曽根です。
MSM様の99年式40thリミテッド オートマです。。。
最近ゲットしたばかりのMINIを乗り始めるにあたって キチっと整備したいので
まずは安心オートマからのご依頼です。。。
ご来店できなかったり、遠方からのご依頼は 『安心オートマらくらく便』 があります。。。
今回は千葉県だから・・そんなに遠くないけど らくらく便をご利用いただきました。
MINIの横に立ってる人は、運んできてくれた陸送ゼロの方です。。。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
引取の際に、ほとんど暖気しないで走りだしてしまった・・・との報告をMSM様よりいただきました。
すみませんでした。 陸送会社に注意するように伝えます。
安心オートマに完成してからの納車もらくらく便の場合、
陸送会社に引き渡す場合は注意書きを車内に貼って注意を促してます。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
一見してキレイなMINIですね。。。
どのように購入されたかはメールではお聞きしてませんでしたが
前オーナーも大事にされていた感じは伝わってきますね。。。
室内はハンドルもシートも擦れが少なく、 インパネもきれいですね。。
67463㎞か・・・・ 室内の状態から見て実メーターかな・・・・
エンジンルームから点検開始。。。
サーモスタットは交換歴ありますね。 ラジエターは現在漏れは無さそうですが、
エンジン降ろす時には脱着するので、ラジエターホースと併せて交換お奨めです。
ヒータージョイントパイプは純正の樹脂製のままですね。
20年経過で脆くなっているのでステンレスパイプに交換お奨めです。
エンジンオイルも交換されたばかり??
量も色もOKです。
ギヤを入れた時のタイムラグが少しあります。
2速から3速にすぐに変速してしまう・・・という申告がありましたが、そのあたりは問題なさそうです。
乗り味は・・・・かなり硬くてピョンピョン跳ねますね
ラバコン交換したいですねぇ・・。
ステアリングは左右に取られることなく直進性はOKです。。
エンジンはちょっと重い感じもしますが、不調って程でもない感じ。。。
戻ってからECUチェックしてみます
停止してリバースギヤのチェック。。。。
ギヤをバックに入れてブレーキを踏んだままアクセルを軽く踏みます。。。
あぁ。。。2000回転以上吹きあがってしまいました。。。
本来は1700回転で留まっていなければいけません
リバースはすでに滑ってしまってます。
通常のバックではそれほどトルクを必要としないので、急な坂をバックで登るなんてことをしない限り発覚しにくいですがそのまま使用してると全くバックしなくなるところまで進行します。
後ほどの油圧チェックと、ドレンボルトチェックで原因を推測いたします。
ミニモニでECUチェックします
いきなりフォルト2連発。。
吸気温センサーにフォルト
クランク角センサーもフォルト。。
マルチ画面 上の段の右 『O』 は燃調補正ができてない・・・オープンループです。
他の数値は基準値内
左上からアイドル回転 ←クランク角センサーはしっかり動いてますね。。 アイドル認識OK
下の段は スロポジ電圧 ステップ値。。
あれ! MAPセンサーは99Kpaで大気圧を表示。。。
これはフォルトのはずですが、フォルト表示ありませんでした。。 ECU君・・見損なったか??
