曽根です。
IWM様から緊急連絡・・・・
『信号待ちから発進しようとしたら突然前にも後ろにも動かなくなってしまいました。。』
前回のバックはできるけど前進でエンジンストールしちゃう・・とは全く違う症状です。

山梨からレッカーで搬入されました。。

エンジンは掛かるけどギヤが入らないので押してきました。。

DレンジにいれてもRに入れてもびくともしません。。。

しかし・・3速だけは油圧が掛かった反応を感じることができ僅かですが動こうとします。。
うーん・・いやな予感です。。。

オートマMINIはオイルが減ると駆動できなくなり今回のような症状になりますが・・

しかしオイルはアッパーレベルまでしっかり入ってます。。
となると・・オートマ本体異常のようです
となると、この症状はベベルギヤ剥離・・・・
さっきの3速だけ反応するというのはベベルギヤ剥離の症状です。。
過去に同様なトラブル事例は、
『YMD様 前にも後ろにも動かなくなっちゃって安心オートマにします』
や、『TGS様。前にも後ろにも動かなくなって横浜から緊急入庫です』

数年前に某有名ショップからオートマオーバーホール済みということで購入されたとのことですが

5年間で走行したのは約15000㎞
もしかすると、先の事例と同じリビルトオートマかもしれません。。
その場合は内部部品がほとんど再使用できないのでドナーミッションが必要になります。。

下廻り点検します。。

ミッション番号と・

デフケース番号は違います。。 ミッションが分解されたことがわかります

白い液体ガスケットは・・同様の事例の2つのケースと同じところのリビルトオートマかも。。
念のために部品取り用のドナーミッションは用意しておく必要があります。

右のボールジョイントに少しガタがあります。。

右のタイロッドにガタがみられます


コイルサスでしたね。。。
今、ラバコン祭り中です。。合わせていかがでしょう?
オートマに掛かる油圧チェックします

フィルターヘッドから油圧を取り出して測ります

油圧メーターはフロントガラスに貼っておきます

フィルターケースで測った油温は45℃。


ニュートラルで7㎏

前進油圧 6.8㎏

リバース油圧 12.4㎏
油温が低いので全体的に油圧は高めに出てます。
ギヤが入っても動かない前進もリバースも正常に油圧は掛かってることはわかりました。
原因はベベルギヤ剝離で間違いないですね。。。

ドレンボルトの鉄粉のチェックです。
別のボルトとサクッと差し換えます。。。

あぁ~。。ギヤドラムの再使用は無理そうです。。。
入庫チェックのビデオです。。
2021年7月15日追記
お待たせしました。。
そろそろエンジン降ろし開始します。


置き場から押してピットイン・・

明日朝からエンジン降ろしです。。。
~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~
おまたせしました。 九州岩崎自動車さんから分解点検報告が届きました

診察台に乗って、さぁ今から分解します。。。

ヘッドガスケットからオイル漏れがあります・・・・・

今回オートマ修理ではヘッドを分解しない予定なので後日ガスケット交換してください。

IWMさんが数年前に購入する前にオートマオーバーホールしてもらった時の工場の打刻があります

サーモスタットは74℃のものが入ってました・・・
インジェクションMINIは88℃でないといけません。

ウォーターポンプ、コアプラグは購入前のエンジンオーバーホールで交換されているようです

オイル下がりが始まっているようです

少々多めの液体ガスケット

コンバーターを外します

数年前のオートマ修理の際に交換されたコンバーターシールのリップ部分には気泡がでてきてます。

漏れてくるのは時間の問題でしたね。。。
このようにコンバーターシールが原因でのオイル漏れはオートマMINIのオイル漏れ根絶への大きな問題でしたので、キャメルオートでは日本で高品質コンバーターシールをオリジナルで製作いたしました。
中国製1300円に対して10倍の13000円になってしまいましたが、ここからのオイル漏れ修理はエンジン脱着を伴うので、そのことを考えれば安いと判断いたしました
オートマの前面パネルを開けてブレーキバンドの消耗をチェックします

