曽根です。
HND様から緊急連絡・・・
『走行中に急にオートマが空回りして進まなくなっちゃいました。。。』
最近タイムラグがかなり長くなってイヤな予感はあったようです。
任意保険のレッカーで入庫していただきました

前回の車検時はギヤを入れた時のタイムラグは長めでしたが走り出してしまえば普通に走ったのに・・

HND様は故障の修理代が出る特約付きの任意保険に加入してるので今回のオートマ修理も保険対応になります。。

オイルが少なくても空回りすることがあるので先ずはオイルチェック・・

オイルはしっかり入ってました。。。

エンジンを掛けて状況を確認します。

リバースは駆動掛かって動きます

しかし、前進側は 1,2,3,D のどこに入れても進みません。。
ギヤを入れた時に油圧の動きは感じますが駆動が掛かる感じがせず空回りです。
オートマ内部で油圧抜けのようです。。。。
安心オートマにして復活するしかないですね。。。

安心オートマはエンジン脱着するので水回り一式交換するチャンスです。。。
12月20日追記


故障の修理代が出る特約付きの保険なので、オートマの状態確認に保険会社のアジャスターさんがいらして確認してもらいました
症状と原因を伝え保険の対象になることが確認できました。。。
12月23日追記

もう一台の愛車でHNDさん登場。。

お土産持ってきたよ。。

お菓子とホカロン・・この季節有難いです

レッカーで入った オートマが力尽きてしまった愛車Miniに涙の対面・・
故障の修理代が出る特約で100万円まで出してもらえるし・・・
どうせエンジン降ろすならこのチャンスに行っちゃいましょう♪♪

ハートピストン と 超軽量コンロッド・・
オマケにハーモニックバランサーも付けちゃおう

このキャロルに乗ってたんだよ。。。なつかしー

じゃ、頼むねー♪
12月26日追記
遅くなりましたが入庫時のECUチェックします。。

マルチ画面・・右上の『O』オープンです。。燃調補正できてません。
他の数値は基準値内です。。。

水温はまだ上昇中で81℃
安心オートマでエンジン脱着するので水温センサーは交換しておくことをお勧めします

吸気温は22℃を指してます。。

エンジンの負荷をECUに伝えるためのインマニの負圧。。。
アイドリング時でこれは異常値。。
数値が高いと負圧は低く、エンジンに負荷が掛かってるから燃料増量せい・・とECUに伝えることになります
燃調補正できないのはこれが原因の可能性大

電圧はOK

排気ガス内の残留酸素を測定するO2センサーは測定範囲を超えてしまい『!』マークでギブアップ。。 燃料が濃すぎるのですね。。。

最初のマルチ画面で出てた燃調補正できてない・・表示。

インマニの負圧異常の場合、まずはバキュームホースとフュエルトラップからの2次エアを疑い直通のシリコンホースで2次エアの原因を除去しましたが・・・

数値は変わらず。。
その他から2次エア吸ってるようです。。

ブレーキブースターの裏からエア吸ってました・・・
アイドリングでエンジンがブレてたのはここからエア吸って、インマニの負圧も下がることでECUが燃料増量して燃調異常を起こしてたんですね。。。
エンジンを温めてからオートマに掛かる油圧測定をしようとしてたのですが何かが焦げるような匂いがしてきました。。

