曽根です



97年式 1.3iメイフェア 

走行はメーター読みで43000㎞ですが1周回ってると思います。。

症状は回転を上げないとギヤが繋がらず、

さらに回転を上げて動き出す時に振動を伴うジャダーが出ます。

本編は『ORT様 オートマ油圧異常 回転上げないと走りません』 です。


P1130811

ORT様ご来店中にオートマの油圧テスト行いました

CIMG8228

アイドリングで前進側にギヤを入れます

CIMG8230

規定油圧は5.3kgですが3㎏しか上がりません。。。

CIMG8229

しかも、そのままアイドリングを続けるとほぼゼロになってしまいます。。

オイルは オートマ→エンジン へと回るのでエンジンへの油圧もゼロになります。。


入庫時のオートマ油圧チェックの様子です。。。






~   ~   ~   ~   ~  ~   ~   ~


では、ここからは九州岩崎自動車さんからの分解点検のレポートです。


DSCF4272

DSCF4273

オイル漏れはタペットカバーからだけではないですね。

DSCF4274

ヘッドガスケットからの漏れです。

DSCF4276

今回ヘッドガスケット交換も追加させていただきますね。。


DSCF4275

サーモハウジングのパッキンからは冷却水の漏れ跡もあります・・。



DSCF4292

ウォーターポンプとコアプラグを外しました。

水路メンテナンスは良くなかったようです。。


DSCF4303

フロントパネルを開けて各ブレーキバンドのレバーをチェック。。

一番右は2速バンド。。。

DSCF4304

2速のサーボピストンは大きく遊んでしまってました。

おそらく、1→2速の変速でスリップがあったと思われます。




オイルポンプのクリアランスを測定します・・

DSCF4308

0.2mmのシックネスがスルスル入ってしましました。。

安心オートマの基準では0.10㎜以下としてるのでこれは大きすぎるクリアランスです。

油圧低下の原因のひとつはこのオイルポンプですね。。



DSCF4309

バックプレートのブッシュも・

DSCF4311

かなり消耗してました

DSCF4312


DSCF4313


DSCF4314

ポンプIN側の砲金メッキブッシュは半分が無くなってました・・・・

これでは油圧が出なかったわけですね。。。



DSCF4316

プライマリースラストのクリアランスも特大です。

DSCF4318

市販品では調整しきれないのでワンオフで製作

DSCF4319

0.05mmまで追い込みました

DSCF4323

リークダウンテスト・・ 漏れあり?