バキュームホースが抜けてる可能性大。。。
この年式だと、仮にバキュームホースが抜けてしまっても、フェイルセーフモードで走り続けることは可能です。
ただし、エンジンに掛かってる負荷の状態にかかわらず燃料を噴射するので、本来の燃調とは違います。
エンジンがちょっと重い感じがしたのは、コレが原因だったかも。。。
水温センサー稼働してますが・・・
このセンサーはインマニの下に付いるので普段は交換に工賃掛かりますが
エンジン脱着のついでに交換すれば部品代だけなので交換お奨めします。
フォルトだった吸気温センサー・・ 35℃はフェイルセーフの固定値の可能性もあります。
コネクター抜けてるかも・・・・ エンジン脱着時に確認します
電圧OK
燃調補正できずに オープンループ。。
バキューム値の異常によるものと考えられます。
バキュームが復活すれば正常になるはず・・・。
バキュームホースの点検。。。
ヒュエルトラップからECUへのホースを外しても付けても変わらず・・・・
このホースかもしくはECU本体内のバキュームセンサーの可能性あり。
あぁ・・・・ ECUの下に刺さるはずのホースが完全に外れてました・・・・
これが原因間違いなしです。。
バキュームホースはすべて新しく交換しますね。
リフトアップして下廻りも点検します。
ミッション番号と
デフケース番号は同一でした。。
オートマの修理歴は無さそう。。。
右のアッパージョイントに少しガタがありました。
右足回りを後ろから見たところ
他にはガタもブーツ切れもありません。
左側も同様、ガタも切れもありませんでした。
左右のドライブシャフトブーツには浅めのヒビが入り始めてます。
次の車検で交換かな・・
ミッションを後ろから見た所。。。
リヤ側のオイル漏れは少ないですね
左リヤのラバコン・・ リヤ側も潰れてます
タイヤが簡単に持ち上がってしまいます。。
ショックアブソーバーは完全に抜けてます。
突き上げが強いのはこのせいですね・・・。
再びエンジンルーム側。
オートマフィルターケースの取付部からオイル漏れです。。。
オートマMINIのオイル漏れナンバーワンの定番です・・・・
磁力型フィルターPECSと併せて、漏れないオイルフィルターケースを今回お勧めいたします。
では、オートマに掛かる油圧チェックします。
簡易的に油温測定・・・・フィルタ―ケースで62℃まで上がりました。。
フィルターヘッドに油圧計のホースを取り付けて測定します
油圧メーターは車内から見れるようにフロントガラスに貼り付けます
ニュートラルでの油圧は・・・・
6.5㎏ 正常値です
では、前進側1速に入れます
6.5㎏ 正常です。
3速に入れます。
同じく6.5㎏ 正常ですね。
滑ってるリバースはどうでしょう。。
本来は10㎏以上の油圧がかかるところですが・・・・・
7㎏しか出てません。。 明らかにリバースの油圧不足ですね。
前進側の油圧が正常なのでリバースの油圧ラインに大きな漏れが発生していると思われます
チェックしてるところの動画です。。。。
次に、ドレンボルトに付く鉄粉のチェック。。
もう一つドレンボルトを用意して、サクッと入れ替えます。
サクッ!
鉄粉はほとんど付いてませんでした。
オイルを交換したばかりということもありますが、オートマMINIとして鉄粉が少ない方ですね。。。
ギヤドラムは助かってる可能性あります・・
リバースのサーボピストンシール切れが考えられますが、普通にバックできることからある程度の締め付けはしてるので、そのまま使用し続ければ摩擦材が剥がれてギヤドラムを攻撃して再使用不可・・・となります。
では、順番にエンジン降ろしますので少しお待ちください。
10月1日追記
エンジン降ろします
このまま、オイルを切って箱詰め
そして岩崎自動車さんへ安心オートマへの旅に出ます。。
~ ~ ~ ~ ~ ~
岩崎さんからの分解点検の報告です。
各部に液体ガスケットが使用されてるので分解されてるようでしたが・・・
コンバーターシールは新車当時の純正品のままでしたので
オートマ修理の目的の分解ではなくオイル漏れ対策のシール剤を塗るための分解だったようです
漏れがあったオイルフィルターのパッキンはボロボロに切れてました
フィルターヘッドとブロックの間にも液体ガスケットが使用されてましたが、
この部分には特に液体ガスケット使用は危険です。
万一切れたガスケットの欠片がバルブボディ―に入り詰まったらオートマの油圧はもちろんエンジン油圧まで大きな影響があります
前面パネルと開けてブレーキバンドのレバーの動きをチェック
リバースバンドの摩擦材は少し減ってるようです
