曽根です。
TKK様 エンジンからの異音でご来店。。。
初キャメルありがとうございます。

高速道路走行中にオイルフィルターからのオイル漏れて一時的なオートマ不調になってしまったとのこと。。。

その後オイル交換とフィルターパッキン交換で走行可能になったので富山県から東京まで400㎞走行してきましたが・・・エンジンから気になる打音が出てきたということです。

12年間乗ってる98年式オートマクーパー。。
屋根付き車庫保管だったとのことで錆も少なく内装の紫外線焼けもほとんどなくよいコンディションですね

エンジンの打音は回転を上がればすぐにわかるほど大きな音です。。。
これはメタルが逝ってしまったぽい。。。

オイル交換してから400㎞走行の間に少しオイル補充したとのことですがオイル量はアッパーライン上でしたのでオイル漏れか消費で減少してることになります。

ブレーキフルードは色も量もOK

ヒータージョイントパイプは社外の樹脂製ですね。。。
ステンレス製に交換お勧めです。
オートマの状態もチェックしたいのでテスト走行します。。

助手席にTKK様に乗ってもらって一緒に試運転です。。。
サスペンションは硬く突き上げが強いですね。。。
ショックアブソーバーは抜けてるようです

走行するとメタル打音は更に大きくなります。。。
N→Dでややタイムラグはあります。
オートマは4速まで変速しますが2速抜け・・2速を飛ばして3速に入ります。
メタル打音が気になってキックダウンのテストはしませんでしたが3速からのキックダウンで2速飛ばしで空回りすると思います。

リバースのストールテストはOK リバースの滑りはなさそうです。
エンジンとオートマの両方ともオーバーホールが必要です。
ピットに戻りECUと下回りのチェックします。。

水温センサーにフォルトです。。。

一過性のものか過去の整備で入ったものかわからないので一旦リセットします

973回転でアイドリングは高め 右下の『0』はステップ値。。
2次エアー噛みでアイドリング高止まりの症状でしょうか。。。

インマニのMAPセンサーは基準値内。。。
MAPセンサーパイプから離れたところからのエアー噛みかも。。。

ん? 走行テストから戻ってきたばかりにしては水温が低いですね・・

ラジエターに挿した温度計は88℃ですが水温センサー81℃。。。
水温センサーのフォルトは本物。。 センサーボケですね。。
安心オートマでエンジン脱着時にセンサー交換します。

吸気温

電圧OK

O2センサーから情報で燃調補正も基準値内。。。
ECUチェックからわかることは2次エアー噛みと水温センサー不良でした

下回りチェック。。。

オイルフィルターケースからはまだ漏れてますね。。。
前進中は常に7㎏前後の油圧が掛かってるので漏れ始めるとジャンジャン漏れてしまう厄介な場所です。

右前足まわり。。

アウターブーツにはヒビが入り始めてます。。

ショックアブソーバーは新車時から交換されてそうもないですね

隙間から見えるラバコン。。。
24年間支え続けてペッチャンコです。

左足まわり
こちらもアウターブーツには細かなヒビが入ってます

下回り点検も一緒に見てもらってます。。

左タイロッドを上下に揺するとゴトゴト音・・・ナイロンベアリングの消耗です。
走行テスト中はエンジン打音が大きくて気が付きませんでした・・・


左デフサイドシールとインナージョイントからオイル漏れ。。。
その裏から垂れてるオイルはキックダウンレバーからですね。。。
アルミの対策品に交換されてましたがおそらく取付ボルトのシーリング不足かと思います

オートマ底面には漏れたオイルが伝ってます。。

右側の漏れはコンバーターシールからです。。
オイル漏れは安心オートマですべて解決します

リヤのラバコンもペッチャンコ。。
車高調整できないノーマルのストラットコーンのままでした。


安心オートマとラバコン交換した時の乗り味を試していただきましょう。。。

おと~と君のラバコンは交換してからもう5年以上経過してますが
AVONのモールトンラバコンはまだまだ快適乗り心地は健在です

乗り心地もオートマもスムーズでした。。。。♪

エンジンはどこまで交換が必要かは分解してみないとわかりませんが・・・
コンロッドメタル交換は確実なのでヘッドもピストンも外します。。。
ならば・・・きちっとオーバーサイズで真円にボーリングしてハートピストン入れたいですねぇ
軽量バランスクランクも気になりますよね・・・・

