曽根です。
4速で50㎞/hくらいで走行中に突然ギヤが空回りして動けなくなってしまった・・・・
とMCZ様からメール問い合わせいただいたのが数日前でした。
そして長野県から任意保険のロードサービスでレッカー入庫です。。
左ハンドルの最終型Mpiですね。。。
たつろうメカが エンジン掛けてギヤを入れてみましたが・・・
仰る通り、シフトは動いてギヤは入っている感覚はありますが前にも後ろにも動きません。。。
クラッチを繋ぐと ガリガリガリ・・・ とギヤが引っかかりながら空回りする音。。
ミッション内部に問題ありそうです。
ドロップギヤ辺りからだとミッション割らなくても良さそうですけど・・・
とりあえず押してピットまで入れました。
オドメーターは77463km
ノーマルな感じのMpiエンジンルーム。。。
あれ・・オルタネーターの取付ボルトがズレてますね。
ちょうどいい長さのベルトが無かったのでしょうか。。。
アルミラジエターにぶつかってる・・・?
ブレーキマスターのフルード警告灯の配線が切れてました。
メインリレーの取付爪が折れてしまってるのですね。。
ブロスさんのマルチリレーブラケットでスッキリ取付けできます。。。
タペットカバーのボルトからオイル漏れ。。
ブローバイの抜けが悪いと内圧が上がりアチコチから漏れやすくなります。。
下廻りも軽く点検しておきます
全体にオイル漏れは多め。。
ミッション前面は上の方jからオイル漏れ多いですね。
ミッション降ろして修理するならオイル漏れは治ります。。
左右の足回りのガタやブーツ切れはありません
ラバコンを下から覗いたところ。。。
ミニスポーツ製のハイローの上にあるのがラバコンですが、
かなりズレてしまってました。。
ハイローの調整ボルトのネジ山を見てもラバコンはかなりペッチャンコ。。
アッパーアームに入ってるナックルジョイントの樹脂のカップが左右とも飛び出してます。
ここ何年かのミニスポーツ製のナックルジョイントは、品質が悪くすぐに抜けてきてしまうので
ハイローごと交換になります。。
左のデフサイドからオイル漏れ?
もっと上からオイル漏れてるので、上のタペットカバーのオイル漏れは直しておきたいです。
ダウンパイプの蛇腹部分は擦った形跡がありますね。
リヤマフラーがちょっと左に傾いて見えます。。
吊ゴムが切れかかってました。
さて、心配なミッション内部からの音はどこからでしょう。。。
ミッションの状態をドレンボルトと排油に『聞いてみる』ことにします。。。
オイルの中に何かギヤの欠片がでてこないか茶こしで受けて全部抜きます。
ドレンに付く鉄粉は最小限。。。 ギヤの入りなどは良さそうな気配。。。
茶こしフィルターにも何も引っかかりはありませんでした。
ギヤの破片も何もなく。。異音以外の状態は良さそうです。
チェックの為に抜いたオイルは再度、注入します。。
リフトアップした状態でギヤを入れて動かしてみたところ
ガリガリ・・・のギヤの空回り音は 入ってるギヤによってその回転数に比例した音です。
ということは・・・変速ギヤより後ろ側からということになります。
とすると・・・・ デフか、ドライブシャフトとつながるスプラインが舐めたか・・
ドライブシャフトを抜いてみましたが デフのアウトプットシャフトのスプラインは大丈夫そうに見えますが・・・
反対側のドラシャが抜けてる状態でホイールフランジを回すと、スルスル回る時と
引っかかって回らない時があります。
デフ辺りに何かが起こってるのでしょうか。。。
やはりミッションのオーバーホールが必要でしょうか・・・・。
さらに点検してみます
5月2日追記
一昨日チェックした時は、ミッションとドライブシャフトを繋ぐスプラインかミッション内部か・・・
という観点でドライブシャフトを早々に抜いてテストした時点で閉店で時間切れとなってしまったので
もう一度ドラシャを入れて確認することにします。
デフのアウトプットのスプラインは問題なさそう。。
インナージョイントを取り付けます
インナージョイントの中のスプラインも山はしっかりしてるように見えます。
もう一度、ドライブシャフトを入れて回してみることにします。
ミッションじゃないよ・・ インナーの中で空回りしてる
ミッション内部じゃなくて良かったですね。。
最近、この辺りの修理されたのでしょうか・・・
このインナージョイント部は、使っちゃいけないアフターパーツがあるので要注意です。
左右とも中古良品をベースにオーバーホールする方法をチョイスします。
5月12日追記
中古ドラシャをオーバーホールします。
モリブデングリスをたっぷり入れます。。。