リバース・・正常摩耗です

3速も正常ですね

2速も正常でした。
オーバーホール時に交換されたブレーキバンドはすべて消耗はほとんどしていません。
各気筒のリークダウンテスト

4番、やや抜けあり

3番もやや抜け

2番はまぁまぁOK

1番も抜けありです。
ピストンリング固着によるブローバイの吹き抜けかと思われます・・。

プライマリースラストも交換になります。

バルブクリアランスは・・

かなり広がってましたね。。
カチャカチャと音が聴こえてくるようです。

オイルポンプのクリアランスは安心オートマ基準ではアウト。。。


ポンプのシャフトブッシュも広がってたので打ち替えが必要です

オーバーホール後の走行距離は少なそうですね

エンジンとオートマを分離

前回のオーバーホールで使用したブレーキバンドには縦スリッドがはいっているものでしたので
ドラムに薄く溝の跡が付いてます。 このまま使用し続けると次回のオーバーホール時には安心オートマ用のバンドは使用できないほど陥没してしまうと思われます。

摩擦材の消耗は少なかったですが、

ご覧のように縦スリッドが入っている部品が使われてました。

メインシャフトブッシュの測定・・

消耗していたのでブッシュは打ち替えです

フォワードクラッチには安心オートマと同じものが使用されていましたが・・


T&Rクラッチは1000㏄用が使用されていました


ギヤキャリアを点検しながら分解です。

対になっているベベルギヤは、その片方が正常だと普通に作動してしまうので症状からは全く判断できません。

予想通り、対になってるベベルギヤの両方が剥離していました。
前にも後ろにも空回りする原因はこのベベルギヤ剥離が原因でした。

他のギヤキャリアと部品を交換して使用することはできませんので処分です・・


各部の測定しながら分解していきます




クランクシャフトのジャーナルが荒れてましたので・・

ラッピングで整えます


仕上げ磨きしてOKです

親子メタルは、現在入手できる最良品のACLを使用して組付けていきます


安心オートマも完成しました

あまり消耗してませんでしたが、テンショナーも新品にします

ポンプのボルトを2㎜程カットして取り付けます

オイルポンプにはSVオリジナル銅製パッキンを使用


ダブルボールベアリング交換

キャメルオリジナルの日本製高品質コンバーターシールです。

クリアランスを確認しながら組み付けます

インヒビタースイッチの導通確認。

旧タイプの3コアタイプのPECSが付いてました。
取付けてから清掃されてないのでしょうか、付着してる鉄粉量は多めです

きれいに掃除してリセットされました。
3コアの場合、正常摩耗の場合で2万㌔前後での清掃をお願いします。
ドレンに付く鉄粉量によってその清掃周期は変わりますが、清掃時期がわからない場合は早め、早めの清掃をお願いします。

キックダウンスイッチもオイル漏れ対策品を使用します。
取付けボルトをシーリングすることで漏れを防止できます

セルモーターを回してオイルを汲み上げコンバーターにオイルを充満させます。

実車による走行テストのため、テスト車両に積み込みます

サーモスタットが開いたところでオートマに掛かる冷間油圧をチェック
アイドリングで7.2㎏ほどあります。
工場内でエンジンを回してのチェック完了して
実際に約30㎞におよぶ走行テストに向かいます
エンジンとオートマの動作チェック。。
シフトショック、シフトアップ、ダウン・・などテストを繰り替えしてきます

この写真は工場に戻ってきたところです。。
実車での走行テスト合格です。
温間時のオートマ油圧をチェックします

前進油圧7.4㎏ OKです

リバース油圧 13㎏ありますね。。OKです

アイドリングで負荷かけてない状態でのMAP値。。OK正常です

ギヤを入れて負荷を掛けた時のMAP値は50Kpaでした。合格
コンバーターベアリングが重い時などは60Kpa以上になることがあります・・

燃焼状態はよくなりましたね。。

バルブクリアランスも0.3㎜に合わせました

再びリークテスト・・ 4番復活しました。
お預かりしてから少しエンジン掛けずにしばらく置いたのが原因だったかもです。。



-
お待たせしました。 今回もよい安心オートマができました。
適度な暖機運転と定期的なオイル交換で末永くお使いください。。。
~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~
7月26日追記

九州から戻ってきました




8月17日追記
お待たせしました。。。

本日納車です。。 久しぶりのご対面です。。。

漏れないフィルターケースが目新しいところ。。。。。。

ありがとうございました

キャメルはブログランキング参加しています
Follow @CAMEL_MINI

キャメルオート オンラインショップ
PECSや売れ筋パーツ販売してます






























ローバーミニ専門店 キャメルオート
http://camel-auto.co.jp/ TEL.0120-810-002





























IWM様から緊急連絡・・・・
『信号待ちから発進しようとしたら突然前にも後ろにも動かなくなってしまいました。。』
前回のバックはできるけど前進でエンジンストールしちゃう・・とは全く違う症状です。