サイドブレーキレバーが熱くなってたので床下の触媒を見るとかなり過熱してます。
モヤモヤと煙が上がってました。。

ブレーキサーボから吸引した2次エアで不完全燃焼を誘発して触媒がオーバーワークになってしまったようです

触媒の温度が450℃を超えてます。。

緊急消火・・

スポイトですが水を掛けて触媒の温度を下げました。。。
ブレーキサーボは予定外でしたが交換になります。。。

フィルターヘッドから油圧を取り出します。
触媒をこれ以上過熱させないように暖機運転はそこそこで短時間に測定します。。

漏れないフィルターケースは油圧計や油温計を取り付けやすいように穴があります

油圧計は運転席前のガラスに貼り付けてあります

ニュートラルでのオートマ油圧は・・

約6.5㎏ 基準値内ではありますがやや低め。。

完全に滑ってる前進Dレンジに入れます。。
かなり長いタイムラグの後コンと油圧が掛かりました。。

約6.1㎏ 通常ニュートラルとの差は0.1㎏程度なので前進がわでの油圧低下は大き目。
リフトアップして前輪が宙に浮いてる時はタイヤは回転してました。。

リバースは走行できましたが・・・

油圧はかなり低く6.1㎏ 異常値です。。
ゆっくりバックはできてますが急坂でのバックでは滑りそうです。。。
オートマ内部のどこかで油圧漏れがあることは確実です。

ドレンボルトの鉄粉は・・・

ツンツンと尖って見える鉄粉は多いです・・
ギヤドラムやクラッチの周りを削ってしまってる可能性もありますが・・・
分解点検の結果を待ちましょう。。。

下回りチェックします

前回半年前の車検で足回り整備してるのでガタや破れはありませんね


ラバコンからコイルサスに交換されてますね

上を覗くと・・・コイルサスがちょっとズレてます

ミッション番号と・・

デフケース番号が違ってます。。
過去にオートマ修理されてます。。どこでどのような修理をしたのでしょう。。。
分解点検では過去の修理のことも調べていこうと思います。
2/17追記です

エンジンを下ろしていきます。

安心オートマにするためエンジンを九州の岩崎自動車に向けて発送しました。
作業完了までしばらくお待ち下さい。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
岩崎さんからの分解点検の作業レポートです。。。

ミッションとデフケースの打刻の番号が違うのは新車当時のメーカークレームによるオーバーホールを行っていた為でした。

ウォーターポンプとコアプラグを外して屋外で高圧洗浄機での水路洗浄を行いました

ドレンボルトの鉄粉が多いのは気になります。

プラグを見る限り燃焼は良いですね。

コンバーターを外して分解していきます

過去のオイルメンテが良くなかった期間があったようです。
フロントパネルを開けてブレーキバンドの消耗をチェックします

リバースバンドの消耗は進んでいます。

3速バンドは正常摩耗のようです。

2速バンドも正常摩耗です。
前進しないのはブレーキバンドの摩耗が原因ではないですね。

各気筒のリークダウンテストの結果は良好でした。。

オイルポンプのデリバリーパイプのOリングは効いてないです・・

油圧が低かった原因の一つはオイルポンプのクリアランス拡大でした。
オートマ用のオイルポンプは新品供給が無いので再メッキ加工によるリメイクを行いますがリメイク不可能なポンプが多数あり再生できる数は限られますので安心オートマ専用として再生しています。
今回のポンプはクリアランスが大きすぎて再生できないので他のドナーポンプを使用して再生します

プライマリースラストは拡大してるのでクランクシャフトの面修正したうえでワンオフ品にて調整します

良い燃焼していたようです。


ブロックの摩耗は正常ですが今回はハートピストン組み込みのため内燃機屋でボーリングします

エンジンとオートマを分離します

やはり手前にあるリヤのブレーキバンドの摩擦材は剥がれて金属部分がむき出しです。。
奥の3速と2速バンドは摩擦材は正常摩耗でした。

ギヤキャリアは消耗したリヤのブレーキバンドで傷が入っていて再使用不可です。

フォワードクラッチのスチールプレートが割れてます
前進できなくなる前にジャダーも出てたのではないかと思われます
スチールプレートを取り外すと・・・

完全に消耗しきって極限まで薄くなったクラッチ板が出てきました。

クラッチ板が薄くなりすぎてアルミのピストンとクラッチ板を押し上げるレバーが削られてエンドプレートにクラッチ板を押し当てることができなくなったのが全く前進できなくなった原因です。

メインシャフトブッシュは

消耗してるので打ち替えます。

4番のコンロッドメタルは一部油膜切れを起こした形跡がありました。

ノーマルピストンとコンロッド・・長い間お疲れさまでした。

ピストンリングもお疲れさまでした。

カムメタルも交換になります

バルブリフターも傷だらけなので交換ですね

ブロック単体で内燃機屋に出してボーリングしてもらいます

漏れないフィルターケースの中に細かな摩耗粉が残ってます。

摩擦材と鉄粉が混じったようなカスです。

鉄粉は磁力フィルターのPECSが吸着しますが細かな摩擦材はメッシュフィルターを通り越してしまったカスもあったのではないかと推測します
2025年からPECSの周りにセットするメッシュフィルターを現在の30メッシュから40メッシュにして細かなカスにも対応できるようにバージョンアップします
内燃機屋からボーリングされて戻ってきました。

