曽根です。



うーん、どこから見ても可愛い・・ 

チョロQみたいなミニミニ

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YMD様が2年前にゲットしてから、内外装やオーバーヒート対策などかなり手をいれてきたんですが

気になってたオートマはそのままでした。

ギヤを入れてから繋がるまでのタイムラグはかなり長め。

変速ショックと滑りもあり、内部で油圧漏れしてそうな動きです。


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オートマがこんな感じだと安心して乗れなくてほとんど走行距離は伸びてません・・

安心オートマと足回りリニューアルの本編はこちらから・・・・

ミニミニのドレン1

2年で800㎞しか走ってません。

ドレンボルトはきれいでしたが、果たしてオートマはどうなってるのか・・




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では、九州から分解点検の報告が届きましたのでレポートします。


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診察台に載せられて分解始まりです。。

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キックダウンの調整箇所のナットが足りません。 何か調整を試みたのかも・・。

滑りやショックがあるオートマは、その症状を感じさせにくくするために

シフトアップポイントを低く調整しようとするところもあります。


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ヘッドガスケットから漏れの跡。

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オーバーヒートなどで一時的に一時的に歪みで漏れることもあります。

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コンバーター側のブローバイセパレーターは詰まってました

内圧が上がりやすくオイル漏れも誘発します


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燃焼が不均等です。 後ほど圧縮の点検、バルブクリアランス点検調整して

出荷前に、再度プラグ見て燃焼確認します。


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クランクシャフトにクレーターみたいに表面がざらついた部分がありました。

コンバーターと噛み合う部分なので元のコンバーターを同じ位置で取り付けないといけませんね。






オートマのフロントパネルを開けてバンドの消耗状態のチェックします。

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左から、リバース、3速、2速バンドです。


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リバースのブレーキバンドレバーから押し下げたら

かなりのストローク。。 3cm以上下がりました。

リバースバンドの消耗はかなり進んでます。

安心オートマで新しくバンドを組んだ直後はここは5mm程度のストロークにセットされます。



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3速バンド   リバースほどではありませんが消耗してます。

ここは安心オートマでは1mm程度のストロークにセットされます。

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2速も消耗してますね。   

同じく、ここも1mmのストロークでセットするところです。


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オイルポンプのクリアランスは0.14mm。

サービスマニュアルでの使用限界は0.15mmとなってますが

これから10万キロ以上は安定した油圧を出してもらうために安心オートマは

0.1mm以上をNGとして現在はリメイク品に交換させていただいてます。


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ポンプ軸のブッシュも消耗してました。


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クランクのプライマリースラストも拡大も大きいので

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ワンオフ品で調整します。


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キチッと追い込んでおきました。


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4番に圧縮抜けがありましたが、

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バルブをコツンと軽くたたいて、


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バルブの密着OK

圧縮は4つとも正常値でした。


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チェーンパッドの消耗具合からの推測では、走行は10万キロオーバーでしょう。



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エンジンとオートマを切り離します


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ドライバーの先は3速ドラム  右側とT&Rに掛かるのは2速バンド

両方焼けて変色してます。 傷の入り始めでかなり際どい状態。


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リバースバンドがかかるギヤキャリアは残念ながら傷が入ってしまってます。

もう少し早ければ・・・・助かったのに、という状態。

でもYMD様の手に渡ったときはすでに傷が入り始めてたかも・・ですね。


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ブレーキバンド、手前からリバース、3速、2速。

最初の点検の通り、リバースはほとんど摩擦材が剥がれてる状態

3,2速もだいぶ薄くなってました。

ドラムを掴むまでのストロークが長く、油圧がかかるまでに時間がかかるので

これもタイムラグの原因。





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クラッチ板もつるつる・・・・・ 使用限界を超えてます。

厚さが減った分、繋がるまでに時間がかかりここでもタイムラグがでます。

ブレーキバンドも、クラッチ板も完全につながるまでは滑ることになります。

滑ればさらに消耗することになり、ここからは加速度的に消耗が進んでしまいます。


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3速ドラムの軸受けブッシュの摩耗で偏芯することで、

ブレーキバンドがドラムを締め付ける際の移動距離が長くなり

これもバンドを締め付けるまでに時間がかかり変速時にスリップしていたものと思われます。

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シャフトが通る部分のブッシュは5/100mmでしたのでそのまま使用できます。


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クランク外す前にスラスト測定・・

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OKです。 そのままいきます。



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コンロッドメタルは流れる寸前でした・・・

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各部のクリアランス拡大などによる油圧逃げの影響でしょうか。

エンジンへの油圧は、オートマ内部のバルブボディから分岐して供給されるので

オートマ内部の消耗はエンジンにも影響を及ぼすことになります。



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また、メタルクリアランスが広がることも油圧低下の原因になり、

それがオートマに掛かる油圧低下にもつながります。

まさにMINIのオイルは一つの身体を駆け巡る血液と同じです。

親子メタル交換はタイムラグの無い安心オートマのためには必須なのです。



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組み付け作業に入ります。


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オートマも完成・・


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テンショナーパッド

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オイルデリバリーパイプは緩んでオイル漏れがありましたのでシール入れて増し締めしておきます。 


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コンバーターシールの内側のスターターシール


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キックダウンレバーも調整しておきます。

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キックダウンレバーの作動幅も確認。


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ハーモニックバランサー取付はエンジン組み付け中にやるのがお得です。


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ニュートラルスイッチの導通確認 OK


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磁力型オイルフィルターPECSは大容量の5コアをチョイス。

5コアpecs1

Image14オートマ車はオイルポンプで汲み上げたオイルの全量がオイルフィルターを通ってから

オートマのバルブボディに供給され、そこから分岐してエンジンの潤滑をしています。

仮に鉄粉混じりのオイルでもPECSでほぼ100%除去されたオイルが、オートマとエンジンに供給されるので

2次摩耗以降を断ち切ることができます。



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補機を取り付けて、実車に積み込みの準備完了


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テスト車両に積み込みエンジン始動 

オートマにも油圧をかけて冷間油圧チェックしてOKなので

実走行テストに移ります

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そして約30㎞の実走行テストを行います。

エンジンの状態、 オートマはシフトアップ、シフトダウン ショックなどは

実際に走行してみないとわかりません。

もちろん、この時点で違和感を感じれば再度分解チェックする覚悟でのテストです。

今回も快調に実走行テストを終え工場にもどりました。


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戻ってすぐ温間油圧チェックを行います。

アイドリング850回転で、前進7.5㎏ 

基準は1000回転で5.3㎏以上なので余裕でクリア


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リバース油圧 850回転で 12.5㎏ 

こちらも基準は 1000回転で8㎏以上ですのでかなりの余裕です。

 
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漏れは減りましたが、少しだけ滲んでました。



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入庫時は焼け方にバラつきがありましたが

テスト走行後のプラグはご覧の通りバランスよく燃焼してます



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すべてのテストが終わりこれで出荷できます。。



乾杯1

今回も良い安心オートマができました。

気持ちのいいシフトで楽しく走っていただけると思います。

新車から一度も分解してないオートマは、摩耗限度を超えてるケースがほとんどです。

ギヤを入れた時のタイムラグがちょと長いと感じたら、それはオートマからのメッセージです。

正常なオートマのタイムラグは0.1~0.2秒以内です。

キャメルオートの安心オートマ試乗車のおとーと君で是非体験してみてください。






本編はこちら・・・・








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