オートマでクラス優勝の実績・・・
安心オートマはレースで使用しているものと同じです。。。

では・・お預かりさせていただきます。
八王子駅までリバースリムジンでお送りします。。

約1ヵ月後の納車を目指します。。
しばらくお待ちください。
5月13日追記

オートマに掛かってる油圧チェックです。

暖機して油温を75℃位まで上げてから測定します。
連続高速走行のときはもっと高温になります・・

フィルターケースの油圧をフロントガラスに貼った油圧計で見ます。。

ニュートラルと前進側の油圧はともに6.5㎏
ギヤを入れて油圧が掛かるまでのタイムラグはあります。
滑ってる2速も同じ油圧が掛かっていることから滑りの原因は摩擦材剥がれの可能性ありです。

リバースは11.5㎏かかってました。
油温75℃位なので通常走行での油圧は基準値内であることがわかりました。

次にドレンボルトの鉄粉チェック。。
別のドレンボルトとサッと入れ替えます

鉄粉多いです。。。
ドラムはすでに削られてしまってそうです。。。
再使用は厳しいかも・・・
新品供給は無くなってるので中古良品から使用することになります。
~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~
九州岩崎自動車さんからの作業レポートが届きました
作業台に乗せられこれから分解です。。

コンバーターカバーはブレーキフルードで侵されています。。
過去のブレーキマスターからのフルード漏れの跡でしょう。。

ダウンパイプのサポート用ステーにヒビ割れです。。

サーモスタットは82℃が使われてました。。
水温が低いと適正な燃調を得られませんのでインジェクションMINIは88℃でなくてはいけません。

ウォーターポンプとブラインドプラグを外し
水路を高圧洗浄で洗います。

キャメルオートでのドレンボルトチェックでも鉄粉多量とされてました・・

コンバーターシールは純正品でしたので初めての御開帳だと思われます。。

今後このシールからの漏れはエンジンを降ろしての作業になるためできるだけ高品質のものを使用したいのですが、現在はサプライヤーからは中国製しか供給がありません。。
キャメルオートではオートマMINIオイル漏れ根絶への最終項としてこのコンバーターシールを国内で型から起こして製品化しました。
何より型の精度が違います。そして材質は過剰品質といえる常温200℃耐熱ゴムを使用しています。
価格は中国製1300円に対して、13000円と10倍になりましたがキャメルの安心オートマ品質にはこれがどうしても必要でした。。。

フィルターヘッドの取付に液体ガスケットが使用されてました。。。
これはイケません・・
左のホールはフィルターからオートマのコントロールバルブにオイルを運ぶホールですのでここに液体ガスケットがはみ出してしまうことは絶対に避けなければなりません・・・

フロントパネルを開けてブレーキバンドのレバーを見て摩擦材の消耗をチェックです。
3速レバーは垂れさがっていて異常なことがわかります。

リバースもストロークは多く摩擦材は消耗してるようです

試運転で滑りと抜けを確認した2速も消耗してます。。

オイルポンプのクリアランスは安心オートマの基準を超える隙間です。
整備マニュアルは個々のクリアランスは0.15㎜以上とされていますが
通常の油温では油圧を確保できても更に高温になった時には急激に油圧低下を起こしてしまいます。
それに今から少なくとも10年以上健康な油圧を確保するための基準値を設けています

これは大きな隙間です・・・市販品では対応できませんので調整する場合はワンオフ品を使用します

バルブ回りのカーボンとオイルからオイル下がりがかなり進行していると思われます
今回ヘッドをオーバーホールしてバルブシールを交換いたします

エンジンとオートマを分離します

3速バンドは熱で塗装が剥がれてました・・・

2速抜けということでしたが、実際には2,3速でスリップを起こしていたようです

手前のリバースバンドも部分的に摩擦材が剥がれてました。
3速と2速バンドはほとんど摩擦材が剥がれている状態でしたので、以前からオートマのスリップは体感できていたのではないかと思われます。