ブロックをペイントして作業進めます

組付け前にパッキンやメタルなどのパーツが揃ってるのを確認します

バルブリフターは純正品質の最良品を使います。

カムメタル交換です。

カムメタルは若干ラインが出てなかったので修正を繰り返しました・・・




今回はラインを出すのに1時間くらいかかってしまいました。

カムがトルクレンチの自重で回るまで追い込みました。

カムメタルとバルブリフター交換完了。。

メインメタル組み込みクランクシャフトが軽く回ることを確認します

去年から国産になったハートピストンと機械加工で680gから200g減量した超軽量コンロッド・・
日本ピストンリング社のピストンリングを使いたくてピストンを作った・・といっても過言ではないくらいピストンリングは重要です。

ピストンリングを取り付けました。。

5/1000㎜という超狭クリアランスのハートピストンを組み込むためにSSTを使います

ブロック上面も修正面研されています

ハートピストン組付け完了。

親子メタルは現在入手できる最良品のACLを使用しています。

親子メタルを組付け・・

トルク管理して締め付けます。。

完成した安心オートマです
安心オートマ組付けは過去ブログをご覧ください。
● ギヤトレイン編
● ハウジング編

エンジンと安心オートマを組付けます

組付けていきます。

クランクシャフトの微振動を吸収するクランクプーリーのハーモニックバランサーをチョイス。。
ロックタイト付けでボルトを締め付けます。

ヘッドを組む前のクランクの回転抵抗チェックです。

引っかかりがないことを確認できました。

ハートピストン上面のハート型の窪みは燃焼室です。。
OHVで点火プラグが斜めにあるので燃焼しやすい部分に燃焼室が必要と考えました。

ヘッドガスケットはオイルラインのリングに傷が無いことを確認します

稀に傷を見逃しオイル漏れが起こる事例があるため慎重にチェックします

ヘッドも修正面研も施しオーバーホールしました

ヘッドを組付けます


ヘッド搭載後の回転抵抗も確認します

手の感覚だけでなく数値として保存することは重要です。

クランクシャフトの面修正も行いました。

それに合わせてワンオフのプレートでクリアランスを追い込みます。

オイルポンプ取り付けのボルトは先端を削り底付きを無くします。

オイルポンプのガスケットは銅製を採用してます

オイルポンプ取り付けます

大きい方がコンバーターシール。。
現在供給のあるコンバーターシールは中国製で耐久性が良くないので安心オートマ用に国産で造りました。 耐熱200℃のフッ素系ゴムと特殊素材で国内の専門メーカーに依頼しました。。

クリアランスを確認しながら組付けていきます


今回は大量の鉄粉が出てるためコンバーター内の小部屋の壁面に鉄粉が付着しています。
磁力フィルターPECSなら除去し続けることは可能ですが・・

別の良品のコンバーターを使用します。
シールが当たるところにグリスを塗布して取り付けておきます

ロックタブは起こしておきます

貫通ボルトにはシーリングを行います

インヒビタースイッチの導通確認します。

磁力フィルターPECSには鉄粉が多く付着。。
鉄粉による2次摩耗を防いでくれてました

清掃して再取付けします

漏れないフィルターケースは長年のオートマMINIのオイル漏れの原因の一つを完全に克服しました。

キックダウンスイッチもオートマMINIのオイル漏れの定番ですが
アルミ製の対策品を使用して取り付けボルトをシーリングすることで解決しました

キックダウンスイッチは右回転で13時方向まで。

左回転で10時方向までで干渉することのないように確認します
年に数台はこのキックダウンスイッチがオートマ内壁に干渉してロックしてしまい正常な変速ができなくなることが原因で入庫します