3速バンドも少しだけ消耗してるようです
2速バンドも同様でした
オイルポンプは一見良さそうに見えたのですが、 シックネスゲージをいれると0.15㎜がスルスルでした。
交換が必要です。
新品供給が無いので安心オートマ用にリメイクしたポンプを使用します
テンショナーパッドから見ても67000㎞は実走行のようです
エンジンとオートマを分離
3速ドラムは熱で焼けてました。。。
ブレーキバンドの摩擦材はまだ残ってましたが、ドラムの焼け方からみると、もう少しですり減ってしまったことでしょう
油圧低下の犯人が見つかりました。。。
サーボピストンシールが切れてここから大量の油圧が漏れてしまったのですね
あっ・・・これは
バルブボディから2速のチェックボールが飛び出して落ちてました。。。
フォワードクラッチはツルツル
T&Rクラッチもほとんどツルツルな状態でした
Oリングも硬くなってました
ギヤキャリアの軸受けブッシュも広がっていたのですべて交換。
加工業者に出します。。
メタルを取り出しました
1番側の上のメインメタルは消耗してブロンズが出てました。
オートマエンジンのメタルはここが減りやすいですね。
キャメルの安心オートマは、特別にACLのメタルを採用してます。
現在手に入るメタルの中では最高品質と言われています。
エンジン組付け、そしてオートマと合体します
テスト用の実車に積込み、まずは冷間での作動と油圧チェック。
問題ないので、そのまま実走行テストに行きます
約30㎞におよぶ、実走行テストで、エンジンの状態、オートマのタイムラグ、変速などのチェックをします
すべて合格。。
戻ってから温間でのオートマに掛かる油圧チェック
前進 7㎏ OKです
リバース油圧 13㎏ OKです。。
プラグの焼けも良好なので、エンジンもOK
完成した安心オートマはそのままキャメルに返送されます。
今回もたいへん良い安心オートマができました。
ギヤを入れる前の暖機運転と定期的なオイル交換で末永く快調なオートマをお楽しみください
~ ~ ~ ~ ~ ~
10月12日
安心オートマになって戻ってきました
今年から運搬用のトラックがパワーゲート付きになったので二人でらくらく積み下ろしOK。。
エンジン降りてるのでエンジンルームからペチャンコのラバコンが良く見えますね・・そして
MSM様にラバコン交換のご依頼もいただきました。。。
10月14日追記
積込開始
コンバーターカバー 色が剥げてたので
シャシーブラックで軽くペイント
エンジンマウント交換
左側はマウントステーも交換します
ベルトのテンショナープーリーは音が出てたので交換します
メインハーネスは養生しながら組み付けていきます
ファンブレード交換
ラジエターホースは赤をご希望でしたが、デルタさんの3層構造のシリコンをお奨めさせていただきました。
青しかないのですみません。。。
ベルト交換
インマニのパイプの先端が錆びてました。。。
磨いて復活。。。
フルコアの3コアラジエター 銅と真鍮の日本製。。。
純度の低いアルミラジエターより高性能です。。
バキュームホースの気液分離するフューエルトラップも交換します
L字パイプを奥まで挿しても空気が通るようにコマネチカットね!
ECUのガードラバーも交換します
MSM様ご希望のアルミタペットカバーに交換します。
タペットカバーパッキンは付属で付いてたものは目が粗くて漏れやすいので当社指定の物で取付しました
クーラントブースター入れて
クーラントを入れて冷却系は完了。。
エンジンオイル入れて、エンジン、オートマの部も完了。。
積込完了しました。。。。
次は足回りリフレッシュ作戦。
フロントショック外して・・・
アッパーアーム外し
出てきました。。ペッチャンコになったラバコン20年物
外したパーツはきれいに洗浄してから取り付けます。
新品ラバコン。。。
ハイローキットは流用します
ショックは信頼の日本製。。。カヤバです。
こんな形で取り付きます
リヤもナックルジョイント交換から・・
右リヤのラバコン&ショック交換完了
左リヤのショックはオイルが漏れ漏れでした・・・
左リヤはガソリンタンクをずらしての作業。。。
ラバコン新旧交代の儀・・・
左リヤも完了
ニューラバコンの乗り心地お楽しみに。。。
最後にCOLD12でクーラーガスチャージ
漏れにくく良く冷えるガスです
安心オートマ 水廻りリニューアル ラバコンで足回りリニューアル・・・完了です。
10月18日追記
試運転します。
タイムラグの無いギヤの入りとスムーズなシフトのオートマ。。
ニューラバコンで乗り心地は激変!