メインシャフトのブッシュは消耗しているので打ち換えが必要です

フォワードクラッチも限界を超えてました・・

こちらのブッシュはOK

エンジンを分解します




3番のコンロッドメタルは完全に流れてます
クランクシャフトも交換が必要です。
4番も油膜切れ、メインメタルのフロント側は一部ブロンズが顔を出していました。

今まで頑張ってくれたノーマルピストン・・お疲れさまでした

バルブリフターも頭が傷だらけなので交換になります

ボーリングから戻ってきたエンジンブロック・・・

カムメタルも交換いたします



バルブリフター交換します


カムシャフト組み込み後の回転抵抗を測ります

ほとんど抵抗なくスムーズに回転することがわかります

今回ピストンはハートピストンに交換ですがコンロッドは再使用なので重量合わせをします

4セットの比較で最大4gの差がありましたので調整いたします。。

ちなみにこのスプリングワッシャーが2gです。

重量合わせされて組み込まれるのを待つハートピストンとコンロッド・・

ピストンとブロックのクリアランスは5/1000㎜という極狭なので組み込みにはSSTが必要です。

親子メタルは現在入手できる最高品質のACLを採用しています。
キャメルの安心オートマだけの拘りです。。


組付けます。

クランクシャフトの回転抵抗は

約3.5Nm かなり優秀ですね

完成した安心オートマ
安心オートマ組付けは過去ブログをご覧ください。
● ギヤトレイン編
● ハウジング編


組付けて行きます

オーバーホールされたヘッドも組付け準備完了。。


油圧の源泉のオイルポンプ取付・・
オイルポンプはエンジン側の部品です。。
これだけ見てもオートマだけを交換する修理方法ではMINIのオートマを完全復活させることができないのがわかります。

1年ほど前からダブルボールベアリング、アイドラーベアリングは交換させていただいています

インヒビタースイッチの導通確認
補機を取り付けて実車に載せてエンジン始動しました。

サーモスタットが開くまでの冷間油圧をチェック
オートマに十分な油圧が確保できていることを確認してから実走行によるテストです。

テストは約30㎞
エンジンの状態、そしてオートマの作動を確認しながら時間を掛けてテストします。
何千台も安心オートマを作成していてもこの実走行によるテストを行わなければわからないことは多々あります。
もちろんこの時点で何か異常を感じれば再度分解する覚悟で行っています。
今回もテストは合格・・ハートピストンでトルクフル・・
そして安心オートマはスムーズ。。

戻ってきて温間油圧チェック
前進側 7㎏ OKです

リバース 約12㎏ 良好です

ニュートラルでのMAP値は良好

ギヤを入れてコンバーターに負荷を掛けてのMAP値も良好です。

プラグの焼けも良好。

ヘッド分解してるので走行後の増し締めは必須。。

バルブクリアランスも再調整。。

オートマの油圧測定を終えフィルターヘッドのボルトを締めて完了。。
今回は従来型のPECSを使用しました
今後漏れないフィルターケースに交換する場合は中のPECS本体は流用できます。

降ろします

走行テストだけに使用したオイルを排出して・・

ドレンボルト確認。。OK

出荷準備完了。

ハートピストンと安心オートマは最高のマッチングです。
硬すぎないオイルでの定期的な交換と、ギヤを入れるまでの暖機(準備)運転で
末永く快調なオートマをお楽しみください♪
~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~
5月26日、かじかわの追記です。
5月27日、かじかわの追記です。
キャリパーのオーバーホールが必要かと思われます。
6月4日

6月5日、かじかわの追記です。

キャメルはブログランキング参加しています

LINE限定のおトクなミニの情報などを配信してます♪
Follow @CAMEL_MINI
ツイッターからブログ記事の更新など分かりやすいですよ♪

キャメルオート オンラインショップ
PECSや売れ筋パーツ販売してます






























ローバーミニ専門店 キャメルオート
http://camel-auto.co.jp/ TEL.0120-810-002





























TKK様 エンジンからの異音でご来店。。。
初キャメルありがとうございます。

高速道路走行中にオイルフィルターからのオイル漏れて一時的なオートマ不調になってしまったとのこと。。。

その後オイル交換とフィルターパッキン交換で走行可能になったので富山県から東京まで400㎞走行してきましたが・・・エンジンから気になる打音が出てきたということです。