補機を取り付けエンジンを回し冷間での油圧を確認します

前進油圧は750kpa出てます

リバース油圧は1350kpa
実走行テストに出ます。
従来でも30㎞という試運転としては長距離の走行テストでしたが去年からさらに長い100㎞をテスト走行してチェックします
オイル漏れ対策が良くなってるので万一オイルが漏れてくるとしてもかなりの距離を走らないと症状が出ないのです

ハートピストンと安心オートマの組み合わせパワフル&スムーズで素晴らしいですね
工場に戻って温間でのオートマ油圧の再点検します。

前進700kpa 良好です

リバース1230kpaです。。 良好でした。

ニュートラルでオートマが無負荷時のインマニの負圧は29kpaでOK

コンバーターベアリングの簡易テストとしてDレンジで1速で負荷を掛けて48kpaはOKです。

そのまま1分以上負荷を掛け続けて・・

数値は変わらず良好でした。

エンジンを止めてすぐにイグニッション電源を入れて油圧ランプが点灯するまでの時間は・・

4.88秒・・まずまずの油圧保持です。
100㎞走行後の各部のオイル漏れチェックです。

インヒビターOK

コンバーターシール及びオートマ右側パッキンからもOK

デフケースとの接合部もOK

キックダウンスイッチもOK

オートマ左のタイミングカバー下もOK

タイミングカバー側の上もOK

ヘッド脱着してるので再度ヘッドボルトの増し締め確認。。

バルブクリアランスの再調整

0.35㎜に合わせました

100㎞走行テスト後のプラグ点検でもバランスよく燃焼しているのが分かります

テスト車両から降ろして出荷の準備します

ドレンボルトの鉄粉OK


『安心オートマ』はキャメルオートだけに使用するスペシャルパーツを多用している岩崎自動車さんとのコラボ商品です
スムーズな安心オートマとパワフルなハートピストンとの組合わせで今回も素晴らしいエンジンとオートマができました
適切なオイルメンテナンス、ギヤを入れるまでの準備運転を確実に行い末永く快調なMINIをお楽しみください
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
3/3追記追記です。

お待たせいたしました、ハートピストン&超軽量コンロッドが入った安心オートマになり帰って来ました。

プーリーはハーモニックバランサープーリーを装着。


エンジンマウントはもちろん新品に交換しています。


マニホールドの水路パイプが腐食しているので交換します。


一緒に水温センサーを交換しました。


ウォーターホースやベルト、ファンブレードを新しくします。

ラジエーターも交換。


ヒーターコアは国産品の良いものに交換しました。


ヒーターバルブは国産車用のものを流用、室内側からエンジンルームに移設します。

スロットルワイヤーも交換しました。

ブレーキサーボは二次エアを吸っているので交換します。

オイルを投入。


LLCと水路保護のためのクーラントブースターを入れました。

ラジエータを交換し電動ファンスイッチが変わったので動作チェック。電動ファンはしっかりと動作しています。

クーラーガスをチャージしました。

安心オートマになったエンジンの積み込み完了です。
3月17日追記

じゃ、試運転行ってきます。。。

発進した瞬間にわかるハートピストンのトルク。。。気持ちいいですね
吸入空気が増えるのでアイドリング時に僅かに振動が増えますが走り出せば超軽量コンロッドのバランスの良さでスムーズそのもの。。。
安心オートマはもともと変速ショック少ないですがハートピストンでトルクが増えた分アクセル開度が減ってさらにショックが少なく感じますね。。

ナイス♪
3月20日 日地です。
本日、HND様から送られてきたバッテリーに交換しました。

大型の国産バッテリーですね・・
国産だと丁度良いD端子バッテリーが無いんですよね

スペアタイヤの出し入れが少し大変ですが大容量なのは安心ですね。。
通電グリスCOPASLIPを端子部分へ塗布し、取付完了です。
3月21日追記
本日引き取りでご来店いただきました。
3か月ぶりの再会です。。

すっかり変わったエンジンルームを見て感動・・

テンション上がりますね。

走り出せばハートピストンのトルクアップ体感で更にテンション上がるはずです。。
最初の1000㎞は4000回転以下で慣らし運転お願いします。

ありがとうございました。
では初回は1000㎞でのオイル交換お待ちしています

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HND様から緊急連絡・・・
『走行中に急にオートマが空回りして進まなくなっちゃいました。。。』
最近タイムラグがかなり長くなってイヤな予感はあったようです。
任意保険のレッカーで入庫していただきました

