曽根です。


岩手県のAKS様から安心オートマのご依頼いただきました。。

症状は・・・・ギヤを入れてから繋がるまでのタイムラグとたまにジャダーが出るとのことです。。


そしてキャメルオートまでは 『安心オートマらくらく便』 でらくらく運んでもらいました。

IMG_1665

この人は運んでくれた陸送ゼロの方です。。。

安心オートマらくらく便は 高品質輸送の陸送ゼロとの提携です。。。

BlogPaint

車両受け取りの際に厳しくボディチェックされてます。。 

なんか傷だらけみたいに書いてありますが・・・


BlogPaint

一見してきれいなポールスミスです。。。

BlogPaint

どこにそんな傷あるの・・・って

まったく気にしなくていい小さなキズまでチェックされてました。。 

これも輸送品質ですね。




IMG_1671

シートの擦れもなく、インパネの青もきれい・・・


IMG_1841

エンジンルームも手が行き届いてますね。。。

ラジエターなどの水廻りは交換されてます。

ブレーキは国産車用のブースターに改造されてました。


IMG_1842

オイルも適量。。。


IMG_1843

冷却水も交換されてるようです。。 よくメンテされてますね


IMG_1846

サーモスタットも交換されてるようです。

ラジエターホースも交換されているようですが、エンジン脱着の際にホースバンドを再締め付けすると切れることもあるので、ホースだけは交換させていただきたいです。


IMG_1955

室内のヒーターユニットに繋がるホースは他のものと違うものが使われてました。

これは交換するのにヒーターユニットを落とす必要があります。。


IMG_1915

エンジンに手を掛けて前後に揺するとゆらゆらと動いてしまいます。。。

ステディロッドブッシュが緩いようですのでエンジン積込の際に交換しますね。






では試運転に行ってきます。


IMG_1856

Dレンジに入れてからコツンとギヤが繋がるまで約2秒。。

仰るようにタイムラグは大きいですね。

1速に入る時に、リバースバンド、3速バンドを締め付ける動作が入るので、

1速に直接関与するフォワードクラッチの他に、リバースと3速に消耗や油圧トラブルがある可能性もあります。







BlogPaint

2⇒3速でややもたつく感はあるものの、4速までシフトアップしていきます。

たまにジャダーが出るとのことでしたが、発進でアクセルを入れても前進でジャダーは出ませんでした。。

今日は調子いいのかも‥

IMG_1855

足回りからはコトコトと小さな振動を感じます。 

どこかにガタがあるのでしょう。  あとでリフトアップして点検します。

IMG_1857

リバースに入れてみます。


IMG_1858

ブレーキを踏んで軽くアクセルを開けると吹き上がってしまいました。。。

本来は1700回転前後で止まらなければいけません。。。

リバースは完全に滑り始めてます。

ギヤドラムを削ってしまってなければよいのですが・・・・・・・ちょっと心配。





戻ってきて、基本チェックしておきます。。

まずはミニモニでECU診断。

IMG_1917

4つのフォルトがはいってました。。 

1つ目は吸気温センサー

IMG_1918

バキュームのMAPセンサー

IMG_1919

スロポジセンサー (ポテンショメータ)

IMG_1924

クランク角センサーにもフォルトです。。

これらのフォルトは部品交換の際に入ってしまうこともあります。

後ほどこれらのフォルトは一旦リセットし消しておきます。

再発するようなら部品交換も考えましょう。。。

IMG_1925

マルチ画面では、  回転もスロポジ電圧も正常表示してます。

他の数値も正常値。


IMG_1926

MAPも規定値内です。。

IMG_1927

水温


IMG_1928

吸気温

IMG_1929

電圧OK

IMG_1931

燃調補正もOK

IMG_1933

では、フォルトのリセットしておきます。

IMG_1934

心機一転ノーフォルト。。。




そのまま水温上昇させてサーモスタットと水温センサーの温度精度チェックしておきます

IMG_1950

インテイクマニホールドの下に付いてる水温センサーは85℃

ラジエターに挿した温度計は87℃

水温センサーの方が数℃高いのが普通ですので高温側の感度が鈍ってくる前兆です。

エンジン脱着の際にセンサー交換しましょう。。


IMG_1949

サーモスタットの開弁温度と開弁量は良好ですので再使用も可です。


IMG_1952

ラジエターの下に付いてる電動ファン用のサーモスイッチは使われずに配線が外されていました。

過去に作動不良があって使われてないのでしょうか?


