曽根です。



ORT様、いらっしゃいませ。。

お久しぶりですね~♪

前回ブレーキ交換でいらしてから もう4年も経つんですね・・・

CIMG6183

最近、オートマの調子が悪くなっちゃって・・・・・

回転上げないとギヤが繋がらないのと、

アイドリングや信号待ちで油圧警告灯が点くんです

P1130773

それは心配ですね・・・ 

早速点検してみます


P1130776

ちょっと動かそうとしただけでも症状は確認できました。

回転上げないと繋がらなくて、繋がる時にジャダーも出ます

リバースのストールテストはOKでした。。

P1130777

走行距離は143098km  

BlogPaint

P1130802

オイル量はロアレベルですが入ってます。

P1130785

早速、オートマに掛かる油圧をチェックしてみます。


オートマMINIのオイルは、ポンプで汲み上げた全量がオイルフィルターを通ってから

オートマのバルブボディに入り、そこからエンジン側へ油圧を分けてあげる・・・・

という流れです。

なので、フィルターヘッドではオートマに掛かる油圧を測定できます。

P1130811

油圧計のメーターをフロントガラスに貼り付けて準備完了。。。

結果が心配だけど・・・・ よろしくお願いします。。

CIMG8228

エンジン始動。。

CIMG8230

アイドリングで3.5kgくらいまでしか上がりません・・・・

CIMG8229

すこしアイドリングを続けると 

おぉぉぉ~ 限りなくゼロに近づいてしまいました。。

この時、メーター内の油圧警告灯も点灯してます。

CIMG8231

前進もリバースも 低いです。。

前進の規定油圧は 5.3㎏以上ですが 3.5㎏程度しか上がりません。。

リバースの規定は8㎏ですが、3.5~5.0㎏程度です。。

明らかに油圧異常です。



ただ、オイルラインに残る残圧は、標準的であることから

油圧低下の原因がメタルクリアランスでない可能性はあります。

オイルポンプ異常か、オイルラインの詰まり??の可能性もあるかも・・


P1130789

うーん・・・・。  やっぱり油圧警告灯が点くのは油圧が低かったんだ。。。




リフトアップして下廻り点検します。

CIMG8222

オイル漏れはやや多め。。

コンバーター側からも漏れてます。。

安心オートマでコンバーターシール交換するので漏れは止まります。

CIMG8224

タイミングカバー側からの漏れも安心オートマで止まります。

BlogPaint


BlogPaint

ミッション番号とデフ番号は同じ。。

組付けのパッキンの状況から見ても、オートマの修理歴は無いと思われます。


P1130791

ドレンボルトを差し替えて、ドレンに付いてる摩耗粉の状態を見ます。


P1130792

オートマとしては標準的な鉄粉です。。

ギヤの繋がりでジャダーが出てるのでファワードクラッチは交換する必要ありそうですが、

ドラムは助かってる可能性あります。。  

僅かでも鉄粉が出てるので分解してみないと断言はできませんがドラムが再使用できることを祈ります。



P1130800

下廻りのオイル汚れは多いですが、これはきれいになりますね。。

P1130799

ベアリングのガタ、ブーツの切れなどは無く

メンテは良好です。

BlogPaint

ただ リバウンドバッファーが切れかかってます。

コイルサスに変更されてるので、特にリバウンドバッファーが破損して

アッパーアームが垂れさがると、コイルサスが遊んでサブフレームに亀裂を起こす原因になります。

P1130801

それも直しといてください・・・

P1130809

リヤもコイルサスです。。

次の機会に、ラバコンに戻したいですねぇ・・・

後ほど、安心オートマと、ラバコンの乗り味を おとーと君で確かめてってください。

P1130803



P1130827

ラジキャップとアッパータンクに漏れがありますね。。

エンジン脱着の際にラジエターも交換しましょう


BlogPaint

ヒータージョイントパイプは金属に交換されてますが

錆びてます。  ステンレスパイプに交換しましょう


BlogPaint

前の方から、何かが擦れるような音がした・・・というのは

このファンブレードが割れた時かもしれませんね。。

ブレードは交換します。

P1130836

最後になりましたが、おとーと君で安心オートマとラバコンの乗り心地を体感してください

P1130838

ぶぉーん


P1130842

あぁ‥  全然違いますね。。。

今回足回りはそのままですが、オートマはこうなりますから楽しみにしてください。

P1130844

では、安心オートマになるまでの間、代車でご辛抱ください。。。



P1130845

6月中旬の納車を目指します。。。。



5月9日追記


GWの休暇をいただきましたので少々時間が空きましたが水路洗浄からスタートです。

P1130864

安心オートマにする際に、エンジンブロックの水路は高圧洗浄で洗ってもらえますが

ヒーターコアなどの車体に残される部分は洗浄しておく必要があります。

P1130866

まずは室内のヒーターコアからの漏れチェック

P1130867

漏れはなさそうですね

P1130868

ヒーターコアの洗浄の為にヒーターコックは開けておきます


P1130865

ラジエターフラッシュ入れてエンジン始動で洗浄開始


P1130871

サーモスタットの密閉度は良好ですが

せっかくエンジン降ろして分解するのでサーモスタットは交換しましょう

P1130879

水温センサーの温度精度も今のところは良好ですが

エンジン降ろす時インマニも分解するのでこの機会に交換しておきましょう

特に交換工賃は掛かりませんから





水温も適温になったところでECUチェックやっておきます

P1130880

ノーフォルト。。。

P1130886

マルチ画面の数値も問題なし

P1130887

バキューム値も良好

P1130889

吸気温もOK



P1130882

電圧も良好ですね

P1130883