前回の車検時はギヤを入れた時のタイムラグは長めでしたが走り出してしまえば普通に走ったのに・・

HND様は故障の修理代が出る特約付きの任意保険に加入してるので今回のオートマ修理も保険対応になります。。

オイルが少なくても空回りすることがあるので先ずはオイルチェック・・

オイルはしっかり入ってました。。。

エンジンを掛けて状況を確認します。

リバースは駆動掛かって動きます

しかし、前進側は 1,2,3,D のどこに入れても進みません。。
ギヤを入れた時に油圧の動きは感じますが駆動が掛かる感じがせず空回りです。
オートマ内部で油圧抜けのようです。。。。
安心オートマにして復活するしかないですね。。。

安心オートマはエンジン脱着するので水回り一式交換するチャンスです。。。
12月20日追記


故障の修理代が出る特約付きの保険なので、オートマの状態確認に保険会社のアジャスターさんがいらして確認してもらいました
症状と原因を伝え保険の対象になることが確認できました。。。
12月23日追記

もう一台の愛車でHNDさん登場。。

お土産持ってきたよ。。

お菓子とホカロン・・この季節有難いです

レッカーで入った オートマが力尽きてしまった愛車Miniに涙の対面・・
故障の修理代が出る特約で100万円まで出してもらえるし・・・
どうせエンジン降ろすならこのチャンスに行っちゃいましょう♪♪

ハートピストン と 超軽量コンロッド・・
オマケにハーモニックバランサーも付けちゃおう

このキャロルに乗ってたんだよ。。。なつかしー

じゃ、頼むねー♪
12月26日追記
遅くなりましたが入庫時のECUチェックします。。

マルチ画面・・右上の『O』オープンです。。燃調補正できてません。
他の数値は基準値内です。。。

水温はまだ上昇中で81℃
安心オートマでエンジン脱着するので水温センサーは交換しておくことをお勧めします

吸気温は22℃を指してます。。

エンジンの負荷をECUに伝えるためのインマニの負圧。。。
アイドリング時でこれは異常値。。
数値が高いと負圧は低く、エンジンに負荷が掛かってるから燃料増量せい・・とECUに伝えることになります
燃調補正できないのはこれが原因の可能性大

電圧はOK

排気ガス内の残留酸素を測定するO2センサーは測定範囲を超えてしまい『!』マークでギブアップ。。 燃料が濃すぎるのですね。。。

最初のマルチ画面で出てた燃調補正できてない・・表示。

インマニの負圧異常の場合、まずはバキュームホースとフュエルトラップからの2次エアを疑い直通のシリコンホースで2次エアの原因を除去しましたが・・・

数値は変わらず。。
その他から2次エア吸ってるようです。。

ブレーキブースターの裏からエア吸ってました・・・
アイドリングでエンジンがブレてたのはここからエア吸って、インマニの負圧も下がることでECUが燃料増量して燃調異常を起こしてたんですね。。。
エンジンを温めてからオートマに掛かる油圧測定をしようとしてたのですが何かが焦げるような匂いがしてきました。。