12年間乗ってる98年式オートマクーパー。。
屋根付き車庫保管だったとのことで錆も少なく内装の紫外線焼けもほとんどなくよいコンディションですね

エンジンの打音は回転を上がればすぐにわかるほど大きな音です。。。
これはメタルが逝ってしまったぽい。。。

オイル交換してから400㎞走行の間に少しオイル補充したとのことですがオイル量はアッパーライン上でしたのでオイル漏れか消費で減少してることになります。

ブレーキフルードは色も量もOK

ヒータージョイントパイプは社外の樹脂製ですね。。。
ステンレス製に交換お勧めです。
オートマの状態もチェックしたいのでテスト走行します。。

助手席にTKK様に乗ってもらって一緒に試運転です。。。
サスペンションは硬く突き上げが強いですね。。。
ショックアブソーバーは抜けてるようです

走行するとメタル打音は更に大きくなります。。。
N→Dでややタイムラグはあります。
オートマは4速まで変速しますが2速抜け・・2速を飛ばして3速に入ります。
メタル打音が気になってキックダウンのテストはしませんでしたが3速からのキックダウンで2速飛ばしで空回りすると思います。

リバースのストールテストはOK リバースの滑りはなさそうです。
エンジンとオートマの両方ともオーバーホールが必要です。
ピットに戻りECUと下回りのチェックします。。

水温センサーにフォルトです。。。

一過性のものか過去の整備で入ったものかわからないので一旦リセットします

973回転でアイドリングは高め 右下の『0』はステップ値。。
2次エアー噛みでアイドリング高止まりの症状でしょうか。。。

インマニのMAPセンサーは基準値内。。。
MAPセンサーパイプから離れたところからのエアー噛みかも。。。

ん? 走行テストから戻ってきたばかりにしては水温が低いですね・・

ラジエターに挿した温度計は88℃ですが水温センサー81℃。。。
水温センサーのフォルトは本物。。 センサーボケですね。。
安心オートマでエンジン脱着時にセンサー交換します。

吸気温

電圧OK

O2センサーから情報で燃調補正も基準値内。。。
ECUチェックからわかることは2次エアー噛みと水温センサー不良でした

下回りチェック。。。

オイルフィルターケースからはまだ漏れてますね。。。
前進中は常に7㎏前後の油圧が掛かってるので漏れ始めるとジャンジャン漏れてしまう厄介な場所です。

右前足まわり。。

アウターブーツにはヒビが入り始めてます。。

ショックアブソーバーは新車時から交換されてそうもないですね

隙間から見えるラバコン。。。
24年間支え続けてペッチャンコです。

左足まわり
こちらもアウターブーツには細かなヒビが入ってます

下回り点検も一緒に見てもらってます。。

左タイロッドを上下に揺するとゴトゴト音・・・ナイロンベアリングの消耗です。
走行テスト中はエンジン打音が大きくて気が付きませんでした・・・


左デフサイドシールとインナージョイントからオイル漏れ。。。
その裏から垂れてるオイルはキックダウンレバーからですね。。。
アルミの対策品に交換されてましたがおそらく取付ボルトのシーリング不足かと思います

オートマ底面には漏れたオイルが伝ってます。。

右側の漏れはコンバーターシールからです。。
オイル漏れは安心オートマですべて解決します

リヤのラバコンもペッチャンコ。。
車高調整できないノーマルのストラットコーンのままでした。


安心オートマとラバコン交換した時の乗り味を試していただきましょう。。。

おと~と君のラバコンは交換してからもう5年以上経過してますが
AVONのモールトンラバコンはまだまだ快適乗り心地は健在です

乗り心地もオートマもスムーズでした。。。。♪

エンジンはどこまで交換が必要かは分解してみないとわかりませんが・・・
コンロッドメタル交換は確実なのでヘッドもピストンも外します。。。
ならば・・・きちっとオーバーサイズで真円にボーリングしてハートピストン入れたいですねぇ
軽量バランスクランクも気になりますよね・・・・

オートマでクラス優勝の実績・・・
安心オートマはレースで使用しているものと同じです。。。

では・・お預かりさせていただきます。
八王子駅までリバースリムジンでお送りします。。

約1ヵ月後の納車を目指します。。
しばらくお待ちください。
5月13日追記

オートマに掛かってる油圧チェックです。

暖機して油温を75℃位まで上げてから測定します。
連続高速走行のときはもっと高温になります・・

フィルターケースの油圧をフロントガラスに貼った油圧計で見ます。。

ニュートラルと前進側の油圧はともに6.5㎏
ギヤを入れて油圧が掛かるまでのタイムラグはあります。
滑ってる2速も同じ油圧が掛かっていることから滑りの原因は摩擦材剥がれの可能性ありです。