BlogPaint

ラジエターの下にあるエンジンマウントブラケットはヒビが入りやすく強化品が出てるので

エンジン脱着の際に交換をお奨めします。



BlogPaint

リフトアップして下廻り点検します。

IMG_1911

岩手県からということで 塩カリによる錆を心配してましたが

ボディ、下廻りに錆は無くキレイでびっくりです。。。

IMG_1914

錆が出やすいバンパー下やリヤサブフレームもきれいですね。

ガレージ保管なのでしょう。


BlogPaint

ミッション、足回りをチェックします


IMG_1909

ミッション番号とデフケース番号は同一でした。


IMG_1899

オイル漏れは少ないです。。

漏れの定番パーツのひとつ、キックダウンSWは取り外されて蓋されてました。

かなりオイル漏れに関しては神経使ってたように見受けられます。

安心オートマは、キックダウンSWは漏れ対策品を更に対策して取付け致します。。


IMG_1898

右前足回り。。 ガタ、破れも無く良好です。

IMG_1896

右のフェンダーの内側は大きなサービスホールが開けられてました。。

タイヤが跳ね上げる水や汚れは少々心配ですが、整備やり易そう。。


IMG_1895

テンションロッドブッシュはオレンジ色!

材質は不明ですが、固い材質の場合は割れに注意です。。

IMG_1903

左足回り・・  ハブ、ボールジョイントにガタは無く良好でしたが・・

IMG_1906

左のタイロッドを握って上下に揺するとコトコトと振動をともなう音。。。

走行中に感じた振動の原因はこれですね。

ラック内の樹脂のベアリングがすり減って割れてるとおもいます。

これは交換しましょう。


IMG_1907

リヤのラバコンも潰れてますね。。。

新しいラバコンはしっとりとして乗り心地いいですよー。。。




さて、ではオートマに掛かる油圧チェックします。

フィルターで油温測定

既に磁力型フィルターPECSが取付済み  

PECSはエンジンとミッションを守るのはもちろんですが、

エンジンやオートマが軽く静かに回るのを実感されたと思います。

そのフィルターケースで簡易油温測定・・69℃

リバース油圧

ニュートラル7㎏   前進6.5㎏で基準値内でしたが、

リバースは基準値を下回る7.7㎏でした。

バックは勢いよく走らないので滑りには気付かなかったと思いますが

低油圧でどんどん滑りが助長されたと思われます。



油圧測定中のビデオです。。。。








次はドレンボルトの鉄粉チェック

IMG_1936

もう一つのドレンボルトを用意してサッと入れ替えます

IMG_1940

微粉末の鉄粉が付き始めてます

これはギヤドラムが削られた時に出ます。。

果たしてギヤドラムの再使用できるのか・・・・・





11月9日追記

BlogPaint

エンジン降ろします


DSCF3101

国産の大型マスターバッグとブレーキパイプラインの取り回しが違ので注意。。。

DSCF3102

インマニのウォーターパイプとバイパスホースを繋ぐのに液体ガスケットが使われてます。

DSCF3105

先端だけが少々腐食しておりました

DSCF3103

前後ブレーキの圧力調整するプロポーショニングバルブからフルードが滲んでます。

DSCF3104

ブレーキなので危険です。。。これは積込前に交換しますね。。


DSCF3106

水温センサーも交換します。


DSCF3107

スイベル内のハブベアリングのグリスが足りなかった?