サイドブレーキレバーが熱くなってたので床下の触媒を見るとかなり過熱してます。
モヤモヤと煙が上がってました。。

ブレーキサーボから吸引した2次エアで不完全燃焼を誘発して触媒がオーバーワークになってしまったようです

触媒の温度が450℃を超えてます。。

緊急消火・・

スポイトですが水を掛けて触媒の温度を下げました。。。
ブレーキサーボは予定外でしたが交換になります。。。

フィルターヘッドから油圧を取り出します。
触媒をこれ以上過熱させないように暖機運転はそこそこで短時間に測定します。。

漏れないフィルターケースは油圧計や油温計を取り付けやすいように穴があります

油圧計は運転席前のガラスに貼り付けてあります

ニュートラルでのオートマ油圧は・・

約6.5㎏ 基準値内ではありますがやや低め。。

完全に滑ってる前進Dレンジに入れます。。
かなり長いタイムラグの後コンと油圧が掛かりました。。

約6.1㎏ 通常ニュートラルとの差は0.1㎏程度なので前進がわでの油圧低下は大き目。
リフトアップして前輪が宙に浮いてる時はタイヤは回転してました。。

リバースは走行できましたが・・・

油圧はかなり低く6.1㎏ 異常値です。。
ゆっくりバックはできてますが急坂でのバックでは滑りそうです。。。
オートマ内部のどこかで油圧漏れがあることは確実です。

ドレンボルトの鉄粉は・・・

ツンツンと尖って見える鉄粉は多いです・・
ギヤドラムやクラッチの周りを削ってしまってる可能性もありますが・・・
分解点検の結果を待ちましょう。。。

下回りチェックします

前回半年前の車検で足回り整備してるのでガタや破れはありませんね


ラバコンからコイルサスに交換されてますね

上を覗くと・・・コイルサスがちょっとズレてます

ミッション番号と・・

デフケース番号が違ってます。。
過去にオートマ修理されてます。。どこでどのような修理をしたのでしょう。。。
分解点検では過去の修理のことも調べていこうと思います。
2/17追記です

エンジンを下ろしていきます。

安心オートマにするためエンジンを九州の岩崎自動車に向けて発送しました。
作業完了までしばらくお待ち下さい。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
岩崎さんからの分解点検の作業レポートです。。。

ミッションとデフケースの打刻の番号が違うのは新車当時のメーカークレームによるオーバーホールを行っていた為でした。

ウォーターポンプとコアプラグを外して屋外で高圧洗浄機での水路洗浄を行いました

ドレンボルトの鉄粉が多いのは気になります。

プラグを見る限り燃焼は良いですね。

コンバーターを外して分解していきます

過去のオイルメンテが良くなかった期間があったようです。
フロントパネルを開けてブレーキバンドの消耗をチェックします

リバースバンドの消耗は進んでいます。

3速バンドは正常摩耗のようです。

2速バンドも正常摩耗です。
前進しないのはブレーキバンドの摩耗が原因ではないですね。

各気筒のリークダウンテストの結果は良好でした。。

オイルポンプのデリバリーパイプのOリングは効いてないです・・

油圧が低かった原因の一つはオイルポンプのクリアランス拡大でした。
オートマ用のオイルポンプは新品供給が無いので再メッキ加工によるリメイクを行いますがリメイク不可能なポンプが多数あり再生できる数は限られますので安心オートマ専用として再生しています。
今回のポンプはクリアランスが大きすぎて再生できないので他のドナーポンプを使用して再生します

プライマリースラストは拡大してるのでクランクシャフトの面修正したうえでワンオフ品にて調整します

良い燃焼していたようです。


ブロックの摩耗は正常ですが今回はハートピストン組み込みのため内燃機屋でボーリングします

エンジンとオートマを分離します

やはり手前にあるリヤのブレーキバンドの摩擦材は剥がれて金属部分がむき出しです。。
奥の3速と2速バンドは摩擦材は正常摩耗でした。

ギヤキャリアは消耗したリヤのブレーキバンドで傷が入っていて再使用不可です。

フォワードクラッチのスチールプレートが割れてます
前進できなくなる前にジャダーも出てたのではないかと思われます
スチールプレートを取り外すと・・・

完全に消耗しきって極限まで薄くなったクラッチ板が出てきました。

クラッチ板が薄くなりすぎてアルミのピストンとクラッチ板を押し上げるレバーが削られてエンドプレートにクラッチ板を押し当てることができなくなったのが全く前進できなくなった原因です。

メインシャフトブッシュは

消耗してるので打ち替えます。

4番のコンロッドメタルは一部油膜切れを起こした形跡がありました。

ノーマルピストンとコンロッド・・長い間お疲れさまでした。

ピストンリングもお疲れさまでした。

カムメタルも交換になります

バルブリフターも傷だらけなので交換ですね

ブロック単体で内燃機屋に出してボーリングしてもらいます

漏れないフィルターケースの中に細かな摩耗粉が残ってます。

摩擦材と鉄粉が混じったようなカスです。

鉄粉は磁力フィルターのPECSが吸着しますが細かな摩擦材はメッシュフィルターを通り越してしまったカスもあったのではないかと推測します
2025年からPECSの周りにセットするメッシュフィルターを現在の30メッシュから40メッシュにして細かなカスにも対応できるようにバージョンアップします
内燃機屋からボーリングされて戻ってきました。