ピョンピョン跳ねながら走るのがMINIだ・・・なんて言わせません(笑)
バッチリOK♪
何も問題なく試運転は完了・・・・と思ったのですが
一瞬ですがリバースに入ってるのに空回りする症状がありました。
しかし、その後なかなか症状を再現することができません・・・
一瞬であっても 何故空回りするような症状が出たのか・・・
納車させていただいてから、一瞬でもバックしない症状が出たら大変です。。。
オートマに掛かる油圧をモニターしながら試運転を続けることにします。
油圧計が走行中で見えるようにフロントガラスの外から貼り付け・・・
こんな感じで走行テストすることにします
通勤でも使わせていただきましたが、
なかなか症状を再現できません・・
前進のオートマ油圧は
7㎏ ・・正常です
リバースのオートマ油圧も
13kg 十分な油圧です。。
症状を再現させるためにテスト走行を続けます。
信号で止まるたびにリバースに入れてみます。
一瞬ですがやっと症状出ました。。。
リバースで空回りしてる時でも、キチっと油圧が出てることが確認できました。
油圧が原因ではないことと、積込時のミスではないこともわかりました。
岩崎自動車さんでも今まで1000台ものオートマを修理してきた中でも初めての症状という超レアケースです。
MSM様、完成を楽しみにされてたと思いますが、もう一度分解点検させてください。
10月25日追記
再度、分解点検の為に降ろします。
箱詰めして、
もう一度、九州までの旅に出ます。。
キズ防止のボディ保護テープをはがしたら・・・
表面のクリアーまで剥がれてしまいました。。
エンジン積み込んだら鈑金工場に入れてきれいにします。。。
岩崎自動車さんで、オートマ内部部品を一式入れ替えて 速攻戻ってきて積込み完了です。
積込時の写真が撮れてませんでした。 すみません。
早速試運転。。 何回リバースに入れても問題なし。。
よし、大丈夫。
11月5日追記
鈑金工場へ入ります。。
11月17日追記
鈑金工場に別の用事でいったので写真撮ってきました
ご覧のようにフロント部のペイントは完了してました。
ルーフはこれから作業開始します
11月29日追記
鈑金工場から仕上がってきました。。
Aピラーから前側をペイントしなおしてます。
もちろんガラスも脱着して塗りました。。
きれいな赤いMINIって素敵ですね。。。
ルーフもオールドイングリッシュホワイトでリペイント。。。
12 月 5 日、かじかわの追記です。
本日、納車のため陸送ゼロにお車を引き取りいただきました。
2ヵ所の拠点を経由してのお届けになるので、その都度暖機運転をお願いする貼り紙しておきました。。
暖気運転、、よろしくお願いします。
よろしければカレンダーお使いください。。。
長らくお待たせいたしました。
末永く安心 AT になった MINI をお楽しみください。
この度はありがとうございました。
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最近ゲットしたばかりのMINIを乗り始めるにあたって キチっと整備したいので
まずは安心オートマからのご依頼です。。。
ご来店できなかったり、遠方からのご依頼は 『安心オートマらくらく便』 があります。。。
今回は千葉県だから・・そんなに遠くないけど らくらく便をご利用いただきました。
MINIの横に立ってる人は、運んできてくれた陸送ゼロの方です。。。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
引取の際に、ほとんど暖気しないで走りだしてしまった・・・との報告をMSM様よりいただきました。
すみませんでした。 陸送会社に注意するように伝えます。
安心オートマに完成してからの納車もらくらく便の場合、
陸送会社に引き渡す場合は注意書きを車内に貼って注意を促してます。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
一見してキレイなMINIですね。。。
どのように購入されたかはメールではお聞きしてませんでしたが
前オーナーも大事にされていた感じは伝わってきますね。。。
室内はハンドルもシートも擦れが少なく、 インパネもきれいですね。。
67463㎞か・・・・ 室内の状態から見て実メーターかな・・・・
エンジンルームから点検開始。。。
サーモスタットは交換歴ありますね。 ラジエターは現在漏れは無さそうですが、
エンジン降ろす時には脱着するので、ラジエターホースと併せて交換お奨めです。
ヒータージョイントパイプは純正の樹脂製のままですね。
20年経過で脆くなっているのでステンレスパイプに交換お奨めです。
エンジンオイルも交換されたばかり??