DSCF4324

3番のバルブをコツン・・

DSCF4325

大丈夫ですね。。。  


DSCF4334

エンジンとオートマを分離

DSCF4339

入庫時チェックでドレンボルトには少々鉄粉が付いてたので

ドラムは削れちゃってるかも・・・と心配しましたが再使用できそうです


DSCF4340

ブレーキバンドの摩擦材はまだ剥がれるところまでは行ってませんでした。。

油圧の低い状態での走行がもう少し続けばブレーキバンドのスリップに堪えれなくなった

摩擦材は剥がれだすはずです。

ギリギリセーフですね。

DSCF4341

2速のサーボピストンのリリーフスプリングは大きく遊んでました

油圧が掛かってからブレーキバンドを締め付けるまでのタイムラグは大きかったはずです

DSCF4342

メインシャフトの軸受けブッシュの摩耗測定

DSCF4343

NGです。  ブッシュ交換になります。


DSCF4345

オイルポンプのストレーナーメッシュ周辺に『お宝』 が集まってました・・・

DSCF4346

砕けたデフのブロンズスラストですね。。。。

オイル交換でも時々ドレンから排出されてきますね。。

安心オートマで新しいブロンズスラストの交換しますからご安心を。。。

DSCF4347

フォワードクラッチは完全にツルツルで消耗限度を超えて・・・

DSCF4348

ピストンが跳ね上がりピストン自体に傷が入ってます。。

ジャダーはこの辺りが原因。

DSCF4349

T&Rクラッチも完全にツルツル。。

100%以上使い切ってましたね

DSCF4350

DSCF4351


3速ドラムブッシュも打ち替えが必要です



DSCF4354




DSCF4355

キャリアブッシュもNG   交換。



DSCF4357

DSCF4358

DSCF4360

DSCF4362

キャリア上下のブッシュもNG  打ち替えます

ベベルギヤは大丈夫でした。




DSCF4580

オイル漏れのあったヘッドガスケット交換するのでヘッド外します

DSCF4586

ブロック上面の歪み測定

DSCF4587

5/100のゲージが止まるので 4/100程度と思われます。


DSCF4653

ヘッド側の歪みも測定します

DSCF4654

7/100のシックネスがスルスル・・・

ヘッドガスケット交換だけは済みませんでした。

これは歪みが大きすぎるので内燃機屋で面研してもらいます


DSCF4676

0.16㎜の修正面研が終わり戻ってきました

DSCF4590


DSCF4591

スラストOK


DSCF4592

メインメタルとコンロッドメタルを外しました。。。


DSCF4593

1番側の上のメインメタルと

DSCF4594

4番側メインメタルのキャップ側はブロンズが出てました。

オートマ車はこういう減り方が多いです。

メタルが消耗してクリアランスが増えるとそこから油圧が漏れます。。

油圧低下に拍車をかけていたと思われます。


DSCF4595

バルブリフターも長年カムに叩かれて傷だらけでしたので交換します


DSCF4596

カムメタルも消耗してるので交換します

DSCF4597

キャメルオートの安心オートマで使用するメタルは

現在、一番信頼できると言われているACLを使用します


DSCF4598

カムメタルもACL

DSCF4600

カムメタル組付け完了。


DSCF4606

親子メタルもすべて交換します。



DSCF4609

規定トルクで組み上げていきます

DSCF4615

安心オートマも組付け完了。。

DSCF4626

タイミングプレートとミッションケースが干渉しないか確認しながら組み付けていきます

DSCF4629

DSCF4633

オイルポンプ取付

DSCF4637

カバーと干渉しないか確認しながらの組付け



DSCF4645

DSCF4647

インヒビターの作動確認   OK

DSCF4649

取り付けてから35000㎞走行のPECSを洗浄します。

ドレンボルトの鉄粉が正常な場合のオートマ車は3万キロ~4万キロ毎の洗浄が必要です。

PECSは微細な鉄粉までキチっと吸着してしっかり仕事してくれてましたね。

DSCF4650

完全分解して清掃する必要はありませんが、

念のために、磁石は反発しあう方向で組付けます。

DSCF4648

長期間 弾力性を保つキャメルオリジナルのフィルターパッキンで組付けます


DSCF4678

面研されたヘッド、親子メタル、カムメタル、オイルポンプ交換されたブロック、

と、安心オートマがドッキングします

DSCF4680

DSCF4681

バルブクリアランスは0.30で取ってます。

DSCF4683

DSCF4685

キックダウンレバーの作動角確認。。。

DSCF4703

補機を取付けて 実車に載せる準備完了。。


BlogPaint

実車に載せて 冷間でのオートマ油圧、エンジン油圧確認後

実走行テストです。

DSCF4715

約30㎞に及ぶ実走行テストで

エンジン、オートマをチェック

ここで気になることがあれば、再度分解する覚悟でのテストですが

今回もエンジン、オートマとも快調でした。


DSCF4718

戻ってきてオートマの温間油圧を測定します

前進で7㎏   これが正常値です

DSCF4720

リバースは12㎏  

油圧はしっかり正常に戻りました。。


DSCF4725

ニュートラルでのアイドリング でバキュームは32kpa

DSCF4727

Dレンジに入れて負荷がかかった時のバキュームは49kpa

このエンジンは余計な抵抗が少なく軽く回ってますね。。。

BlogPaint

エンジンを降ろして出荷の準備。。。

DSCF4736

30㎞の走行テストでのプラグの焼けはイイですね。

DSCF4737

ドレンボルトの状態もOK

DSCF4739


会談中7

今回の油圧低下の一番の原因はオイルポンプでしたね。。

油圧低下による不具合はエンジンにも影響を及ぼすので

オートマがちょっとでも変だな・・・と感じたら

すぐに相談してほしいですね。


乾杯1

今回もスムーズないいオートマができました。

暖機運転、定期的なオイル交換は今後も守ってください。

そして いつまでも快調で走れることを願います。




本編 『ORT様 オートマ油圧異常 回転上げないと走りません』 に戻ります。





にほんブログ村 車ブログ MINI(ミニ)へ
キャメルはブログランキング参加しています

キャメルオート オンラインショップ
キャメルオート オンラインショップ
PECSや売れ筋パーツ販売してます




ローバーミニ専門店 キャメルオート
          http://camel-auto.co.jp/ TEL.0120-810-002