ブロックをペイントして作業進めます

組付け前にパッキンやメタルなどのパーツが揃ってるのを確認します

バルブリフターは純正品質の最良品を使います。

カムメタル交換です。

カムメタルは若干ラインが出てなかったので修正を繰り返しました・・・




今回はラインを出すのに1時間くらいかかってしまいました。

カムがトルクレンチの自重で回るまで追い込みました。

カムメタルとバルブリフター交換完了。。

メインメタル組み込みクランクシャフトが軽く回ることを確認します

去年から国産になったハートピストンと機械加工で680gから200g減量した超軽量コンロッド・・
日本ピストンリング社のピストンリングを使いたくてピストンを作った・・といっても過言ではないくらいピストンリングは重要です。

ピストンリングを取り付けました。。

5/1000㎜という超狭クリアランスのハートピストンを組み込むためにSSTを使います

ブロック上面も修正面研されています

ハートピストン組付け完了。

親子メタルは現在入手できる最良品のACLを使用しています。

親子メタルを組付け・・

トルク管理して締め付けます。。

完成した安心オートマです
安心オートマ組付けは過去ブログをご覧ください。
● ギヤトレイン編
● ハウジング編

エンジンと安心オートマを組付けます

組付けていきます。

クランクシャフトの微振動を吸収するクランクプーリーのハーモニックバランサーをチョイス。。
ロックタイト付けでボルトを締め付けます。

ヘッドを組む前のクランクの回転抵抗チェックです。

引っかかりがないことを確認できました。

ハートピストン上面のハート型の窪みは燃焼室です。。
OHVで点火プラグが斜めにあるので燃焼しやすい部分に燃焼室が必要と考えました。

ヘッドガスケットはオイルラインのリングに傷が無いことを確認します

稀に傷を見逃しオイル漏れが起こる事例があるため慎重にチェックします

ヘッドも修正面研も施しオーバーホールしました

ヘッドを組付けます


ヘッド搭載後の回転抵抗も確認します

手の感覚だけでなく数値として保存することは重要です。

クランクシャフトの面修正も行いました。

それに合わせてワンオフのプレートでクリアランスを追い込みます。

オイルポンプ取り付けのボルトは先端を削り底付きを無くします。

オイルポンプのガスケットは銅製を採用してます

オイルポンプ取り付けます

大きい方がコンバーターシール。。
現在供給のあるコンバーターシールは中国製で耐久性が良くないので安心オートマ用に国産で造りました。 耐熱200℃のフッ素系ゴムと特殊素材で国内の専門メーカーに依頼しました。。

クリアランスを確認しながら組付けていきます


今回は大量の鉄粉が出てるためコンバーター内の小部屋の壁面に鉄粉が付着しています。
磁力フィルターPECSなら除去し続けることは可能ですが・・

別の良品のコンバーターを使用します。
シールが当たるところにグリスを塗布して取り付けておきます

ロックタブは起こしておきます

貫通ボルトにはシーリングを行います

インヒビタースイッチの導通確認します。

磁力フィルターPECSには鉄粉が多く付着。。
鉄粉による2次摩耗を防いでくれてました

清掃して再取付けします

漏れないフィルターケースは長年のオートマMINIのオイル漏れの原因の一つを完全に克服しました。

キックダウンスイッチもオートマMINIのオイル漏れの定番ですが
アルミ製の対策品を使用して取り付けボルトをシーリングすることで解決しました

キックダウンスイッチは右回転で13時方向まで。

左回転で10時方向までで干渉することのないように確認します
年に数台はこのキックダウンスイッチがオートマ内壁に干渉してロックしてしまい正常な変速ができなくなることが原因で入庫します