ラバコン、サブフレームマウント エンジンマウント 等の交換が決まったので
そのまま足回りの分解に入ります。。
新旧交代の儀
ロアーム、テンションロッド分解。。
ロアームブッシュはかなりお疲れの様子。
ロアームブッシュが変形してます。。
固着して取れません
切開手術。。。
ロアームシャフト錆びてるので交換します。。。
エイボンバーのスルスル動くロアームブッシュ。。
エイボンバーのテンションブッシュ
デフサイドシールも交換
エンジンマウントを交換するのにエンジンを少し動かす必要があります。。
ラジエターは外します
クーラーコンプレッサーを外しました。
Mpiの整備を大変にしている原因のひとつがコンプレッサーの取り付け方法です。。
ベルト交換するだけでもコンプレッサーは外します。。
右側のエンジンマウント
傷んでるネジ山は修正しておきます
サブフレームマウント交換
タワーマウント交換
タワーマウントの新旧交代の儀
ハンドルレスポンスに影響ある所です。。。
アッパーアーム外して
フロントのハイローキットを外します
サブフレームの中から出てきたペチャンコになったラバコン
新しく組み付ける、ロードアジャスターとニューラバコン。。。
お疲れさまでした。。
さぁ、今日から新しいラバコンに交代です。。
リヤのハイローキットはミニスポーツ製ではありませんでした。
リヤもナックルは交換します。
クーラーコンデンサー外します。
左のエンジンマウント交換するのには、クラッチハウジングケースを外して付け替えます
ブローバイセパレーターの中をクリーニング。。
メインリレー取付用の社外パーツ。。。
マルチリレーブラケット取付け。。
タペットカバーパッキンを接着剤で貼り付けて乾かすまでの間に・・・
タペット調整しておきます。
ヒータージョイントパイプはノーマルの樹脂製のままで破裂の危険があるので
ステンレス製に交換します。。
ベルトテンショナーはベアリングから音が出てるので交換します
プラグ交換
エンジンオイル交換
Sod-1はエステルの電着被膜と、清浄効果でエンジンとミッションをしっかり守ってくれます。
ミッションも同じオイルで潤滑してるMINIには、磁石で鉄粉を取り除くPECSは
最高のパートナーです。。。
PECSだけでエンジンが軽く、静かになるのを体感できるはず。。
オイル汚れはお掃除してきれいになりました。
5月27日追記
10分くらい走ると前の方から音がするとのことでしたが・・・・・
うーん・・・今日は出ませんねぇ。。冷却水の流れる音かもしれません
クーラーも快調。。
もう一つのご依頼事項。。
アクセルオフでのアフターファイアは、最初が出てましたが途中からピッタリ止まってます。
エンジンブレーキで燃料カットしない時があるのかもしれませんが
キャメルのスキャナーではMpiのECUデータを見れないのではっきり言えなくてすみません。
でも、快調です。。
スペアキーを作成して完了です。。。
6月1日追記
ほんとうはご来店いただき直接納車させていただきたかったのですが
今回は、陸送業者による納車になりました。
運んでいただくのは、キャメルの安心オートマらくらく便 でおなじみの
日本中にネットワークを持つゼロ陸送さんです。。
外装のチェックも入念に行ってから
では、丁寧に運んでお届けさせていただきます。。
到着は6月4日の予定です。
届いたら、MINIの前でパチリと写真撮って送ってもらえると嬉しいです。。。
このブログの最後の写真にしたいです。。。♪
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4速で50㎞/hくらいで走行中に突然ギヤが空回りして動けなくなってしまった・・・・
とMCZ様からメール問い合わせいただいたのが数日前でした。
そして長野県から任意保険のロードサービスでレッカー入庫です。。
左ハンドルの最終型Mpiですね。。。
たつろうメカが エンジン掛けてギヤを入れてみましたが・・・
仰る通り、シフトは動いてギヤは入っている感覚はありますが前にも後ろにも動きません。。。
クラッチを繋ぐと ガリガリガリ・・・ とギヤが引っかかりながら空回りする音。。
ミッション内部に問題ありそうです。
ドロップギヤ辺りからだとミッション割らなくても良さそうですけど・・・
とりあえず押してピットまで入れました。
オドメーターは77463km
ノーマルな感じのMpiエンジンルーム。。。
あれ・・オルタネーターの取付ボルトがズレてますね。
ちょうどいい長さのベルトが無かったのでしょうか。。。
アルミラジエターにぶつかってる・・・?