リバースは11.5㎏かかってました。
油温75℃位なので通常走行での油圧は基準値内であることがわかりました。

次にドレンボルトの鉄粉チェック。。
別のドレンボルトとサッと入れ替えます

鉄粉多いです。。。
ドラムはすでに削られてしまってそうです。。。
再使用は厳しいかも・・・
新品供給は無くなってるので中古良品から使用することになります。
~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~
九州岩崎自動車さんからの作業レポートが届きました
作業台に乗せられこれから分解です。。

コンバーターカバーはブレーキフルードで侵されています。。
過去のブレーキマスターからのフルード漏れの跡でしょう。。

ダウンパイプのサポート用ステーにヒビ割れです。。

サーモスタットは82℃が使われてました。。
水温が低いと適正な燃調を得られませんのでインジェクションMINIは88℃でなくてはいけません。

ウォーターポンプとブラインドプラグを外し
水路を高圧洗浄で洗います。

キャメルオートでのドレンボルトチェックでも鉄粉多量とされてました・・

コンバーターシールは純正品でしたので初めての御開帳だと思われます。。

今後このシールからの漏れはエンジンを降ろしての作業になるためできるだけ高品質のものを使用したいのですが、現在はサプライヤーからは中国製しか供給がありません。。
キャメルオートではオートマMINIオイル漏れ根絶への最終項としてこのコンバーターシールを国内で型から起こして製品化しました。
何より型の精度が違います。そして材質は過剰品質といえる常温200℃耐熱ゴムを使用しています。
価格は中国製1300円に対して、13000円と10倍になりましたがキャメルの安心オートマ品質にはこれがどうしても必要でした。。。

フィルターヘッドの取付に液体ガスケットが使用されてました。。。
これはイケません・・
左のホールはフィルターからオートマのコントロールバルブにオイルを運ぶホールですのでここに液体ガスケットがはみ出してしまうことは絶対に避けなければなりません・・・

フロントパネルを開けてブレーキバンドのレバーを見て摩擦材の消耗をチェックです。
3速レバーは垂れさがっていて異常なことがわかります。

リバースもストロークは多く摩擦材は消耗してるようです

試運転で滑りと抜けを確認した2速も消耗してます。。

オイルポンプのクリアランスは安心オートマの基準を超える隙間です。
整備マニュアルは個々のクリアランスは0.15㎜以上とされていますが
通常の油温では油圧を確保できても更に高温になった時には急激に油圧低下を起こしてしまいます。
それに今から少なくとも10年以上健康な油圧を確保するための基準値を設けています

これは大きな隙間です・・・市販品では対応できませんので調整する場合はワンオフ品を使用します

バルブ回りのカーボンとオイルからオイル下がりがかなり進行していると思われます
今回ヘッドをオーバーホールしてバルブシールを交換いたします

エンジンとオートマを分離します

3速バンドは熱で塗装が剥がれてました・・・

2速抜けということでしたが、実際には2,3速でスリップを起こしていたようです

手前のリバースバンドも部分的に摩擦材が剥がれてました。
3速と2速バンドはほとんど摩擦材が剥がれている状態でしたので、以前からオートマのスリップは体感できていたのではないかと思われます。


