね。

アッパーステディーは、後日点検してみます。


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5/26

メカ山田です。

今日も、異音の出どころを探します・・・


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早速、アッパーステディーを点検しました。

点検すると、ワッシャーの取り付け位置が違ってるような・・・


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本来は、アッパーステディーとシリンダーブロックの間に付いてるこのワッシャー。

このワッシャーが無いと、カチカチという音が出やすくなります。


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ワッシャーの位置を修正すれば、音は止まるのではと思ってました。


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試乗で音を確認したいところですが、エンスト連発でしょ。

エンジン不調を修理してから、試乗しようかと。


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バキュームパイプのECU側取り付け部です。

左が付いていた赤いパイプ、右がこれから付ける黒いパイプです。

赤い方が、差し込み部の長さが少しだけ短いでしょ?!

奥まで差し込み、バキュームラインを塞いだのはこの部分です。


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フューエルトラップは清掃されたのかな?

あまり汚れて、ませんでした !


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赤いパイプの代わりに付けられたゴムホースも交換しますね。

ゴムホースに亀裂が入れば、アイドリングが上昇いてしまいます。


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短ければ亀裂が入る心配も減りますからね。

赤いパイプからエルボー部を外し、ゴムホースの代わりに取り付けました。

これでエンストも起こらないでしょう。 試乗に出発 !


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エンジン不調は直りましたが、異音は相変わらず出てます・・・

石川さんに手伝ってもらい、二人がかりで異音の出どころを点検すると、


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右前のサブフレームマウント辺りから出てるような・・・

そこでけん引フックを外し、点検してみました。

すると、何かがおかしい?・・・

本来ボルト止めされてるサブフレームマウントが、やたらと動くんですよ。


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けん引フックを外した穴から中を覗くと、マウントをボルト止めするための

ナットの溶接が剥がれてて、ここから音が出ていたようです。

けん引フックを外した状態で車を動かすと、音が出ないことからここで

間違いなさそうです。

修理は少々手間が掛かりそうですね。 このままでは、溶接できなそうですから・・・


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その他、一通り点検しましたが、エンジンオイル漏れが多数・・・


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ヘッドガスケットからも、漏れてる可能性がありますね。


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過去にマフラーを引っかけてしまったのか、リヤのサブフレームが曲がってました・・・


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クラッチフルードは漏れて無さそうですが、レリーズシリンダーのブーツ

が切れてますね。


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右のリバウンドバッファーも、切れてます。


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ストーンガードにも、切れあり・・・


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ヒーターコアにも、クーラントの漏れ痕がありました。

点検で見つかった不具合は、こんな感じですね。


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5/29

メカ山田です。

今日は、ナイロンベアリングの交換です。


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ナイロンベアリングの交換が終われば、作業は全て終了です !


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これまで、交換されたことが無かったのか・・・

白いナイロンベアリングが付いてました。


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交換されてれば、この黒いベアリングが付いてるはずです。

ナイロンだけに、20年も使用すれば摩耗しますよね。


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ナイロンベアリングの交換もこれで終わりです。

最後に試乗したのですが・・・

バキュームパイプを交換したので、エンストはしなくなりましたが、

アイドリングが1100rpmくらいと、少々高めなんですよ。

ECUはアイドリングを下げようとし、ステップ値が0。

これ以上、アイドリングが下がらない状態です・・・


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これは赤いバキュームパイプが切れた時など、二次空気を吸った時の症状に似てます。

パイプ切れなどはありませんでしたが、プラスワンバルブのバルブがずれ、

そこから二次空気を吸ってました。


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バルブを清掃して組み直し、これで直ると思っていたのですが、

結果はアイドリングが100rpmほど下がっただけで、相変わらず

ステップ値は0です・・・


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まだ二次空気を吸ってるようなので、ブローバイホースなど順番に塞いでみました。

すると、CCVSの取り付け時に差し替えたホースを塞いだ時、


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アイドリングが下がり、ステップ値も38と基準値内に !

二次空気の犯人は、ブローバイだったか・・・


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因みにバキュームパイプ交換後は、アイドリングが高くステップ値0でも

マップ値同じです。

この数値は、かなり良い数値なんですけどねぇ・・・


DSCN4130

吸わせるブローバイの量を減らすには、この差し替えたホースを、


DSCN4131

もとに戻すしか方法が見当たりません。


DSCN4132

戻せば、全て基準値内になるので戻しておきます。




6月1日追記

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本日納車でご来店いただきました。

DSCN4262

ありがとうございます。

またのご用命お待ちしてます。。。



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