ブレーキマスターのフルード警告灯の配線が切れてました。
メインリレーの取付爪が折れてしまってるのですね。。
ブロスさんのマルチリレーブラケットでスッキリ取付けできます。。。
タペットカバーのボルトからオイル漏れ。。
ブローバイの抜けが悪いと内圧が上がりアチコチから漏れやすくなります。。
下廻りも軽く点検しておきます
全体にオイル漏れは多め。。
ミッション前面は上の方jからオイル漏れ多いですね。
ミッション降ろして修理するならオイル漏れは治ります。。
左右の足回りのガタやブーツ切れはありません
ラバコンを下から覗いたところ。。。
ミニスポーツ製のハイローの上にあるのがラバコンですが、
かなりズレてしまってました。。
ハイローの調整ボルトのネジ山を見てもラバコンはかなりペッチャンコ。。
アッパーアームに入ってるナックルジョイントの樹脂のカップが左右とも飛び出してます。
ここ何年かのミニスポーツ製のナックルジョイントは、品質が悪くすぐに抜けてきてしまうので
ハイローごと交換になります。。
左のデフサイドからオイル漏れ?
もっと上からオイル漏れてるので、上のタペットカバーのオイル漏れは直しておきたいです。
ダウンパイプの蛇腹部分は擦った形跡がありますね。
リヤマフラーがちょっと左に傾いて見えます。。
吊ゴムが切れかかってました。
さて、心配なミッション内部からの音はどこからでしょう。。。
ミッションの状態をドレンボルトと排油に『聞いてみる』ことにします。。。
オイルの中に何かギヤの欠片がでてこないか茶こしで受けて全部抜きます。
ドレンに付く鉄粉は最小限。。。 ギヤの入りなどは良さそうな気配。。。
茶こしフィルターにも何も引っかかりはありませんでした。
ギヤの破片も何もなく。。異音以外の状態は良さそうです。
チェックの為に抜いたオイルは再度、注入します。。
リフトアップした状態でギヤを入れて動かしてみたところ
ガリガリ・・・のギヤの空回り音は 入ってるギヤによってその回転数に比例した音です。
ということは・・・変速ギヤより後ろ側からということになります。
とすると・・・・ デフか、ドライブシャフトとつながるスプラインが舐めたか・・
ドライブシャフトを抜いてみましたが デフのアウトプットシャフトのスプラインは大丈夫そうに見えますが・・・
反対側のドラシャが抜けてる状態でホイールフランジを回すと、スルスル回る時と
引っかかって回らない時があります。
デフ辺りに何かが起こってるのでしょうか。。。
やはりミッションのオーバーホールが必要でしょうか・・・・。
さらに点検してみます
5月2日追記
一昨日チェックした時は、ミッションとドライブシャフトを繋ぐスプラインかミッション内部か・・・
という観点でドライブシャフトを早々に抜いてテストした時点で閉店で時間切れとなってしまったので
もう一度ドラシャを入れて確認することにします。
デフのアウトプットのスプラインは問題なさそう。。
インナージョイントを取り付けます
インナージョイントの中のスプラインも山はしっかりしてるように見えます。
もう一度、ドライブシャフトを入れて回してみることにします。
ミッションじゃないよ・・ インナーの中で空回りしてる
ミッション内部じゃなくて良かったですね。。
最近、この辺りの修理されたのでしょうか・・・
このインナージョイント部は、使っちゃいけないアフターパーツがあるので要注意です。
左右とも中古良品をベースにオーバーホールする方法をチョイスします。
5月12日追記
中古ドラシャをオーバーホールします。
モリブデングリスをたっぷり入れます。。。