山梨からレッカーで搬入されました。。

エンジンは掛かるけどギヤが入らないので押してきました。。

DレンジにいれてもRに入れてもびくともしません。。。

しかし・・3速だけは油圧が掛かった反応を感じることができ僅かですが動こうとします。。
うーん・・いやな予感です。。。

オートマMINIはオイルが減ると駆動できなくなり今回のような症状になりますが・・

しかしオイルはアッパーレベルまでしっかり入ってます。。
となると・・オートマ本体異常のようです
となると、この症状はベベルギヤ剥離・・・・
さっきの3速だけ反応するというのはベベルギヤ剥離の症状です。。
過去に同様なトラブル事例は、
『YMD様 前にも後ろにも動かなくなっちゃって安心オートマにします』
や、『TGS様。前にも後ろにも動かなくなって横浜から緊急入庫です』

数年前に某有名ショップからオートマオーバーホール済みということで購入されたとのことですが

5年間で走行したのは約15000㎞
もしかすると、先の事例と同じリビルトオートマかもしれません。。
その場合は内部部品がほとんど再使用できないのでドナーミッションが必要になります。。

下廻り点検します。。

ミッション番号と・

デフケース番号は違います。。 ミッションが分解されたことがわかります

白い液体ガスケットは・・同様の事例の2つのケースと同じところのリビルトオートマかも。。
念のために部品取り用のドナーミッションは用意しておく必要があります。

右のボールジョイントに少しガタがあります。。

右のタイロッドにガタがみられます


コイルサスでしたね。。。
今、ラバコン祭り中です。。合わせていかがでしょう?
オートマに掛かる油圧チェックします

フィルターヘッドから油圧を取り出して測ります

油圧メーターはフロントガラスに貼っておきます

フィルターケースで測った油温は45℃。


ニュートラルで7㎏

前進油圧 6.8㎏

リバース油圧 12.4㎏
油温が低いので全体的に油圧は高めに出てます。
ギヤが入っても動かない前進もリバースも正常に油圧は掛かってることはわかりました。
原因はベベルギヤ剝離で間違いないですね。。。

ドレンボルトの鉄粉のチェックです。
別のボルトとサクッと差し換えます。。。

あぁ~。。ギヤドラムの再使用は無理そうです。。。
入庫チェックのビデオです。。
2021年7月15日追記
お待たせしました。。
そろそろエンジン降ろし開始します。


置き場から押してピットイン・・

明日朝からエンジン降ろしです。。。
7 月 16 日、かじかわの追記です。
~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~
おまたせしました。 九州岩崎自動車さんから分解点検報告が届きました

診察台に乗って、さぁ今から分解します。。。

ヘッドガスケットからオイル漏れがあります・・・・・

今回オートマ修理ではヘッドを分解しない予定なので後日ガスケット交換してください。

IWMさんが数年前に購入する前にオートマオーバーホールしてもらった時の工場の打刻があります

サーモスタットは74℃のものが入ってました・・・
インジェクションMINIは88℃でないといけません。

ウォーターポンプ、コアプラグは購入前のエンジンオーバーホールで交換されているようです

オイル下がりが始まっているようです

少々多めの液体ガスケット

コンバーターを外します

数年前のオートマ修理の際に交換されたコンバーターシールのリップ部分には気泡がでてきてます。

漏れてくるのは時間の問題でしたね。。。
このようにコンバーターシールが原因でのオイル漏れはオートマMINIのオイル漏れ根絶への大きな問題でしたので、キャメルオートでは日本で高品質コンバーターシールをオリジナルで製作いたしました。
中国製1300円に対して10倍の13000円になってしまいましたが、ここからのオイル漏れ修理はエンジン脱着を伴うので、そのことを考えれば安いと判断いたしました
オートマの前面パネルを開けてブレーキバンドの消耗をチェックします