積込前に分解点検します。

DSCF3108

CVジョイントとベアリングが当たる部分も乾いて錆が浮き始めてましたが磨けば大丈夫かな。。。


BlogPaint

エンジン降りました。

DSCF3111

専用の通い箱に入って・・

IMG_2313

九州への旅に出ます。

元気な安心オートマになって帰って来いよー。。。








20191123

エンジンか戻ってきました。

積み込み準備です



DSCF3193


インマニのヒーターパイプの清掃と、センサーの取り換え


DSCF3195



DSCF3196






DSCF3197


ヘッドカバーパッキンを剥がして清掃します



DSCF3198



DSCF3201

エンジンマウントは、左右交換です






DSCF3202

ステディーブッシュを交換して取り付けします。





DSCF3203

ナイロンベアリングの交換です。



DSCF3204




DSCF3205




DSCF3206


ハブベアリング交換を続けます





DSCF3207


洗浄してから新しい部品を組み付けます


DSCF3212


ボールジョイントのロックプレートは再使用されてました。


DSCF3211



DSCF3213






DSCF3214


DSCF3208

ホースは、デルタの3層構造のシリコンホースで交換します

内側がゴムなのでパイプとの馴染みがイイですね。




DSCF3215


クーラントブースターを注入





DSCF3216






DSCF3217



DSCF3209



ベルトも新しいものに取り替えます。




DSCF3218

各部の締め付け。
トルクレンチで確認していきます





DSCF3220






DSCF3219

エンジンが始動しました。エアコンガスを真空引きから補充します





DSCF3221



DSCF3222

電動ファンの作動確認ができました。

試運転に向かいます




11月29日追記

BlogPaint

試運転の前に最後のECUチェックします

IMG_3860

フォルトなし

IMG_3861

マルチ画面はすべて基準値内


IMG_3862

バキューム値もOK

IMG_3863

新しくした水温センサーもしっかり稼働中

IMG_3864

吸気温OK

IMG_3865

電圧OK

IMG_3867

燃調補正もOK


IMG_3885

暖気して、ヒーターバルブを引っ張ると・・・・

IMG_3887

助手席側のフロントガラスが曇ります。。。


IMG_3853

ヒーターユニットから水蒸気がでてます。。

今日は外の気温がだいぶ下がってガラスも冷えてるので

ちょっとでも水蒸気が出ると曇りやすくヒーターコアの漏れは発見しやすいと言えます。


IMG_3854

ヒーターユニットに入るホースとのジョイント部からも僅かに漏れはありますが、

Fガラスの曇りはコアからの漏れだと思います。





IMG_3849

DやRに入れれば即ギヤが入ります。。。

IMG_3850

走行テスト。。。  

ギヤの入り、変速 すべてスムーズです。

入庫時のリバースのジャダーももちろんありません。



12月5日追記


岩手のAKS様のところに帰る日がやってきました。

BlogPaint

最後の仕上げ・・・  

燃焼室の洗浄のRECSして・・・

BlogPaint

ECUに魔法を掛けました。。。。

tenkajikiyohayakunare・・・・

BlogPaint

燃焼室のカーボンをRECSで綺麗にしたので

点火時期は 上級魔法。。。。の4.5°進角。。。

これは効きます。。。

IMG_4271

ご利益があるようにお札を貼っておきます。。

IMG_4287

岩手まで何か所かのモータープール経由で行くことになるので

注意書きを貼っておきます。。。

IMG_4288

岩手に到着するまで何人かが動かすことになりますが

暖機運転だけはよろしくおねがいします。。。


BlogPaint

ZERO陸送の一人目の担当者です。。。。

この後の担当にもちゃんと暖気運転するように伝言しておきます。。。。

岩手県到着は12月9日の予定です。。

では、到着までもう少しお待ちください。

最初のオイル交換は早めにお願いします。。。。。。


ありがとうございました。。。









にほんブログ村 車ブログ MINI(ミニ)へ
キャメルはブログランキング参加しています

キャメルオート オンラインショップ
キャメルオート オンラインショップ
PECSや売れ筋パーツ販売してます




ローバーミニ専門店 キャメルオート
          http://camel-auto.co.jp/ TEL.0120-810-002