量も色もOKです。
ギヤを入れた時のタイムラグが少しあります。
2速から3速にすぐに変速してしまう・・・という申告がありましたが、そのあたりは問題なさそうです。
乗り味は・・・・かなり硬くてピョンピョン跳ねますね
ラバコン交換したいですねぇ・・。
ステアリングは左右に取られることなく直進性はOKです。。
エンジンはちょっと重い感じもしますが、不調って程でもない感じ。。。
戻ってからECUチェックしてみます
停止してリバースギヤのチェック。。。。
ギヤをバックに入れてブレーキを踏んだままアクセルを軽く踏みます。。。
あぁ。。。2000回転以上吹きあがってしまいました。。。
本来は1700回転で留まっていなければいけません
リバースはすでに滑ってしまってます。
通常のバックではそれほどトルクを必要としないので、急な坂をバックで登るなんてことをしない限り発覚しにくいですがそのまま使用してると全くバックしなくなるところまで進行します。
後ほどの油圧チェックと、ドレンボルトチェックで原因を推測いたします。
ミニモニでECUチェックします
いきなりフォルト2連発。。
吸気温センサーにフォルト
クランク角センサーもフォルト。。
マルチ画面 上の段の右 『O』 は燃調補正ができてない・・・オープンループです。
他の数値は基準値内
左上からアイドル回転 ←クランク角センサーはしっかり動いてますね。。 アイドル認識OK
下の段は スロポジ電圧 ステップ値。。
あれ! MAPセンサーは99Kpaで大気圧を表示。。。
これはフォルトのはずですが、フォルト表示ありませんでした。。 ECU君・・見損なったか??
バキュームホースが抜けてる可能性大。。。
この年式だと、仮にバキュームホースが抜けてしまっても、フェイルセーフモードで走り続けることは可能です。
ただし、エンジンに掛かってる負荷の状態にかかわらず燃料を噴射するので、本来の燃調とは違います。
エンジンがちょっと重い感じがしたのは、コレが原因だったかも。。。
水温センサー稼働してますが・・・
このセンサーはインマニの下に付いるので普段は交換に工賃掛かりますが
エンジン脱着のついでに交換すれば部品代だけなので交換お奨めします。
フォルトだった吸気温センサー・・ 35℃はフェイルセーフの固定値の可能性もあります。
コネクター抜けてるかも・・・・ エンジン脱着時に確認します
電圧OK
燃調補正できずに オープンループ。。
バキューム値の異常によるものと考えられます。
バキュームが復活すれば正常になるはず・・・。
バキュームホースの点検。。。
ヒュエルトラップからECUへのホースを外しても付けても変わらず・・・・
このホースかもしくはECU本体内のバキュームセンサーの可能性あり。
あぁ・・・・ ECUの下に刺さるはずのホースが完全に外れてました・・・・
これが原因間違いなしです。。
バキュームホースはすべて新しく交換しますね。
リフトアップして下廻りも点検します。
ミッション番号と
デフケース番号は同一でした。。
オートマの修理歴は無さそう。。。
右のアッパージョイントに少しガタがありました。
右足回りを後ろから見たところ
他にはガタもブーツ切れもありません。
左側も同様、ガタも切れもありませんでした。
左右のドライブシャフトブーツには浅めのヒビが入り始めてます。
次の車検で交換かな・・
ミッションを後ろから見た所。。。
リヤ側のオイル漏れは少ないですね
左リヤのラバコン・・ リヤ側も潰れてます
タイヤが簡単に持ち上がってしまいます。。
ショックアブソーバーは完全に抜けてます。
突き上げが強いのはこのせいですね・・・。
再びエンジンルーム側。
オートマフィルターケースの取付部からオイル漏れです。。。
オートマMINIのオイル漏れナンバーワンの定番です・・・・
磁力型フィルターPECSと併せて、漏れないオイルフィルターケースを今回お勧めいたします。
では、オートマに掛かる油圧チェックします。
簡易的に油温測定・・・・フィルタ―ケースで62℃まで上がりました。。
フィルターヘッドに油圧計のホースを取り付けて測定します
油圧メーターは車内から見れるようにフロントガラスに貼り付けます
ニュートラルでの油圧は・・・・
6.5㎏ 正常値です
では、前進側1速に入れます
6.5㎏ 正常です。
3速に入れます。
同じく6.5㎏ 正常ですね。
滑ってるリバースはどうでしょう。。
本来は10㎏以上の油圧がかかるところですが・・・・・
7㎏しか出てません。。 明らかにリバースの油圧不足ですね。
前進側の油圧が正常なのでリバースの油圧ラインに大きな漏れが発生していると思われます
チェックしてるところの動画です。。。。
次に、ドレンボルトに付く鉄粉のチェック。。
もう一つドレンボルトを用意して、サクッと入れ替えます。
サクッ!