O2センサー稼働中

P1130884

O2センサーからの情報での燃調補正もOK

P1130885

インヒビタースイッチも作動Okです。


P1130893

排水。。 錆は出てきませんでした

P1130895

ラジエター口から逆流でで汚れを吸い出します

P1130898

バイパスホースをせき止めてヒーターコアからだけから逆流で吸い出します。

P1130900

左がヒーターコア、右がラジエター。。

両方とも状態は良いです。

このまま、エンジン降ろし作業なるのでピット内に移動します




5月13日追記

BlogPaint




DSCF1593

アンダーガードを外してみるとオイル漏れはかなりの量なのが見えてきます。

DSCF1594

エンジンミッションの全面がオイルで汚れてるので

漏れ箇所を特定するにはもう少しきれいにする必要があります。

DSCF1595

アンダーガードで漏れたオイルを受け止めて他の汚れと混じってドロドロ状態でした。


DSCF1597

ブローバイを吸うバキュームホースはもう限界・・・

DSCF1598


DSCF1599

本来はスタッドボルトが立ってるのですが落っこちちゃってます。。

これは取付けが大変です・・・



BlogPaint


ラジエターのファンが割れた原因が判明。。

ラジエター下のいエンジンマウントブラケットが割れて、エンジンが下に落っこちてました。。

DSCF1601

パックリ割れてます。。

積み込む際に、このブラケットは対策された三和の強化品を使用します。


DSCF1600

降りました。。



5月17日追記


CIMG6530

箱詰めされて、九州まで運んでもらいます。。。。

元気になって帰って来いよぉ~




~    ~   ~   ~   ~   ~   ~   ~   ~ 

5月21日追記

九州に届いてさっそく分解を始めた岩崎さんから一報です。。


BlogPaint

ヘッド周りのオイル漏れの箇所が特定できました・・・

DSCF4273

タペットカバーからの漏れだけではなくヘッドガスケットからオイル漏れがあります。

DSCF4308

油圧低下の一番の原因はオイルポンプでした。。

DSCF4347

クラッチ板もツルツル

DSCF4594

メタルもブロンズが顔をだしてました。


詳細は岩崎自動車さんからの作業レポートをご覧ください

『油圧が異常低下したのはオイルポンプとメタルの消耗とあちこちのクリアランス拡大』



~    ~   ~   ~   ~   ~   ~   ~   ~



岩崎自動車さんから戻ってきました。。

BlogPaint

積込開始します

DSCF1804

コア増しラジエターとストーンガード 新品にします

DSCF1805

ファンプーリーのベアリングもお疲れでしたので交換

DSCF1806

DSCF1808

先端が割れたファン

DSCF1807

交換です。

DSCF1810

アクセルワイヤは動きが悪かったので

DSCF1811

交換します


DSCF1813

オイルのフィラーキャップ も交換ですね


DSCF1814


DSCF1815

タペットカバーパッキン交換

DSCF1816


水温センサーも交換します



DSCF1817

ヒータージョイントパイプはステンレス製に交換


DSCF1818

バキュームホースは全部交換

DSCF1819

ブローバイホースとチャコールキャニスターからのホース。。。交換します

DSCF1820

ECUガードラバーも交換

DSCF1821

オイル入れて

DSCF1822

クーラーガスは漏れにくく良く冷えると評判のCOLD12

DSCF1823

ファンレジスター交換

DSCF1825

リバウンドバッファー交換

DSCF1824

新旧交代の儀・・・   旧は原型がないですね。

DSCF1826

積込完了。。

DSCF1828


DSCF1827

プラグも交換しておきます

DSCF1829





P1160673

P1160780

シフトレバーは1000㏄用に変更してあるので 『P』 が無いです。。。

坂で止める時にはくれぐれもサイドブレーキをがっちり引いてくださいね。

P1160677


P1160679


P1160680



P1160681

P1160774

完成です。。

P1160776

スムーズで気持ちいいです。。

P1160862

SRSのウォーニングランプが点灯しっぱなしですね。。。

これは次の車検までの宿題にしましょう。

P1160777


P1160860

エンジンも静かになって、オートマも文句なし。。。

ご来店お待ちしています。。。




6月15日追記

納車直前のECUチェックしておきます。

P1170830

P1170831

フォルト無し

P1170832

マルチ画面Ok

P1170833

P1170834

P1170835

P1170836

P1170837

P1170838

すべて規定値内。。  OKですね


P1170824

そして 最後の仕上げは燃焼室洗浄のRECS。。。

施工後 2週間 or 300㎞走行中に柔らかくなったカーボンを燃やして排出して

燃焼室をキレイにしてくれます。。。

だからジャンジャン走ってください





P1170905

お待たせしました。


P1170906

じゃ、いつものポーズで。。。♪

P1170907

最初のオイル交換は1000㎞でいらしてください。

暖機運転はしっかりお願いします。。。

では、安心オートマをお楽しみください。。。。


ありがとうございました



















つづく


にほんブログ村 車ブログ MINI(ミニ)へ
キャメルはブログランキング参加しています

キャメルオート オンラインショップ
キャメルオート オンラインショップ
PECSや売れ筋パーツ販売してます




ローバーミニ専門店 キャメルオート
          http://camel-auto.co.jp/ TEL.0120-810-002