曽根です。



数日前から 急にエンジン不調になってしまった・・・・とのことで

神奈川県からレッカー入庫していただきました。

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今後、東京にMINIを置いとくそうなので キャメルにご依頼いただきました。。。

ということで、ST様のポールスミス。。初キャメルです。


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冷えてるときのアイドリングは普通に回ってますが、ギヤを入れて負荷をかけると

1発 点火してないような感じでエンジンが振れます。。

あぁ、不調というのはこういう症状なのですね・・・・・

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積載車に載せてエンジンを止めたら左タイヤの内側から冷却水が零れたそうです。。

STさまによると、いままでも時々同じようなことがあったとのこと。


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無事にキャメルまで届けました。。。ST様、ご安心ください



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オドメーターは約78248㎞


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では、早速点検いたします。。

アイドリングでもエンジンが振れてる時と、快調に回ってる時があります。。。


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水漏れも心配です。。  たしかに冷却水は少々減っていますね。

リザーブタンクはヒビが入ってて空っぽでした。。 

ラジエターキャップの密閉不良でリザーブタンクに行った水が戻ってこない・・のかも。

他に漏れが無ければラジエターキャップは交換しておきたいです。


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先月、車検取ったばかりのようで、その時にオイル交換もされてるのでしょうか

オイルはきれいでした。


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車検から2~300㎞しか走ってないようですのでガソリン臭も少ないですね。。

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ブレーキフルードもOK

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タペットカバーからは後ろ側からもオイル漏れあります。





ミニモニのECUライブデータチェックでエンジン不調の原因が分かるかな・・・


フォルトは3件入ってました。。

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1つ目は吸気温

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バキュームのMAPセンサー

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そして、点火信号を拾うクランク角センサー。。

エンジン不調の原因が点火系のような感じがしますが

ECUフォルトの中で関係あるのは このクランク角センサーです。

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過去の整備で、リセットされてなかっただけかもしれないので

一旦フォルトリセットして再発するかをチェックします。

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すべてのフォルトは消えました。



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マルチ画面 はすべて基準値内。。

フォルトのあったクランク角センサーも作動してます。

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バキュームのMAP値はやや高めです。

2次エアを吸ってるというより、点火不良のエンジン不調によって高くなってる感じです。


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水温

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吸気温  フォルトはいってましたが正常に作動してます

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電圧はちょっと低め。。。 

ブラックオルタネーターに交換すれば14Vは出ます。。

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O2センサー稼働中。。。

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アイドリング時の燃調補正も良好です。








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では、試運転に行ってきます。

あれ・・・さっきまで1発点火してないような回り方のエンジンでしたが

今はエンジン快調です。。。♪

と思ったら、また不調になったり・・とエンジンは少々気分屋です。。

不調になった時の感じから、やっぱり点火系に問題がある気がします。

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ところで・・・オートマの変速の仕方が変です。。

Dレンジでの加速で、3速を飛ばして4速に入る感じ

4速からのキックダウンでも、3速飛ばして2速まで下がってます・・。

2,3速に異常アリです。

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3速ホールドで走行すると、完全に滑ってのがわかります。。

ブレーキ踏んでリバースのスリップテストもNG。。 

2000回転以上に吹き上がってしまいました。

リバースバンドがスリップしてしまってますね・・・・・

ギヤドラムを削ってる可能性もあります。

後で、ドレンボルトの鉄粉チェックしてみます。。

オートマの修理が必要です。。





試乗テストから戻ってきて再度ミニモニチェックします。

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走行中の点火不良の原因が クランク角センサーなら

フォルトが入ってるはずですが ノーフォルト。。

ということは、残る点火系パーツは 

ECU本体 イグニッションコイル プラグコード プラグ です。。

後日プラグコードから交換してテストしていこうと思います。


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エンジンが快調に回ってる時はMAP値も下がり正常値になってます。。





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下廻りを点検します。

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ミッション番号とデフケースの番号が違うので

過去にオートマは修理されてるようです。


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組付け時に白い液体ガスケットが使われてます・・・

あのリビルトオートマでなければよいのですが・・・・


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進行方向右側のコンバーターシール側からのオイル漏れ 多いです。。

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左側からも多いですね。。  タイミングカバーあたりからでしょうか。。


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オイルフィルターのパッキンからも漏れてます。。

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ドレンボルトを差し替えてみます。

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2~300㎞走行で この鉄粉の量は多いです。。

すでにギヤドラムは削られてると思われます・・・・

この鉄粉がエンジンに回ればエンジンまで摩耗してしまいます。

現在、エンジンからの異音などは出てないので今のうちにオートマを根治すれば

今のエンジンの状態を保てます。






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足回りチェック。。  

ベアリングとジョイントからのガタやブーツの破れはありませんでしたが

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左タイロッド内のナイロンベアリングには大き目なガタがあり、要交換です

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リバウンドバッファーは完全につぶれてます。

コイルサスに変更されてるので、ここが潰れるとコイルのガタツキを誘発して

サブフレームへの亀裂などに発展してしまう可能性があります。


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テンションブッシュは左右ともヒビが大きく交換したいです。

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フロント、リヤともにコイルサスに変更されてました。。

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ショックアブソーバーは完全に抜けてしまってます。

特にコイルサスの場合、抜けたショックとの組み合わせは

突き上げも強く、ロードホールディングも悪いのでMINI本来の乗り味とはかけ離れてしまいます。

安心オートマと併せて、ラバコンで足回りのリニューアルもお奨めします。



5月4日追記

ST様、ご来店いただき打合わせしました。

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おとーと君に試乗していただきました。

オートマの違いははっきりと体感していただきました。。

ただ、今回はオートマの修理は見合わせ次回に持ち越すことになりました


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鉄粉がでてるオートマから、エンジンを守ることができるのはキャメルのPECSだけ。


ノーマルの紙フィルターは オートマのドラムを削って出てくる30ミクロン以下の微細な鉄粉は素通りしてしまい

それがエンジンに回りボディブロウのように時間をかけて蝕むことになります。

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今後、大量の鉄粉が出てくることが予想されるので

5コアのPECSをチョイス。  これでも1000㎞~2000㎞以内での清掃を続けることが必要です

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入庫のきっかけになったエンジン不調は

プラグコード交換で解決しました

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ラジエターキャップのゴムも劣化してたので

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国産のラジエターキャップと交換

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アレ・・・ シートがちょっと沈んでます。。

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持ち上げて裏から覗くとシートクッションのゴムが裂けてました。。。

キャメルの休み明けに交換します。



『ST様に業務連絡 : 

本日お伝えしたお見積の中に、ナイロンベアリング交換を入れるのを忘れてしまいました。

すみません。。』



5月9日追記

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ナイロンベアリングの交換です

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取り出したナイロンベアリング

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新しい部品を入れて組付け・・


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シートクッション修理完了。。



5月11日追記

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引取でご来店いただきました

早めにオートマ修理しましょう。。。

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ありがとうございました










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