メインシャフトのブッシュは消耗しているので打ち換えが必要です

フォワードクラッチも限界を超えてました・・

こちらのブッシュはOK

エンジンを分解します




3番のコンロッドメタルは完全に流れてます
クランクシャフトも交換が必要です。
4番も油膜切れ、メインメタルのフロント側は一部ブロンズが顔を出していました。

今まで頑張ってくれたノーマルピストン・・お疲れさまでした

バルブリフターも頭が傷だらけなので交換になります

ボーリングから戻ってきたエンジンブロック・・・

カムメタルも交換いたします



バルブリフター交換します


カムシャフト組み込み後の回転抵抗を測ります

ほとんど抵抗なくスムーズに回転することがわかります

今回ピストンはハートピストンに交換ですがコンロッドは再使用なので重量合わせをします

4セットの比較で最大4gの差がありましたので調整いたします。。

ちなみにこのスプリングワッシャーが2gです。

重量合わせされて組み込まれるのを待つハートピストンとコンロッド・・

ピストンとブロックのクリアランスは5/1000㎜という極狭なので組み込みにはSSTが必要です。

親子メタルは現在入手できる最高品質のACLを採用しています。
キャメルの安心オートマだけの拘りです。。


組付けます。

クランクシャフトの回転抵抗は

約3.5Nm かなり優秀ですね

完成した安心オートマ
安心オートマ組付けは過去ブログをご覧ください。
● ギヤトレイン編
● ハウジング編


組付けて行きます

オーバーホールされたヘッドも組付け準備完了。。


油圧の源泉のオイルポンプ取付・・
オイルポンプはエンジン側の部品です。。
これだけ見てもオートマだけを交換する修理方法ではMINIのオートマを完全復活させることができないのがわかります。

1年ほど前からダブルボールベアリング、アイドラーベアリングは交換させていただいています

インヒビタースイッチの導通確認
補機を取り付けて実車に載せてエンジン始動しました。

サーモスタットが開くまでの冷間油圧をチェック
オートマに十分な油圧が確保できていることを確認してから実走行によるテストです。

テストは約30㎞
エンジンの状態、そしてオートマの作動を確認しながら時間を掛けてテストします。
何千台も安心オートマを作成していてもこの実走行によるテストを行わなければわからないことは多々あります。
もちろんこの時点で何か異常を感じれば再度分解する覚悟で行っています。
今回もテストは合格・・ハートピストンでトルクフル・・
そして安心オートマはスムーズ。。

戻ってきて温間油圧チェック
前進側 7㎏ OKです

リバース 約12㎏ 良好です

ニュートラルでのMAP値は良好

ギヤを入れてコンバーターに負荷を掛けてのMAP値も良好です。

プラグの焼けも良好。

ヘッド分解してるので走行後の増し締めは必須。。

バルブクリアランスも再調整。。

オートマの油圧測定を終えフィルターヘッドのボルトを締めて完了。。
今回は従来型のPECSを使用しました
今後漏れないフィルターケースに交換する場合は中のPECS本体は流用できます。

降ろします

走行テストだけに使用したオイルを排出して・・

ドレンボルト確認。。OK

出荷準備完了。

ハートピストンと安心オートマは最高のマッチングです。
硬すぎないオイルでの定期的な交換と、ギヤを入れるまでの暖機(準備)運転で
末永く快調なオートマをお楽しみください♪
~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~
5月26日、かじかわの追記です。
積み込み作業に取り掛かります。
5月27日、かじかわの追記です。
本日は、ここまで。
5月28日追記

冷却水のエア抜きもOK
試運転に出ます。。

ハートピストン&安心オートマ 素晴らしいです。。

オートマはスーパースムーズ・・

エンジンも最高!
しかし・・ちょっと気になるところは

フロントブレーキの片効きで左にステアリング取られます。。5月28日追記

冷却水のエア抜きもOK
試運転に出ます。。

ハートピストン&安心オートマ 素晴らしいです。。

オートマはスーパースムーズ・・

エンジンも最高!
しかし・・ちょっと気になるところは

キャリパーのオーバーホールが必要かと思われます。
6月4日

安心オートマの作業は完了したので、一度ご来店いただき試乗していただきました。
残りのブレーキ修理完了まで、もう少々お待ちくださいませ。
6月5日、かじかわの追記です。
作業完了しました。
ご来店お待ちしています。
6月11日追記
引き取りでご来店いただきました

ブレーキの片効きも直って安心してブレーキ踏めます。。。
絶好調になったエンジンとオートマもこれで楽しめますねー。。。

最初は1000㎞でオイル交換にいらしてください。
ありがとうございました。
引き取りでご来店いただきました

ブレーキの片効きも直って安心してブレーキ踏めます。。。
絶好調になったエンジンとオートマもこれで楽しめますねー。。。

最初は1000㎞でオイル交換にいらしてください。
ありがとうございました。

キャメルはブログランキング参加しています


LINE限定のおトクなミニの情報などを配信してます♪
Follow @CAMEL_MINI
ツイッターからブログ記事の更新など分かりやすいですよ♪

キャメルオート オンラインショップ
PECSや売れ筋パーツ販売してます































ローバーミニ専門店 キャメルオート
http://camel-auto.co.jp/ TEL.0120-810-002




