リバース・・正常摩耗です

3速も正常ですね

2速も正常でした。
オーバーホール時に交換されたブレーキバンドはすべて消耗はほとんどしていません。
各気筒のリークダウンテスト

4番、やや抜けあり

3番もやや抜け

2番はまぁまぁOK

1番も抜けありです。
ピストンリング固着によるブローバイの吹き抜けかと思われます・・。

プライマリースラストも交換になります。

バルブクリアランスは・・

かなり広がってましたね。。
カチャカチャと音が聴こえてくるようです。

オイルポンプのクリアランスは安心オートマ基準ではアウト。。。


ポンプのシャフトブッシュも広がってたので打ち替えが必要です

オーバーホール後の走行距離は少なそうですね

エンジンとオートマを分離

前回のオーバーホールで使用したブレーキバンドには縦スリッドがはいっているものでしたので
ドラムに薄く溝の跡が付いてます。 このまま使用し続けると次回のオーバーホール時には安心オートマ用のバンドは使用できないほど陥没してしまうと思われます。

摩擦材の消耗は少なかったですが、

ご覧のように縦スリッドが入っている部品が使われてました。

メインシャフトブッシュの測定・・

消耗していたのでブッシュは打ち替えです

フォワードクラッチには安心オートマと同じものが使用されていましたが・・


T&Rクラッチは1000㏄用が使用されていました


ギヤキャリアを点検しながら分解です。

対になっているベベルギヤは、その片方が正常だと普通に作動してしまうので症状からは全く判断できません。

予想通り、対になってるベベルギヤの両方が剥離していました。
前にも後ろにも空回りする原因はこのベベルギヤ剥離が原因でした。

他のギヤキャリアと部品を交換して使用することはできませんので処分です・・


各部の測定しながら分解していきます




クランクシャフトのジャーナルが荒れてましたので・・

ラッピングで整えます


仕上げ磨きしてOKです

親子メタルは、現在入手できる最良品のACLを使用して組付けていきます


安心オートマも完成しました

あまり消耗してませんでしたが、テンショナーも新品にします

ポンプのボルトを2㎜程カットして取り付けます

オイルポンプにはSVオリジナル銅製パッキンを使用


ダブルボールベアリング交換

キャメルオリジナルの日本製高品質コンバーターシールです。

クリアランスを確認しながら組み付けます

インヒビタースイッチの導通確認。

旧タイプの3コアタイプのPECSが付いてました。
取付けてから清掃されてないのでしょうか、付着してる鉄粉量は多めです

きれいに掃除してリセットされました。
3コアの場合、正常摩耗の場合で2万㌔前後での清掃をお願いします。
ドレンに付く鉄粉量によってその清掃周期は変わりますが、清掃時期がわからない場合は早め、早めの清掃をお願いします。

キックダウンスイッチもオイル漏れ対策品を使用します。
取付けボルトをシーリングすることで漏れを防止できます

セルモーターを回してオイルを汲み上げコンバーターにオイルを充満させます。

実車による走行テストのため、テスト車両に積み込みます

サーモスタットが開いたところでオートマに掛かる冷間油圧をチェック
アイドリングで7.2㎏ほどあります。
工場内でエンジンを回してのチェック完了して
実際に約30㎞におよぶ走行テストに向かいます
エンジンとオートマの動作チェック。。
シフトショック、シフトアップ、ダウン・・などテストを繰り替えしてきます

この写真は工場に戻ってきたところです。。
実車での走行テスト合格です。
温間時のオートマ油圧をチェックします

前進油圧7.4㎏ OKです

リバース油圧 13㎏ありますね。。OKです

アイドリングで負荷かけてない状態でのMAP値。。OK正常です

ギヤを入れて負荷を掛けた時のMAP値は50Kpaでした。合格
コンバーターベアリングが重い時などは60Kpa以上になることがあります・・

燃焼状態はよくなりましたね。。

バルブクリアランスも0.3㎜に合わせました

再びリークテスト・・ 4番復活しました。
お預かりしてから少しエンジン掛けずにしばらく置いたのが原因だったかもです。。



-
お待たせしました。 今回もよい安心オートマができました。
適度な暖機運転と定期的なオイル交換で末永くお使いください。。。
~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~
7月26日追記

九州から戻ってきました
8 月 3 日、かじかわの追記です。




これから試運転です。
8 月 7 日、かじかわの追記です。
8 月 8 日、かじかわの追記です。
まずは右ボールジョイント。
8月17日追記
お待たせしました。。。

本日納車です。。 久しぶりのご対面です。。。

漏れないフィルターケースが目新しいところ。。。。。。

ありがとうございました
キャメルはブログランキング参加しています

Follow @CAMEL_MINI

キャメルオート オンラインショップ
PECSや売れ筋パーツ販売してます






























ローバーミニ専門店 キャメルオート
http://camel-auto.co.jp/ TEL.0120-810-002












