鉄粉はほとんど付いてませんでした。
オイルを交換したばかりということもありますが、オートマMINIとして鉄粉が少ない方ですね。。。
ギヤドラムは助かってる可能性あります・・
リバースのサーボピストンシール切れが考えられますが、普通にバックできることからある程度の締め付けはしてるので、そのまま使用し続ければ摩擦材が剥がれてギヤドラムを攻撃して再使用不可・・・となります。
では、順番にエンジン降ろしますので少しお待ちください。
10月1日追記
エンジン降ろします
このまま、オイルを切って箱詰め
そして岩崎自動車さんへ安心オートマへの旅に出ます。。
~ ~ ~ ~ ~ ~
岩崎さんからの分解点検の報告です。
各部に液体ガスケットが使用されてるので分解されてるようでしたが・・・
コンバーターシールは新車当時の純正品のままでしたので
オートマ修理の目的の分解ではなくオイル漏れ対策のシール剤を塗るための分解だったようです
漏れがあったオイルフィルターのパッキンはボロボロに切れてました
フィルターヘッドとブロックの間にも液体ガスケットが使用されてましたが、
この部分には特に液体ガスケット使用は危険です。
万一切れたガスケットの欠片がバルブボディ―に入り詰まったらオートマの油圧はもちろんエンジン油圧まで大きな影響があります
前面パネルと開けてブレーキバンドのレバーの動きをチェック
リバースバンドの摩擦材は少し減ってるようです
3速バンドも少しだけ消耗してるようです
2速バンドも同様でした
オイルポンプは一見良さそうに見えたのですが、 シックネスゲージをいれると0.15㎜がスルスルでした。
交換が必要です。
新品供給が無いので安心オートマ用にリメイクしたポンプを使用します
テンショナーパッドから見ても67000㎞は実走行のようです
エンジンとオートマを分離
3速ドラムは熱で焼けてました。。。
ブレーキバンドの摩擦材はまだ残ってましたが、ドラムの焼け方からみると、もう少しですり減ってしまったことでしょう
油圧低下の犯人が見つかりました。。。
サーボピストンシールが切れてここから大量の油圧が漏れてしまったのですね
あっ・・・これは
バルブボディから2速のチェックボールが飛び出して落ちてました。。。
フォワードクラッチはツルツル
T&Rクラッチもほとんどツルツルな状態でした
Oリングも硬くなってました
ギヤキャリアの軸受けブッシュも広がっていたのですべて交換。
加工業者に出します。。
メタルを取り出しました
1番側の上のメインメタルは消耗してブロンズが出てました。
オートマエンジンのメタルはここが減りやすいですね。
キャメルの安心オートマは、特別にACLのメタルを採用してます。
現在手に入るメタルの中では最高品質と言われています。
エンジン組付け、そしてオートマと合体します
テスト用の実車に積込み、まずは冷間での作動と油圧チェック。
問題ないので、そのまま実走行テストに行きます
約30㎞におよぶ、実走行テストで、エンジンの状態、オートマのタイムラグ、変速などのチェックをします
すべて合格。。
戻ってから温間でのオートマに掛かる油圧チェック
前進 7㎏ OKです
リバース油圧 13㎏ OKです。。
プラグの焼けも良好なので、エンジンもOK
完成した安心オートマはそのままキャメルに返送されます。
今回もたいへん良い安心オートマができました。
ギヤを入れる前の暖機運転と定期的なオイル交換で末永く快調なオートマをお楽しみください
~ ~ ~ ~ ~ ~
10月12日
安心オートマになって戻ってきました
今年から運搬用のトラックがパワーゲート付きになったので二人でらくらく積み下ろしOK。。
エンジン降りてるのでエンジンルームからペチャンコのラバコンが良く見えますね・・そして
MSM様にラバコン交換のご依頼もいただきました。。。
10月14日追記
積込開始
コンバーターカバー 色が剥げてたので
シャシーブラックで軽くペイント
エンジンマウント交換
左側はマウントステーも交換します
ベルトのテンショナープーリーは音が出てたので交換します
メインハーネスは養生しながら組み付けていきます
ファンブレード交換
ラジエターホースは赤をご希望でしたが、デルタさんの3層構造のシリコンをお奨めさせていただきました。
青しかないのですみません。。。
ベルト交換
インマニのパイプの先端が錆びてました。。。
磨いて復活。。。
フルコアの3コアラジエター 銅と真鍮の日本製。。。
純度の低いアルミラジエターより高性能です。。
バキュームホースの気液分離するフューエルトラップも交換します
L字パイプを奥まで挿しても空気が通るようにコマネチカットね!
