曽根です。

ソニー損保のレッカーサービスの担当者から、ローバーミニの緊急修理依頼の電話が入りました。

中央高速のパーキングエリアでオーバーヒートだそうです。




ルーフの上のキャリアに大きなケースを積んで荷物満載で運ばれてきました。

小さなMINIもこんなに荷物が積めるんだぁ・・。　
荷物が積めないからMINIには乗れない、って言ってる人に見せてあげたい。。



早速、ピットに入れて状況と原因をチェックします。



あー、ウォーターポンプから、かなりの勢いで水が漏れてます。。。

高速道路を走行中に力がなくなって、水温計が下がってしまった、とのこと。
家を出るときには車の下に水漏れはなかったのに・・・・と悔しそうです。

高速道路で高回転で回ってるので漏れだしてから急激に水がなくなってしまったようです。　オーバーヒートしてるのに、水が無くなってしまうと水温計は反応できずに下がってしまいます。　　特に危険な状態です。

アクセルを踏み込むと、エンジンがカリカリとノッキング音を出して、パワーが無くなって来たときは既にオーバーヒートです。




高速道路の場合は、そのまま路肩に止るのも危険・・ということもあり次のパーキングまで無理して走ってしまうのがオーバーヒートの症状を悪化させてしまいます。

TKM様も苦渋の決断で走り続けたのでしょう。。

20分以上自然冷却した後に、水を入れたそうですが、それでも水を入れるとすぐに、瞬間湯沸かし器のようだった。。。とのこと。

エンジンが熱い時に水を入れてしまうと、ブロック、ヘッドが急激に収縮して亀裂が入ることがあり、再起不能になる場合があります。　充分に自然冷却してから補水してください。





MINIが大好きなお子さん。。。　　一緒に心配しているようです。







オイルのフィラーキャップが高熱で融け出してロッカーカバー内で固まってます。



融けた樹脂が固まって。。。



2番、3番のバルブスプリングの周りにまで。。

これはオイルラインにも流れ込んでるかもしれないです・・・。

圧縮も2,3,4番は正常ですが1番だけ７ｋｇとだいぶ低いので、ヘッドは分解するようですね。




G.W.はレンタカーになっちゃいましたが楽しんできてください。

戻ってきたら改めてご相談しましょう。


つづく




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