ラバコン、サブフレームマウント エンジンマウント 等の交換が決まったので
そのまま足回りの分解に入ります。。
新旧交代の儀
ロアーム、テンションロッド分解。。
ロアームブッシュはかなりお疲れの様子。
ロアームブッシュが変形してます。。
固着して取れません
切開手術。。。
ロアームシャフト錆びてるので交換します。。。
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デフサイドシールも交換
エンジンマウントを交換するのにエンジンを少し動かす必要があります。。
ラジエターは外します
クーラーコンプレッサーを外しました。
Mpiの整備を大変にしている原因のひとつがコンプレッサーの取り付け方法です。。
ベルト交換するだけでもコンプレッサーは外します。。
右側のエンジンマウント
傷んでるネジ山は修正しておきます
サブフレームマウント交換
タワーマウント交換
タワーマウントの新旧交代の儀
ハンドルレスポンスに影響ある所です。。。
アッパーアーム外して
フロントのハイローキットを外します
サブフレームの中から出てきたペチャンコになったラバコン
新しく組み付ける、ロードアジャスターとニューラバコン。。。
お疲れさまでした。。
さぁ、今日から新しいラバコンに交代です。。
リヤのハイローキットはミニスポーツ製ではありませんでした。
リヤもナックルは交換します。
クーラーコンデンサー外します。
左のエンジンマウント交換するのには、クラッチハウジングケースを外して付け替えます
ブローバイセパレーターの中をクリーニング。。
メインリレー取付用の社外パーツ。。。
マルチリレーブラケット取付け。。
タペットカバーパッキンを接着剤で貼り付けて乾かすまでの間に・・・
タペット調整しておきます。
ヒータージョイントパイプはノーマルの樹脂製のままで破裂の危険があるので
ステンレス製に交換します。。
ベルトテンショナーはベアリングから音が出てるので交換します
プラグ交換
エンジンオイル交換
Sod-1はエステルの電着被膜と、清浄効果でエンジンとミッションをしっかり守ってくれます。
ミッションも同じオイルで潤滑してるMINIには、磁石で鉄粉を取り除くPECSは
最高のパートナーです。。。
PECSだけでエンジンが軽く、静かになるのを体感できるはず。。
オイル汚れはお掃除してきれいになりました。
5月27日追記
10分くらい走ると前の方から音がするとのことでしたが・・・・・
うーん・・・今日は出ませんねぇ。。冷却水の流れる音かもしれません
クーラーも快調。。
もう一つのご依頼事項。。
アクセルオフでのアフターファイアは、最初が出てましたが途中からピッタリ止まってます。
エンジンブレーキで燃料カットしない時があるのかもしれませんが
キャメルのスキャナーではMpiのECUデータを見れないのではっきり言えなくてすみません。
でも、快調です。。
スペアキーを作成して完了です。。。
6月1日追記
ほんとうはご来店いただき直接納車させていただきたかったのですが
今回は、陸送業者による納車になりました。
運んでいただくのは、キャメルの安心オートマらくらく便 でおなじみの
日本中にネットワークを持つゼロ陸送さんです。。
外装のチェックも入念に行ってから
では、丁寧に運んでお届けさせていただきます。。
到着は6月4日の予定です。
届いたら、MINIの前でパチリと写真撮って送ってもらえると嬉しいです。。。
このブログの最後の写真にしたいです。。。♪
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