ECUのガードラバーも交換します
MSM様ご希望のアルミタペットカバーに交換します。
タペットカバーパッキンは付属で付いてたものは目が粗くて漏れやすいので当社指定の物で取付しました
クーラントブースター入れて
クーラントを入れて冷却系は完了。。
エンジンオイル入れて、エンジン、オートマの部も完了。。
積込完了しました。。。。
次は足回りリフレッシュ作戦。
フロントショック外して・・・
アッパーアーム外し
出てきました。。ペッチャンコになったラバコン20年物
外したパーツはきれいに洗浄してから取り付けます。
新品ラバコン。。。
ハイローキットは流用します
ショックは信頼の日本製。。。カヤバです。
こんな形で取り付きます
リヤもナックルジョイント交換から・・
右リヤのラバコン&ショック交換完了
左リヤのショックはオイルが漏れ漏れでした・・・
左リヤはガソリンタンクをずらしての作業。。。
ラバコン新旧交代の儀・・・
左リヤも完了
ニューラバコンの乗り心地お楽しみに。。。
最後にCOLD12でクーラーガスチャージ
漏れにくく良く冷えるガスです
安心オートマ 水廻りリニューアル ラバコンで足回りリニューアル・・・完了です。
10月18日追記
試運転します。
タイムラグの無いギヤの入りとスムーズなシフトのオートマ。。
ニューラバコンで乗り心地は激変!
ピョンピョン跳ねながら走るのがMINIだ・・・なんて言わせません(笑)
バッチリOK♪
何も問題なく試運転は完了・・・・と思ったのですが
一瞬ですがリバースに入ってるのに空回りする症状がありました。
しかし、その後なかなか症状を再現することができません・・・
一瞬であっても 何故空回りするような症状が出たのか・・・
納車させていただいてから、一瞬でもバックしない症状が出たら大変です。。。
オートマに掛かる油圧をモニターしながら試運転を続けることにします。
油圧計が走行中で見えるようにフロントガラスの外から貼り付け・・・
こんな感じで走行テストすることにします
通勤でも使わせていただきましたが、
なかなか症状を再現できません・・
前進のオートマ油圧は
7㎏ ・・正常です
リバースのオートマ油圧も
13kg 十分な油圧です。。
症状を再現させるためにテスト走行を続けます。
信号で止まるたびにリバースに入れてみます。
一瞬ですがやっと症状出ました。。。
リバースで空回りしてる時でも、キチっと油圧が出てることが確認できました。
油圧が原因ではないことと、積込時のミスではないこともわかりました。
岩崎自動車さんでも今まで1000台ものオートマを修理してきた中でも初めての症状という超レアケースです。
MSM様、完成を楽しみにされてたと思いますが、もう一度分解点検させてください。
10月25日追記
再度、分解点検の為に降ろします。
箱詰めして、
もう一度、九州までの旅に出ます。。
キズ防止のボディ保護テープをはがしたら・・・
表面のクリアーまで剥がれてしまいました。。
エンジン積み込んだら鈑金工場に入れてきれいにします。。。
岩崎自動車さんで、オートマ内部部品を一式入れ替えて 速攻戻ってきて積込み完了です。
積込時の写真が撮れてませんでした。 すみません。
早速試運転。。 何回リバースに入れても問題なし。。
よし、大丈夫。
11月5日追記
鈑金工場へ入ります。。
11月17日追記
鈑金工場に別の用事でいったので写真撮ってきました
ご覧のようにフロント部のペイントは完了してました。
ルーフはこれから作業開始します
11月29日追記
鈑金工場から仕上がってきました。。
Aピラーから前側をペイントしなおしてます。
もちろんガラスも脱着して塗りました。。
きれいな赤いMINIって素敵ですね。。。
ルーフもオールドイングリッシュホワイトでリペイント。。。
12 月 5 日、かじかわの追記です。
本日、納車のため陸送ゼロにお車を引き取りいただきました。
2ヵ所の拠点を経由してのお届けになるので、その都度暖機運転をお願いする貼り紙しておきました。。
暖気運転、、よろしくお願いします。
よろしければカレンダーお使いください。。。
長らくお待たせいたしました。
末永く安心 AT になった MINI をお楽しみください。
この度はありがとうございました。
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