曽根です。



TMT様 98年式AT サーフブルーのヘリテイジ。。。

入庫のきっかけは、アクセルリンゲージが錆による固着でのエンジン回転高止まりでしたが


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エンジン回転が高いままギヤをドライブに入れなくてはいけない状態が続いたのと

進み続ける車を止めるのにブレーキを酷使したこともあり

この際、20年目の節目もあってキチンと整備しておきたい・・というご依頼です。

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ワンオーナーですので、実走行の58500km

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室内保管の期間が長く紫外線から守られていたので室内はきれいですね。

その代わり地下駐車場の湿気で下回りには少々錆がでておりました。


オートマは前進で大きめなタイムラグはありましたが、前進、リバースともに

まだ滑りは出てない状態です。

タイムラグはオートマ故障の前兆ですので、発症する前のタイミングでの

安心オートマへ換装はよいタイミングです。


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安心して乗れるようによろしくお願いします・・・  と奥様。。

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これからもずっと乗りたいのでよろしくお願いします。


本編『TMT様 安心オートマとニューラバコンで新車並みに若返り作戦です』はこちらです。




入庫時の油圧の残圧 簡易チェック



エンジン止めてすぐにイグニッションON

油圧警告灯は0秒で点灯。。 ほとんど保持できてないです。


どこかに油圧漏れがあるのか・・・・





では、分解点検から安心オートマまでの作業レポートです。


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ウォーターポンプとブロックのコアプラグの状態は

水路メンテナンスはあまり良くなかったようですね

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ドレンプラグ付着の摩耗粉は少なめ。。 

ドラムの削れはなさそうです。。 



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入庫チェックでも指摘ありましたが、エンジンとATは切り離された形跡があります。

TMT様本人は知らされてなかったようですので、

新車ディーラーによるリコール修理だった可能性あります。

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燃焼状態はいいですね。

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オートマのフロントパネルを開けてバンドの点検

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リバースバンド

サーボピストンの動き量からみて異常な消耗はなさそうです。

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3速も動きは小さく消耗は少なそう


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2速も同じく動き幅は小さいです

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オイルポンプ ローターのクリアランスは広がっています。

ローバーのマニュアルで使用限界が0.15mmとなっていますので

これからずーっと乗り続けていただく安心オートマは交換基準を0.10mmとしています。

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ポンプブッシュの消耗は・・・

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大丈夫でした。  そのまま使用します


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プライマリースラストはやや広がっていましたので

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少々きつめに追い込みました。。。

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燃焼室のリークダウンテストは良好

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タイミングカバーも取り外された形跡があります。

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各シールはすべて交換しますが、97年式以降のモデルの

バルブボディからエンジンブロックへの油圧経路内にある

このリングは特に硬化が進みます。

今回もかなり硬化してました。


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取り出されたギヤドラム。。 傷は無く状態は良いので再使用できます。。

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奥の2,3速のブレーキバンドはまだ品番のペイントが残っていました。

手前がリバースのバンドが一番消耗していますが剥がれもなく状態は良いです。

この摩擦材が部分的にでも剥がれてしまうと、金属が露出してギヤドラムまで傷つけて

再使用できなくしてしまうので、このタイミングでの交換が理想的です。。


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クラッチ板はスリッドが消える直前でした。

クラッチ板の消耗もタイムラグを大きくさせる原因でもあります。




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3速ドラムブッシュは広がってるので打ち替えます。

タイムラグに関係ある部分です。






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軸受けブッシュは3ヵ所とも交換になります。






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クランクスラストは・・・

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OKでした。


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親子メタル。。 メインメタルはテカッてる部分が少しだけ消耗してます。

オイルの通り道であるメタルの消耗は油圧保持に影響ある部分です。

安心オートマは親子メタルは必ず交換します




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カムメタルも交換します。

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オリジナル工具で正確に圧入できます。



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カムメタル交換に伴いバルブリフターも交換できますね。。。

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新旧交代の儀・・



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キャメルの安心オートマには 現在入手できる最高品質のACLのメタルを使用します。

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手でスルスル回ることを確認しながらトルクで締め付けます


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安心オートマは ブレーキバンド クラッチ板、 シールなどをオリジナル品に交換して

すべてのクリアランス調整しながらくみ上げられます。。。 組み込みの詳細はこちら・・・


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カムを外したので組みつけの際に合いマークチェック。。

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これもキャメルの安心オートマだけのスペシャルパーツ。

SVの銅製オイルポンプパッキンを使用してます。


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オイルポンプは 安心オートマスペシャルのリメイク品と交換。

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カバーと干渉しないように組み付けます。



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P/N認識のインヒビタースイッチの動作確認

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100%鉄粉を除去できるPECS

と、対策品の三和オリジナルキックダウンスイッチ。


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三和さんのキックダウンは取り付け後に作動確認が必要ですね。


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カムメタル交換のためにロッカーシャフトも抜いたので交換します。

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バルブクリアランスは0.3mmであわせました。

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サーモスタットも交換

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PECSと補器を仮付けしてテスト運転の準備完了。。


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テスト車両に積み込んで、各部に油圧がかかってることを確認してから

約30kmの実走行テストに出かけます。


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エンジンの具合、オートマのタイムラグ シフトの入り方 変速の状態などの確認しながらの走行テスト中。

もちろんテスト走行で少しでも異常を感じればもう一度分解して点検する覚悟ですが、

すべて快調でした。


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試運転から戻ってきて油温のまだ高いうちにフィルターヘッドにかかるオートマ油圧のチェック

前進側 6.6kg  OKです。

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リバースは850rpmで9kgですかぁ・・・ 1000rpmまわせば11kgまで上がります。

規定値は『1000rpmで8.3kg以上』 なので問題ないのですが

組み上げたばかりの安心オートマとしては不満です。。


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もう一度組みなおす覚悟で降ろしました

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各部を再点検していきます

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オイルポンプも交換してみます。。。

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再組み付けして

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もう一度、走行して油温を上げます

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走行フィーリングで感じることができるほどの低油圧ではなかったので

エンジン、オートマともにさっきと同じく快調です。。

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戻ってきて再度 油圧測定。。。


前進側で6.9kg  少し上がりました  OKです。

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リバース  11.9kg。  十分な油圧がでました。

これなら自信もって出荷できます。




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ニュートラル時で負荷がかかってない状態のインマニの負圧(MAP)

35~36kpa  良好です。


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Dに入れてコンバーターに負荷をかけた状態でのMAPも正常です



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試運転後のプラグ。。 燃焼OK

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コンバーター内の鉄粉量も心配なし。。


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乾杯1

今回も良いオートマができました。。

いつまでも末永く愛用してください。




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