曽根です。



TKH様の99年式の40Thアニバーサリー  68000㎞

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車検でお預かり中も油圧ランプが切れるまでに30秒くらい消えないことがあり

心配してたのですが・・・

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車検終わって納車の日についに油圧ランプが消えなくなり、

オートマ油圧、エンジン油圧を測定しても 全くかからずゼロのままになってしまい

緊急入院となりました。  

本編ブログは・『TKH様 油圧警告灯が点きっぱなし 油圧ゼロでオートマ反応しません』



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先月も油圧ランプが時々点灯して分解したケースがありましたが、

その時は、オートマ油圧は通常より高いくらい出てたのですが

エンジン油圧に問題があり、原因はバルブボディ内部の詰まりでした。

油圧警告灯点灯の入庫が続きます・・






さて、油圧ゼロの原因はどこにあるのでしょう。。

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分解点検始めます。

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ヘッドの1番側の裏側にオイル滲みがあります。

キャメルオートでの点検でも指摘されているところですね。


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入庫前の車検時の水路洗浄でサーモスタットの作動確認取れてるので

今回はそのまま流用します。

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ウォーターポンプも今回は流用させていただきます。

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水路の高圧洗浄後、オイルを抜いたらドレンからきれいな水が出てきましたが

ハウジングのガスケットがズレた状態でセットされてました。

分解歴はないので新車からなんでしょうね。



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リバースのブレーキバンドを動かすレバーの遊びが大きいです。



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そのリバースですが サーボピストンのストロークが大きくバンドの消耗が進んでいるようです。




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3速も消耗してます

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2速も消耗しているようですね。







オイルポンプを外したら、ガスケットが完全に切れてしまってました・・・・

油圧の源泉のオイルポンプに原因がありました!

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上の赤丸の部分がオイルを吸い上げるホールです。


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吸い上げたオイルがポンプ内のローターで運ばれデリバリーパイプに向かう側の

パッキンも切れてしまってました。

オイルを吸う側も、吐出する側もともに圧力漏れ、そしてエアーも吸ってしまうことで

油圧を出せなくなってしまってたんですね。。

このオイルポンプのパッキンは重要なところなので、

従来も切れにくいマニュアル車用のものを使用していましたが、

今回から更に強度を増した銅製パッキンを使用することにします。


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オイルポンプはローターもブッシュのクリアランスも、

安心オートマの基準値より広がってるので再使用不可です。



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リークダウンテストは4気筒ともに良好でした


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オイルフィルターはキャメルオートオリジナルの 無交換型PECSが装着されてます。

フィルターケースの中に、摩擦材のカスが5~6個ありました。


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エンジンとオートマを切り離します。


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3速ブレーキバンドの外側の塗装が剥がれてました。

発熱するとこのようになります。

油圧が低い状態が続いていたのでしょう、

サーボピストンがブレーキバンドを締めきれずにスリップすることで

発熱すると、このように塗装が剥げます。

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3速ドラムには薄い傷が入っていました。


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リバースバンドのレバーが遊んでたのは、サーボピストンのリリーフスプリングに遊びがあったからでした。

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オイルを吸い上げるストレーナーの下に、摩擦材のカスが溜まってました。





ブレーキバンドは・・・・

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手前から、リバース、3速、 2速 のブレーキバンドです。

3速、2速は  1/3くらいが剥がれてしまってました。

まだ、摩擦材が残ってる部分があったので走れてましたが

あと一歩で、ドラムを削り大きくスリップが始まるところでした。

ギリギリセーフ・・・・



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フォワードクラッチ、T&Rクラッチ 共にスリッドはほとんど残ってません

これも、油圧が低くスリップしていたのが原因と思われます。




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3速ドラムのブッシュは消耗してます


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ギヤキャリアブッシュ3ヵ所すべて打ち替えが必要です。

タイムラグのない安心オートマは、このようにわずかなクリアランスの増加も見逃さないところから完成します。


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クランクメタル、コンロッドメタル ともに大きな消耗は見られませんが

ここはオイルの通路でもあり、わずかなクリアランスの増加でも油圧低下につながりますので

安心オートマは、親子メタルともに必ず交換します。


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キャメルオートの安心オートマは信頼できる青箱のACLのメタルを使います。

フロントシールも厳選されたものを使用します。



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キチっとトルクで締めてくみ上げていきます



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安心オートマも完成。


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タイミングプレートとミッションケースが干渉しないかチェック。

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エンジン&オートマ合体。


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キャメルオートの安心オートマが今回から使用する銅製のオイルポンプパッキン。

ストックヴィンテージがアメリカのCOMETIC社に依頼して作成したオリジナル品です。

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今回のようなガスケット不良による油圧逃げを根絶します。


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カバーと干渉しないか確認しながら組み付けます



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マニュアル車より多くの鉄粉が出るMINIのオートマには

特に有効な、 磁力フィルターPECS

コア部分の磁石に、しっかりと摩耗粉を吸着して2次摩耗以降を防ぎます


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ふき取り清掃で 新品の性能に戻ります。

通常摩耗のオートマ車なら 1~2万キロはそのまま使用できます。

ドレンボルトに大量の鉄粉が付く場合は、1000㎞でも磁石に満タンの場合もあるので

ドレンボルトに付く鉄粉量に注意してください。

ノーマルの紙フィルターは30ミクロン以下の微細な鉄粉は素通りしてしまいます。。

PECSはキャメルの安心オートマとは切っても切れない重要なパートナーパーツです。


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キックダウンS/Wは三和オリジナル対策品を使用。


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完成したので、試運転車両に積み込みます。


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インヒビタースイッチの導通テスト。。


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エンジン始動。。。  

水温は上がっても油温はまだ低い状態の冷間油圧が問題ないのを確認してからテスト走行です。



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しっかり油温を上げてオートマの状態をチェックするために約30㎞の走行テストを行います。

エンジンの調子、 オートマのタイムラグ、ギヤの入り、 変速・・・・・ 

快調です。

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工場に戻ってからオートマに掛かる温間油圧測定。。

前進側 6.7kg  OKです。

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リバース  10.9㎏    OKです。


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プラグのいい色で焼けてます。  燃焼も良好です



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入庫時にオイル滲みがあった1番ヘッド

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やはり滲みはありますが、漏れの量は少ないのでしばらく状況観察でも良いでしょうか・・・

そのうちヘッドを開ける機会があれば直りますから。。

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走行テスト後のドレンボルトは鉄粉は付いてません。

コンバーター内に鉄粉は残ってないですね。



乾杯1


今回もスムーズで気持ちのいいオートマができました

快適な走行を楽しんでください


では、本編に戻ります。


TKH様 油圧警告灯が点きっぱなし 油圧ゼロでオートマ反応しません





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