補機を取り付けエンジンを回し冷間での油圧を確認します

前進油圧は750kpa出てます

リバース油圧は1350kpa
実走行テストに出ます。
従来でも30㎞という試運転としては長距離の走行テストでしたが去年からさらに長い100㎞をテスト走行してチェックします
オイル漏れ対策が良くなってるので万一オイルが漏れてくるとしてもかなりの距離を走らないと症状が出ないのです

ハートピストンと安心オートマの組み合わせパワフル&スムーズで素晴らしいですね
工場に戻って温間でのオートマ油圧の再点検します。

前進700kpa 良好です

リバース1230kpaです。。 良好でした。

ニュートラルでオートマが無負荷時のインマニの負圧は29kpaでOK

コンバーターベアリングの簡易テストとしてDレンジで1速で負荷を掛けて48kpaはOKです。

そのまま1分以上負荷を掛け続けて・・

数値は変わらず良好でした。

エンジンを止めてすぐにイグニッション電源を入れて油圧ランプが点灯するまでの時間は・・

4.88秒・・まずまずの油圧保持です。
100㎞走行後の各部のオイル漏れチェックです。

インヒビターOK

コンバーターシール及びオートマ右側パッキンからもOK

デフケースとの接合部もOK

キックダウンスイッチもOK

オートマ左のタイミングカバー下もOK

タイミングカバー側の上もOK

ヘッド脱着してるので再度ヘッドボルトの増し締め確認。。

バルブクリアランスの再調整

0.35㎜に合わせました

100㎞走行テスト後のプラグ点検でもバランスよく燃焼しているのが分かります

テスト車両から降ろして出荷の準備します

ドレンボルトの鉄粉OK


『安心オートマ』はキャメルオートだけに使用するスペシャルパーツを多用している岩崎自動車さんとのコラボ商品です
スムーズな安心オートマとパワフルなハートピストンとの組合わせで今回も素晴らしいエンジンとオートマができました
適切なオイルメンテナンス、ギヤを入れるまでの準備運転を確実に行い末永く快調なMINIをお楽しみください
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
3/3追記追記です。

お待たせいたしました、ハートピストン&超軽量コンロッドが入った安心オートマになり帰って来ました。

プーリーはハーモニックバランサープーリーを装着。


エンジンマウントはもちろん新品に交換しています。


マニホールドの水路パイプが腐食しているので交換します。


一緒に水温センサーを交換しました。


ウォーターホースやベルト、ファンブレードを新しくします。

ラジエーターも交換。


ヒーターコアは国産品の良いものに交換しました。


ヒーターバルブは国産車用のものを流用、室内側からエンジンルームに移設します。

スロットルワイヤーも交換しました。

ブレーキサーボは二次エアを吸っているので交換します。

オイルを投入。


LLCと水路保護のためのクーラントブースターを入れました。

ラジエータを交換し電動ファンスイッチが変わったので動作チェック。電動ファンはしっかりと動作しています。

クーラーガスをチャージしました。

安心オートマになったエンジンの積み込み完了です。
3月17日追記

じゃ、試運転行ってきます。。。

発進した瞬間にわかるハートピストンのトルク。。。気持ちいいですね
吸入空気が増えるのでアイドリング時に僅かに振動が増えますが走り出せば超軽量コンロッドのバランスの良さでスムーズそのもの。。。
安心オートマはもともと変速ショック少ないですがハートピストンでトルクが増えた分アクセル開度が減ってさらにショックが少なく感じますね。。

ナイス♪
3月20日 日地です。
本日、HND様から送られてきたバッテリーに交換しました。

大型の国産バッテリーですね・・
国産だと丁度良いD端子バッテリーが無いんですよね

スペアタイヤの出し入れが少し大変ですが大容量なのは安心ですね。。
通電グリスCOPASLIPを端子部分へ塗布し、取付完了です。
3月21日追記
本日引き取りでご来店いただきました。
3か月ぶりの再会です。。

すっかり変わったエンジンルームを見て感動・・

テンション上がりますね。

走り出せばハートピストンのトルクアップ体感で更にテンション上がるはずです。。
最初の1000㎞は4000回転以下で慣らし運転お願いします。

ありがとうございました。
では初回は1000㎞でのオイル交換お待ちしています
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